読書感想文


倒凶十将伝 巻之拾
庄司卓著
朝日ソノラマ文庫
1998年10月31日第1刷
定価450円

 「倒凶十将伝 巻之九」の続刊。
 いよいよ現世魔王が目覚める時が来た。アメリカ大統領は核兵器を使い魔王こと吉良出雲を殺そうとする。飛んできたミサイルはダミーであったが、出雲を包囲する形でカモフラージュされた核爆弾がセットされている。
 一方、十斗と影の幽将・破軍の対立は、十斗の歩み寄りが破軍の心を動かし、少しずつ協力に向かって緩和されつつある。
 今回、物語は少ししか進んでいない。それよりもこれからのクライマックス−現世魔王との最後の戦い−を盛り上げるために、ことさらに現世魔王の強さを強調している。そのために1冊を費やしているような感じだ。
 今回は新たに謎を提出してるので次巻以降はその解明とからめてさらに最後の対決に向けた盛り上げをしていくのだろう。
 ええい! いつまでも盛り上げてないで一気にカタをつけてくれい!!

(1998年10月31日読了)


目次に戻る

ホームページに戻る