「銀星眼の魔神〜陽〜」以来のシリーズ新刊。
今回はレギュラーの登場人物を使った短編を9編収録。全くのお遊びの巻。まあもともとこのシリーズはお遊び的要素が強いのではあるが。だから、中国の神仙がクリスマスパーティーを開いたってどうということもないのだろう。
でも、これは同人誌でやる遊びであって、商業出版でやっちゃいけないと、私は思う。筆力のある人だし、期待もしているんだから、こんなことで時間と才能をムダに消費してたらあかんのと違いますか。
これは小説ではない。「ネオ・ヌル」での筒井康隆さんの名寸評をお借りさせてもらうことにしよう。
「これではコントである」。
(1998年8月17日読了)