読書感想文


ランブルフィッシュ2 中間試験暴走編
三雲岳斗著
角川スニーカー文庫
2001年9月1日第1刷
定価514円

 「ランブルフィッシュ1 新学期乱入編」の続刊。
 RFトーナメントで強敵クリムゾン・エッジと相対した沙樹騎乗のガンヒルダは激しい戦いの途中で暴走をはじめ、闘騎場はあと一歩で破壊の危機にさらされる。クリムゾン・エッジに乗る林崎要の戦いを見にやってきた少女芹香を連れて貴賓席にもぐりこんでいた瞳子は親友の由良まりあとともにガンヒルダの暴走を止めようとする。一方、生き別れの兄、高雄一樹を探していた深見祭理は、ニューヨークで偶然が重なり映画に出演させられるはめになる。その偶然を演出したものは誰か……。
 本巻では登場人物たちの背景にあるものが少しずつ明らかにされていく。本シリーズで作者が描きたいのは、戦いという道を選ぶものには背負うものがあるのだということなのだろう。一見明るい学園生活を描いているように見せて、実はその影の部分に作者の主張が込められているように思えてならない。
 さらにはRFがれっきとした兵器であることを読み手に突き付けるのも本巻の大きな意図であるように思える。兵器である以上、そこには利権や政治がからんでくるのは当然である。本巻ではまだそこまで言及はないが、伏線らしきものが見えかくれしている。戦闘という現実を突きつけられた時の登場人物たちの反応など、次巻以降も注目していきたい。

(2001年9月24日読了)


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