ぼやき日記


3月11日(土)

 今日は所用で京都に行ったんやけど、非常に驚いた。
 河原町通りを歩いてたら、さる有名チェーン喫茶店の中にマネキン人形が立っていた。ウェイトレスのかっこうをしたマネキン人形、にしてはなんか生気がある。そやけど、ぴくりとも動かんし、表情も変わらん。スタイルはいいし、顔つきは百貨店でよく見るマネキン人形そのまま。白人系の顔つきで、無表情。あんまりじろじろ見るのもなんやなあと思いながら通り過ぎると、ぐっと首が動いて後ろを振り返った。
 人形やなかった。ほんまもんのウェイトレスさんでした。よう考えたら店の入り口の真ん前にマネキン人形なんか置いとくわけないな。
 いてるんですねえ、ああいう人工的な感じの人が、ほんまに。おそらく西洋のお方かハーフかと思う。
 精巧なアンドロイドやったということは、たぶんないと思う。そうやったら面白いんやけど。先を急いでなかったらその店に入ってみて確かめてもよかったな。しかしあの店はコーヒーの値段が高いからな。そこで入っていくほど好奇心は旺盛やない。ただ、帰りの電車でつらつら考えてみるに、今日の日記のネタを完璧にするにはやはり入っていった方がよかったのか。日記のネタを作るために行動するとは本末転倒やな。
 しかし、別にマネキン人形そっくりやなくても、ウェイトレスがあんなところに突っ立っていたら客は店に入りにくいぞ。私はあの店にはめったに入らへんからどっちでもええけど。それやったらそんないらん心配はせんでええがな。
 うーむ、今日のネタは私個人にはインパクトがあったけど、筆力がないというかどうもあの「マネキン人形が動いた!」という驚きを伝えられへんな。まさかデジカメであのウェイトレスさんの写真を撮って、それを公開するというわけにもいかんしな。そうすれば私の驚きをわかってもらえると思うんやけどな。百聞は一見にしかず。京都に行く機会があったら、一度その喫茶店に行ってみて下さい。前面がガラス張りになってるから、中もよく見えるはず。あのウェイトレスさんをみなさんに見せてあげたい。ほんまにマネキン人形そっくりなんやから。

3月12日(日)

 妻はよく新聞にはさまっている求人広告を見ている。いっしょに見せてもらうと、不景気やねんなあと実感する。ナントカ白書やとか新聞の経済面なんかを見てるよりもよっぽど現在の景気の状況がよくわかるね。
 まあ、看護婦から肉体労働、居酒屋のアルバイトにセールス、ビラ配りにドライバーとなかなか大変な仕事の割に時給日給月給の低さ。あらためてああ私は教職採用試験に合格しててよかったなあと思う。7回くらい受けてやっと受かっただけに、7年前に受けた試験で落ちてたら今頃何をしてるやろうと思うね。バイトしながら文筆で食いつなぐことができてればええと思うんやけれど、志半ばで挫折してたかもしれへん。
 いやしかし、中にはよくわからん求人が混ざってて、失礼ながら面白い。特に「在宅ワーク」と称する求人は、いったいどんな仕事をするのか書かれてない分想像力をたくましくできるのが面白い。
 だが、今日のネタは「
きもの撮影参加者大募集!!」であります。「当社の新作着物を着て頂き、プロの着付・ヘアメイクにより、雑誌・カタログなどでモデル体験をして頂きます」とある。それで撮影料交通費として10,000円もらえるとある。審査に合格したら撮影会で着用した新作着物をもらえるそうだ。身長制限はなし。
 そんなおいしい話、あるんやろうか。この広告のミソは「プロで活躍の方はご遠慮下さい」というところやないかと思う。なにも知らない素人さんやないと困る事情がこの会社にあるんやないかと邪推してしまう。
 これは私の勝手な想像なんやけれど、着用した着物はもらえるけど、それ以上のものを買わなければならんというようなこともあり得るんやないか。
 そのまわりに書かれている広告が縫製会社の下請け内職やったり、ポスティングスタッフ(要はチラシ配りか?)やったりするだけに、そんな求人の中にこんなおいしい広告が混じってたら、まず疑ってかかってしまうね。
 求人チラシは社会の縮図でありますね。いろいろと想像しながら読むと、こんなに面白いものはない。日記のネタにつまったら求人チラシを見てしまう。あまり人に頼るのはよくありませんね。もっと自分で解決するようにしましょう。何をやな。

3月13日(月)

 先日買うた落語のCDの解説書に、こんな但し書きがついてあった。
近世の庶民の生活の中から生まれた、より大衆的な文化遺産である古典落語は、失われていく日本語の美しさや、明かるさ、ユーモアを満載した話芸の宝庫であります。この長年にわたって落語家が伝えてきた文化的財産(話芸)を後世に伝えていきたいがために、アナログ時代の音源をそのままCD化致しました」。
 さて、これはなんのために付け加えられたものなんやろうかね。いわずもがな、差別用語に対する抗議への予防線でありましょう。昭和30年代の録音やからね、今やったら放送局が「自主規制」するような言葉がところどころに入っててもしかたない。落語の笑いというのは、差別的なものを含む。それは当時の「弱者」が自らを笑い飛ばして逆に「強者」を皮肉るような、そんなもんやったりもする。それを上辺だけの平等意識で裁こうというような人たちはきっといるやろう。
 しかし、ここまで回りくどく書かなならんもんかな、という気がしなくもない。「失われていく日本語の美しさ」なんていうのは、なんかうさんくさい。落語に出てくる言葉なんて、実にがらが悪いように思うけどね。「おう、らくだ、いてるか。何をどぶさってけつかる」てな言葉、確かに「失われていく」言葉やけれど、「美しさ」は感じられへんぞ。東京落語の「大工調べ」ではここまでいうかという悪態が速射砲のように繰り出される。それは小気味よいし美しさを感じさせんことはないけど、やっぱりがらが悪い。
 筒井康隆さんの「断筆解除宣言」で「当事者以外の第三者の抗議は受け付けない」というようなことが書かれてたけれど、そういう抗議をする「第三者」はきっと「文化遺産」「文化的財産」というような言葉に弱いんかもしれへんね。
 しかし、こうまわりくどい書き方をせんでも「落語には差別的な用語が含まれていますが、今さら古今亭志ん生に新たに語り直してもらうわけにはいきません。志ん生の落語は志ん生一代のもので、それを聞く楽しみを奪う権利は誰にもありません」くらいのことを書いてくれたら気持ちええんやけれど、そういうわけにはいかんか。わざわざ喧嘩を売ってどないするねん。

3月14日(火)

 今日は、誰が考え出したか実に日本風の風習であるところの「セント・ヴァレンタインズ・デイ」のお返し日「ホワイト・デイ」。このネーミングはなんとかならんか。「ホワイティ梅田」と同じくらい恥ずかしい。いやまあそれはええとして、先月妻にハート型のおかきをいただいたので、私もお返しをしました。
 平凡なキャンディーやマシュマロで喜ぶ妻やない。毎年いろいろと考えております。受けを狙わんといかんが、なかなかハードルは高い。で、先日京都に行ったおりに買うたのが「関西限定抹茶アポロチョコ」と「関西限定抹茶コロン」。北海道に「夕張メロンハイチュウ」があるように、京都にも修学旅行みやげ用のお菓子があるんです。「抹茶アポロ」はなかなか面白い。普通のアポロのチョコレートの部分が抹茶味でいちご味の部分が小豆味やねん。
 さすがに「抹茶味ハイチュウ」はなかった。そこで、妻と二人で「こういう味のハイチュウ」はどうかといろいろなアイデアを出しあう。
 「やっぱり京都らしくニッキの味わいのある『生八ツ橋ハイチュウ』はどう?」「それやったら『千枚漬け味』ハイチュウやね」「どんな味やの」「聖護院かぶらの香がする」「味は『味の素』の味やね。裏を見たら『×安』て書いてある」「『すぐき味』はうまいぞ。ほどよい発酵で酸味がきいてる」「『ふなずし味』は強烈やね」「おお、『シュールストレミング味ハイチュウ』とセットで食べよう」「だんだん京都から離れていってへん?」。
 しかし、いつも書いてるけれど、どう考えても夫婦の語らいというよりは漫才師のネタづくりやないか。
「ダサコン3」には二人で参加いたします。どんなアホな夫婦か見物してやろうと思われた方は、こぞってご参加下さい。
 なお、「ダサコン3」では私は
我孫子武丸さん北野勇作さん冬樹蛉さんと「昭和37年生まれ」座談会をする予定になっています。ひとつよろしく。

3月15日(水)

 時々けったいなダイレクトEメールが来る。アダルトサイトの案内が多い。こうやって自分のサイトを持ってたら、どうしてもメールアドレスも公開しているししかたないことやとは思うけどね。たいていはゴミ箱直行。ところが先日来たダイレクトEメールはちょっと毛色が変わっていた。以下は引用。

「あなたの指定した女性に対して依頼を伏せたままアダルトビデオ出演を交渉・撮影します。 地方も可。計3名まで補欠指定もできます。 撮影後のマスターテープはお引渡しします。
●ビデオの内容は以下の通りです。
・全編、目の周りを覆うドミナマスク(幅8センチ程度)着用で行いますが、依頼者にはマスク着脱前後の映像を隠し撮りしたものをお付けしてお届けします。
・衣装は指名の際に選択できます(ボンデージ、看護婦、スチュワーデス、セーラー)。
・内容は、緊縛の上、舌、手、バイブ等で延々と責めるもので、男性性器との接触は一切ありません。(内容はソフトですが当然アダルトビデオとして重要な局所は露出します)
・撮影物は4人分ずつまとめて300本程度会員制通信販売されます。 店頭に並んだり、映像の一部が雑誌などに載ることは絶対ありません。
・対象者の拘束時間は2時間、対象者には所定の報酬と上京交通費を現金でお支払いします。 ●依頼者のあなたからは、計10万円を承ります。
・ただし、地方(対象者の住所・通勤通学先のいずれかが関東1都6県・山梨の場合は東京みなす)の場合15万円となります。
・うち5万円は前納(地方も同)で、万一交渉に失敗した場合は簡単な交渉経過リポートをつけて全額返金します。
●従来実績では交渉の成功率は8割です。
・金銭条件だけでなく独自のノウハウで交渉しますので、経済的に不自由のない女性、真面目な女性、人妻でもさほど成功率は下がりません。(ただし、暴力など違法な交渉手段は一切取りませんし、そうした行為を前提に交渉成功を担保するご依頼にも応じられません)
・指名依頼の事実は一切対象者にはお教えしませんし、依頼者の身元も伺いませんが、映像を公開したり脅迫に用いることは絶対にしないでください。
・対象者については、国内在住の18歳以上50歳以下(正確な年齢不明でも可)の女性で、警察関係者、タレント、 アナウンサー、皇室政治家関係者はお引き受けできません」

 こういう商売もあるんやね。振られた腹いせに依頼する男とかがいるんやろうか。それとも自分ではよう口説かれへん男がかわりに口説いてもらうというような気分になるんやろうか。一応全て合意の上で行われるという建前やろうから、犯罪としては立件でけへんのやろうけど、なんか気色悪い。そんなにまでしてもろうて充足するという欲望は、なんかどす黒いものを感じるね。こんなもんに依頼するくらいやったら自分で口説けよといいたいところやけれど、それができるようやったら依頼はしないやろうからね。
 しかし、こういう商売が成立する市場というのは、やっぱりあるんやろうね。時々ポストに投げ込まれる「素人流出ビデオ」なるチラシにはこういう形でとられたものも含まれてるんやろうか。
 こういうメールをもろうたら、あなたはどないしますか。ふと依頼してみたい気になりますか。私ですか? もちろん、ええ日記のネタがでけたとこうやって公開するに決まってるやないですか。個人宛に送られてきたメールを無断で公開することは倫理上問題があるかもしれへんけれど、別に私個人を特定しておくってきたもんでもないやろうしね。私みたいな者に何も考えんとこういうメールを送ってきた相手の不運としておきましょう。
 しかし、世の中にはいろんな裏商売があるとはきくけど、こういうのを信用して前金5万円払い込む人っているんやろうか。いるんやろうな。もし金をだまし取られたとしても、どこにも訴えられへんよな。訴えたらかえって自分が恥ずかしいだけやもんな。

3月16日(木)

 いつものように幕が開き、いや違う。いつものようにビデオで今日の相撲を見てしもうてから、スイッチを切ったら、テレビのニュースに画面が切り替わった。ちょうど午後9時のニュースの時間やった。
体力を補う気力が限界に達しました」。
 画面にアップになった横綱若乃花が、神妙な顔でそんなことを言うている。
 引退発表の記者会見やったんや。
 私も妻も茫然として画面を見ていた。ついさっき、ビデオで若乃花の相撲を見て「相当足が悪いんやな」「左足なんかつま先立ちで踏ん張ってるで」というようなことを言うてたところやったんやから。
 ついこの前、私は
ここでこう書いた。「若乃花はたとえまた負け越したとしても引退すべきではない」。しかし、それはファンのわがままでしかなかったみたいやね。記者会見の言葉から察するに、とっくに体力の限界が来てたんやね。それを気力で支えてたんがそれも限界に達したというんやから、これはもうどうしようもない。
 おもうに、若乃花は足を怪我し千秋楽までとって負け越した昨年の秋場所で、既に引退する決意を固めてたんと違うやろうか。ところが、周囲が勝手に引退しろのなんのと言うので、それに反発して「引退はしません」となったんと違うやろか。つまり「自分の引退は自分で決める。人に自分の進退を左右されたくない」という気持ちやなかったか。そやから「春場所は休んで夏場所に再起をはかれ」という声にも反発し、今場所出場してあかんかったら自分で引退を発表する、というつもりやったんやないか。
 強烈な押っつけと多彩な技。強さとうまさを合わせ持ち、重量化の進む土俵に軽量力士としてそれこそ限界に挑戦するようにとり続けられた相撲は、角界の宝やったと思う。悲壮感さえただよう最近の相撲ぶりには父であり師匠でもある大関貴ノ花の姿がかいま見えた。
 今回の引退はやむを得なかったとは思うが、残念でしかたない。
 それはそうと、「若乃花コール」やら手拍子やら、ここんところの大阪府立体育会館の観衆の応援の仕方には異常なものを感じたね。甲子園球場やないんやから。時間いっぱいになってもまだ手拍子を打ち続けていた人たちのおかげで、固唾を呑んで勝負の行く末を見据えるという相撲観戦の醍醐味が薄れてしもうた。それが若乃花の最後の相撲やったんやから、よけいに嫌になる。
 父貴ノ花が初優勝し、自らが初土俵を踏んだ大阪場所で、若乃花は潔く散っていった。
 寂しい。

3月17日(金)

 昨日の日記で若乃花のコメントをうろ覚えで書いたら、今朝の新聞を読んで間違うてたことがわかり、朝、あわてて訂正した。夜中にお読みになったみなさん、すみませんでした。

 街で見かけて首を傾げたことを少し書く。
 原チャリに乗って内環状線を走ってると、とにかくキャパクラの捨て看が目につく。20メートルくらいの間隔で電柱に立ててあるんやからね。どこかの雑誌のグラビアからとってきたとおぼしき、粒子が粗いざらざらした、こんなべっぴんほんまにお勤めですかというような写真を使用してある。たいていは「美人79名在籍!」「もしこんなセクシーなナースがいたら……」「もしこんなセクシーなスッチーがいたら……」てなあおり文句が書いてあるんやけれど、今日見かけたのは「欽ドン!良い子悪い子口説ける娘」とあった。なんで今頃「良い子悪い子普通の子」をもじるんやろうね。別にリバイバルで流行してるわけでもないし。だいたい我々の世代やったらともかく、20代の客層には元ネタがわからんのやないか。店で注文したんか看板屋がひねり出したコピーなんかどっちかしらんけれど、この看板で客が呼べるんかねえ。そのまま「欽ドン!」ですよ。なんもキャパクラには関係ないやないか。いったい何を考えておるのか。不思議な世界やねえ。

 帰りに最寄り駅前のスーパーに寄る。店の近くにたこ焼きの屋台がでていて、ええ匂いがしてる。夕方でちょうどお腹がすいてたんで、ついついそちらを見る。たこ焼きの値段が手書きで書いてある。その隣にやはり手書きで「携帯ストラップ各種あります」というのも貼ってあった。こういうときは一瞬頭が働かんようになるよ。なんのことかほんまにわからんかったんや。誰がたこ焼きの屋台で携帯電話のストラップを売ってると思いますか。
 どうせ安い値段で流行はずれの携帯電話のストラップをたくさん入手したんでついでに売ってるということなんやろうけど、たこ焼き屋でストラップを買おうというようなお客がいるんやろうか。いったい何を考えておるのか。ここにも私にはうかがいしれへん謎の世界があった。
 それにしても、犬も歩けば棒に当たるというけれど、ネタにはこと欠かん街やねえ。

3月18日(土)

 いや、ええもんを見せてもらいました。
 昨日の深夜に朝日放送が「米朝・小浜の上方笑芸繁盛記」という番組をしてくれたんです。午前1時39分から2時間という枠やから、私はビデオにとっておいて今日見たんやけど、そんな時間にするのはもったいない。
 内容は、朝日放送の保存していた過去の映像が発見されたので、それを紹介するというものなんやけど、角座の開館前夜祭の模様やとか、芸人さんを呼んで行われたイベントの様子やとか、多岐に渡っている。それを見ながら、桂米朝、海原小浜の両師匠がそのころの状況を説明する。これがもう二人とも完全に過去にタイムスリップしてしまっていて、貴重な思い出が次々と出てくる出てくる。遠い目で見てるからね。心は40年前に戻ってたんやろうね。
 司会の三代沢康司アナウンサーは自らも落語をするほどの演芸好きなだけに、引き出し方がうまい。例えば、エンタツ・アチャコの前でダイマル・ラケットがエンタツ・アチャコのネタをするという映像を見せた後で、「ダイマル・ラケットさんはエンタツ・アチャコさんのネタをすぐにできるほどよく研究されていたんですね」とふる。すると米朝師匠が「いや、あれは同じネタを舞台でそのままやってたんです」と返ってくる。そうやっていろいろな事実が掘り起こされていくという具合。
 残念やったのは貴重な過去の映像に、ほとんど音声が入っていなかったこと。フィルムのみ発見され、録音されたテープが残っていなかったのか。「西条凡児のおやじバンザイ」の映像なんか、音がついてないんで西条凡児さんが手を叩いている画面に合わせて、私は思わず「おみやげおみやげ」と言うてしもうたぞ。あ、「おみやげおみやげ」を知りませんか。そらそやろうなあ。私ら子どもの頃、よう真似したもんですけどね。
 こういう番組はゴールデンタイムにはでけへんことは重々承知やし、全国放送したかてわけのわからん人の方が多いやろうというようにも思う。とはいうものの、深夜の1時台から3時台という枠はあんまりと違いますか。視聴率はとれてへんでも、私のようにビデオに録画してる人は割といてるんと違うやろうか。
 この番組自体も20年くらいしたら「こんな貴重な映像が残ってましてねえ」てな調子で紹介されたりするんやろうな。それくらい見応えがあった。
 いや、ええもんを見せてもらいました。

 明日の日曜日は「たちよみの会」例会です。ご参加お待ちしています。

3月19日(日)

 今日は「たちよみの会」例会。今月は私と妻、会員Y氏、かつきよしひろさん京大SF研から細井威男さん岡田英之さん、おがわさとしくんが集合。
 「S−Fマガジン」の増刊号「SFが読みたい!」の話題などをする。「丸善京都店」へ寄ったら、「SFが読みたい!」のコーナーができていて、ベスト20に入った本を平積みにしてある。うむうむ、ええぞええぞと我がことのように喜んでしまう。ポップに「ミステリもホラーもいいけれどSFが読みたい!」というようなことが書いてある。こうやって一般の読者に「お、なにか面白いものがあるのか」と振り向かせる営業努力をしていくことが大切やからね。
 SFの需要が高まると、私のような三文書評家にも多少はおこぼれみたいに仕事がまわってくるかもしれへん。そんな棚ぼたを期待してはいけませんか。

 ここのところ、愛機Power Macintosh 4400/200の調子があまりよくない。というか、このページを作成しているアプリケーションがいきなり強制終了されてしもうたりフリーズしたりする。そのたびにリセットして再起動するんやけど、そこまで書いた文書が保存されてないからいちいち書き直さんならん。こまめに保存しておいたらええと思うでしょ。ところがこれがそうもいかん。上書き保存のコマンドを入力したとたんにフリーズするんやから。
 一昨日なんか、日記の最後の数行を書くのにフリーズと再起動を繰り返していたら小1時間もかかってしもうた。こういうときはノートン先生に治療をしてもらえばなんとかなるやろうとノートン・ユーティリティでディスクのエラーを修復した。そのおかげか昨日はフリーズせんとすんだんやけれど、今日は既に4回はフリーズしている。
 なんでもファンにほこりがたまって冷却力が弱まるとフリーズしやすくなるらしいから、そのせいかなあ。それともハードディスク自体がよたってきているんやろうか。今日は再起動のたびにノートン先生に診断してもらい、よけいに時間がかかった。「問題はありません」という診断やけれど、それやったらなんでこうフリーズするんか。1時間ですませるものを2時間以上もかけるのは実に無駄でアホらしい。やっぱりファンの掃除かなあ。
 ああ、なんとかフリーズせんとここまで書けた。嬉しいなあ。そんなことで喜んでてどないするんや。

3月20日(月)

 一応ファンの口を掃除機で吸引してみた。今のところフリーズしないでくれてるんでほっとしてます。よかったよかった。

 と、思うたら、やっぱりフリーズした。どないなってるのやら。

 私はいったい、何者なのだろう。
 私は私、他に代わりがいない、と信じたい。
 認めてほしい、こちらを見てほしい、ともがいても。
 実は誰も私のことなんか見てないんじゃないだろうか。
 街の雑踏で、インターネットの網目の中で。
 私はいつもただ一人。
 そんなことないさ。誰かがきっと見ていてくれるよ。
 気休めに、一人の部屋でつぶやいてみる。
 ほんとにそうだといいのに。

 てなことばかり書いてる人も世の中にはいるんやろうけれど、私がやると実に気色悪いな。今自分で読み返してみて、こういうような「ぽえむ」というんですか、そういうようなものを書く人というのは、自分で書いたものを照れくさいと思うたりはしないのですかね。
 ちょっと趣向で書いてみたけど、私には向いていないことがわかった。
 こういうものをバカスカ書いて出版してボロもうけをしてやろうかと思うたんやけれど、私には無理です。よほど面の皮が厚いか自己陶酔でけへんと、やれまへんな。


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