読書感想文


刃を砕く復讐者(上)
封仙娘娘追宝録 8
ろくごまるに著
富士見ファンタジア文庫
1999年11月25日第1刷
定価480円

 「切れる女に手を出すな」に続くシリーズ10冊目(外伝を含む)。
 和穂たちの宝貝集めを妨害し、逆に宝貝を集めるものが現れる。彼は、和穂と殷雷の命を狙う。そのために、殷雷を仇と狙いながらも封じられている宝貝の封印を解き放つ。一方、殷雷は酷使に耐えかね、寿命が来つつあることを自覚していた。和穂と殷雷を待ち受ける罠とは……。
 これまで登場してきた主要人物や宝貝たちが続々登場し、殷雷も今までとは違いかなりかっこよい描かれ方になっている。長く続いてきたこのシリーズも、いよいよ結末に向けて盛り上がりを見せてきたようである。クライマックスを迎える下巻に注目していきたい。特に、本書で張られた伏線の生かし方がポイントとなってくるだろう。

(1999年11月25日読了)


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