読書感想文


電撃!! イージス5 Act.II
谷川流著
メディアワークス電撃文庫
2005年10月25日第1刷
定価530円

 「電撃!! イージス5」の続編で、完結編。
 EOSとの戦いに明け暮れる毎日だが、告られた巴のデートのリハーサルの相手役になったり、球技大会で盛り上がったりと、5人の女の子たちとの楽しい日々が続く僕の生活だった。ところが、様子を見に来た妹に女の子たちとの共同生活がばれてしまい……。さらに凌央にそっくりな女の子が現れていきなり破壊活動をはじめたり……。とうとう帰ってきた祖父の口から語られるEOSの真実とは!
 最後の2話で舞台設定の隠されていた部分が明らかにされる。ここにきて、やっと作者らしいSFになるのだが、いつでもシリーズを再開できるようにして物語が幕を閉じる。私としてはこういう「お約束」的なシリーズ構成はあまり好みではないので、もっと意外性のあるまとめ方にしてもらいたいところであったが、読者層の要求しているものが違うのだから、それはいたしかたあるまいと思うのである。

(2006年7月22日読了)


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