「倒凶十将伝 巻之拾」の続刊。
現世魔王は自分が乗っ取ったはずの吉良出雲の体に、まだ吉良自身の意識が残っていることに対し、これを抹殺しようとする。配下の凶魔に作らせた薬品で彼の人格を消すのである。同じ薬を使って、とらえたここのの人格を消して自分の巫女と化してしまった。凶魔に対する組織のトップに立った代議士が凶魔と融合し強大な力を得て、自らの欲望を満たそうとするが、そのために怪物化してしまう。
前世の記憶を取り戻し始めた十将がほぼ揃い、いよいよ現世魔王を倒す態勢が整ったかと思うと、こんどはここのをとらわれの身にする手できたか。一気に全面対決といかないところでだんだんじれったくなってきた。ちょっと物語が長くなりすぎてはしないか。前巻と同じ感想になってしまうが、改めて書く。
ええい! いつまでも盛り上げてないで一気にカタをつけてくれい!!
(1999年11月3日読了)