「皇国の守護者 7 愛国者どもの宴」に続くシリーズ第8巻。
皇国の実権を掌握しようという守原家のクーデターは、いよいよ実行段階にいたる。新城のもとにも暗殺者が放たれるが、用心深い新城はこれをことごとく撃退する。そして、信頼できる人材に連絡を取り、守原の手がのびる前に居場所を隠す。皇宮内の主要な拠点を押さえた守原のクーデターは成功したかに見えるが、駒城家と新城による反撃の計画は着々と進んでいた。
2年半ぶりの最新刊である。しかし、ストーリー展開のテンポは前巻と変わらず、新城たちの反撃にまで物語は進まなかった。諸事情はあったのだろうが、シリーズもので、特に本作のような大河長編の場合、これでは間が開き過ぎている上に結局劇的な展開もないというのでは、読者としては欲求不満になってしまう。熱烈な読者のついている作者であるから許されることなのかもしれないが。
謀略の裏をかき、それをまた逆手に取るというスリリングな展開であり、内容的には政治力というものの面白さが表現されている。それだけに、ここは刊行ペースもストーリー展開もたたみかけるようにいってほしいと願うのである。
(2004年4月4日読了)