「図書館戦隊ビブリオン」の完結編。
前作に続き、図書館の本をいためようとする悪の組織と5人の図書委員からなる図書館戦隊が戦うコミカルな小説。
今回は新たに司書教諭も登場。どんな活躍をするかと期待したが、思ったほどエキセントリックなキャラクターではなく、それほど活躍もしなくて残念だ。
私がこのタイプの作品に望むのは、極端なデフォルメ、エスカレートするギャグなどなんだけど、作者の個性はそういったところにはなく、平凡な登場人物が少し外れた行動をしたりするようなところの奇妙な味わいに持ち味があると思う。従って、前巻の感想でも書いたけれど、この題材はどうもミスマッチかなと思う。作者自身はかなり楽しんで書いているようなのだけれど。
もっとも、読者層を考えると、あまりエキセントリックだと受け入れられなかったりするのかもしれないね。
次回作はもう少しほのぼのタッチのものを読んでみたいと思う。
(1998年12月26日読了)