ぼやき日記


9月1日(金)

 今日から新学期。しばらくは短縮授業が続くとはいえ、生活のリズムを学校のペースに戻すのにはしばらくかかりそう。生徒たちは楽しい夏休みを送ったようなので、その笑顔があればすぐにペースも戻るでしょう。

 テレビドラマの「水戸黄門」は実家にいたときは父が毎週見ていたんでおつきあいで見ていたけれど、結婚してからはテレビ自体を見てないから全くご縁がなくなった。そやから、私にとっての「水戸黄門」は東野黄門であり西村黄門やったりする。
 で、佐野浅雄の水戸黄門というのはどうもイメージがわかへんかったんやけれど、なんと佐野黄門からバトンタッチする今度の水戸黄門は、石坂浩二やて。あなたの目はあなたの体を離れて1時間、予定調和の世界に入っていくのです、というところか。しかし、石坂黄門やと、ご老公はなにか腹に一物ある不気味な人物になりそうやなあ。事件を解決したら、これまでのご老公とは違うて「ぬふふふふ」と含み笑いしそうで、後味の悪ーい水戸黄門になるかもしれへん。というより、そうなってほしい。石坂黄門がこれまでのご老公と同じような役作りをするとしたら、別に他の俳優でもかまへんやろう。柳生博とかやとそれでもええかもしれへん。しかし石坂浩二ですよ。やはりここは腹に一物ある陰湿な水戸黄門を期待したいところやね。
 私としてはいつまでも好色な山城新伍黄門やとか、人助けをしようとしても恐がって人々が逃げていく八名信夫黄門というところを見たいけれど、これでは視聴率が取れませんか。
 まあ、石坂黄門が登場したところで、結局私は「水戸黄門」は見ないやろうけどね。見ない番組のことでここまで書いてどないすんねんや。

9月2日(土)

 CD「桂枝雀大全」の第2期10枚が発売されたんで最近はそれを大事に少しずつ聞いてる。かつてレコード化されていたものや、初めて発売される放送用の音源などいろんなものが混じってるけれど、学生時代にやっとの思いで買うて飽くことなく繰り返し聞いていたものを久しぶりに聞いて驚いた。
 ネタはもちろん憶えてるんやけれど、一言一言が、師匠がとちったところまで、師匠がしゃべる前に頭の中に浮かんでくる。あの頃はそれだけ熱心に聞いてたんやなあ。
 中には「桂枝雀落語らいぶ」というCDのシリーズで同じネタを後年再録音したものもあって、それも全部持ってるんやけれど、それらは面白いことはもちろん面白いんやけど、もとの話から師匠が不要としてカットしたりふくらましたりしたネタもあって、サゲまでいかずに途中で切ってるものもある。そやけど、20年くらい前の録音やと、ふくらますところはふくらましているけど、極端なカットはしてなかったりする。新しい録音を聞くと、「これはこれで面白いんやけど、昔の方がええなあ」と思えるものが割と多い。
 今回聞いて特にすらすらと師匠の言葉が頭に浮かんできたのは「鷺とり」で、新録音では「俄じゃ俄じゃ」の部分を入れてへんかったりサゲを変えてたりしてたから、旧録音を聞いて「これやこれや。私の知ってる『鷺とり』はこれや」とめちゃめちゃ嬉しくなった。レコードは持ってるんやから、引っぱり出してきて聞いてもええのに。
 予定ではあと20枚発売される。どんなラインナップかはまだ発表されてないけど、これも新録音では大幅に変わってる「代書屋」や小米時代の「江戸荒物」なんかはぜひ収録してほしい。
 今日現在で、まだ3枚くらいしか聞いてない。一気に聞くのはもったいない。じっくりと、少しずつ楽しまんとね、これは。
 「桂枝雀大全」の次にCD化してほしいのは旧盤の「桂米朝上方落語大全集」ですな。これもカセットテープで何本か持ってるけど、学生のバイト料では全部はよう揃えられへんかった。現在発売されているものとは違う、若々しい米朝師匠の話芸をぜひ全て手元に置いておきたいものです。

9月3日(日)

 秋空ですなあ。青く澄んだ空を高く感じる。雲は刷毛ではいたようなものに変わったし、吹く風は涼しいし、蝉の声は消え、夜にはコオロギが鳴き始めてる。ちゃんと秋になるんやね。もう一生このまま夏が続くかと心配してたんやけれど。ずっと35度を超える真夏日が続き水源は枯渇し極地の氷が溶けて海の水位が上がり島が続々と水没し日本列島も面積が3分の1くらいになって世界中阿鼻叫喚の騒ぎになるというようなことにならへんかってほんまによかった。この調子でいくといずれ冬にもなるやろうし、それからまた春も来るやろう。よかったよかった。

 昨日は「日本芸能再発見の会」があって、事務局長さんから「明日は『彦八まつり』に行くんやろう?」と声をかけられてたんやけれど、某誌の特集原稿の締切があるんで結局「彦八まつり」は断念した。「彦八まつり」というのは大阪の落語家さんたちが作るお祭りで、落語家さんによる模擬店があったり相撲大会などのイベントがあったりして今年は行きたいなと考えてたんやけれど、今日あたりから原稿にかからんと締切に間に合わんことが判明したんで、あきらめることにした。
 それで原稿が進んだかというとこれがなかなかうまいこといかん。頭の中では構成もできあとは実際に書くだけというような状態に持っていっていたんやけれど、実際に書き始めるとスムーズに流れない。テーマが決まっていてそのテーマにそって20数冊の本を紹介するという内容なんやけれど、考えてたのはテーマにあわせてそれぞれの本を簡単に紹介し、テーマの部分をエッセイ風にふくらませようという構成。いやしかし、長年の習性は恐ろしいものでついつい「S−Fマガジン」の書評みたいに、一冊ごとのレビューをしてしまうんや。こらあかんと紹介の部分を削ったりするんやけれど、うまく流れにのって書くことがでけへん。気分転換に昼食をとる。お腹がはると眠くなる。気がついたらパソコンに向かってうつらうつら。問題集にむかった受験生やな、まるで。結局今日は途中で書くのをやめる。こういう書き方になるのは珍しい。私は一点集中型で書き始めたら波に乗って一気呵成に仕上げる事が多い。さて、明日以降、なんとかせなならんな。

 昨日の「再発見の会」でチラシをもらってきた。10月7日(土)に旭堂小南陵さんの独演会がワッハ上方のホールである。今年も「安倍晴明の世界」で「晴明、道満、大内問答」というお題。昨年は夢枕獏さんと小松和彦さんの対談があったりしたけど、今年は「乙女文楽」なる出し物があったりしてこれもけっこう面白そう。よーし、今年も行くぞう。

9月4日(月)

 とうとう二千円札を手に入れた。妻が買い物のお釣りでもらったのを両替してもろうた。さっそく生徒に「これが二千円札だよーん」と見せて最新の社会情勢を学ばせよう。自慢してるみたいやて? そんなことありません。あくまで教材として見せびらかす、いやいや学習させるんです。冬樹蛉さんに勝ったぞー。なにがやねん。

 妻に外資系の家庭用品会社からダイレクトメールがきた。10月発売の新しい洗剤のキャンペーンで、アンケートに答えたら抽選で2週間分の洗剤が当たるというもの。この2週間分の洗剤には「お友だち4名様に1週間分」の洗剤もおまけでつけているというところが憎い。「サンプルが届きましたら、まず1週間お試しいただき、優れた洗浄力+使いやすさを実感して下さい。そしてお友だち4名様に×××の良さとサンプルとお友だち用リーフレットをお渡し下さい」とある。そんなもん全部一人で使うてもかまへんわけやろうけれど、正直な人は4人のお友だちに宣伝するかもしれへん。さらに、使用後、モニターアンケートに答えると抽選で5000円分の商品券をプレゼントときた。この射幸心のあおり方。さすが外資系ですな。
 アンケートの項目がまたこのダイレクトでよろしい。「私はあまりよく知らない銘柄を試すよりも、ふだん使っている銘柄にこだわる方だ」「私は新製品が発売されると、まっさきに買いに行く方だ」「私は友人にいろいろな商品の情報を教えるのが好きだ」……。まさしく市場調査。今後こいつにサンプルを送った方が得か損かを試しているというわけですな。
 以前「アイボ」の申し込み抽選から外れたときにきたソニーの高飛車なアンケートとはえら違いや。商売というもんはこうやって「あんただけでっせあんただけでっせあんただけでっせ」とたたみかけるように持ち上げてやらんならんもんなんですなあ。

 明日は所用で遅くなるので、更新できません。次回更新は水曜深夜の予定です。

9月6日(水)

 今日は誕生日。もうじき不惑ですか。なんか実感がわかへんなあ。実は、ギターデュオ「ゴンチチ」のチチ松村さんも今日が誕生日やと朝のラジオで言うていた。クラゲを飼い銭湯を愛し茶人を目指すギタリストが同日生まれか。あのようになりたい。各種占いが当たっているなら、私の性格もほぼ同じに違いない。ならば、私も茶人を目指そう。とはいうものの先日新野新さんから「きみみたいなオタクは……」と本質をずばりつかれてしもうた私、なかなか茶人とは呼んでもらわれそうにないなあ。

 単車で走っていたら、捨て看に「○○荘園」と書いてあるのが目についた。ううむ、大阪の東淀川にはまだ律令制度が残っておったのかと勘違いしてはいかんよ。これは分譲住宅の看板。「○○」のところにはその不動産屋の名前が入る。しかし分譲住宅に「荘園」とつけるセンスはすごいなあ。やはり放置された口分田の水路を補修し、新たに開墾した人から寄進されたんやろうか、などと疑問に思う人はどこかおかしいからすぐに病院にいきましょう。
 実際に荘園やった土地にはその名残が地名に残っているところがある。「武庫之荘」なんかそうやないかな。時代が古いから「荘園」とそのまま残ってなくて一部省略されているわけです。時代が近い新田の地域は省略されずに「鴻池新田」とそのものずばりの地名が残っている。
 そやからくだんの不動産屋も「○○荘園」などと名付けずに「○○之荘」としたらなんか由緒ある名前らしくなったのになあ。それでも不動産屋の名前がそのままはいってたらかわらんか。

 今日は今さっき原稿をアップして送稿したばっかりやから、頭が疲れててたいしたことが書けませんでした。え、いつもとかわらんですか。やっぱりねえ。

9月7日(木)

 関西地方はあまりに雨が降らへんので、とうとう琵琶湖に取水制限が出た。あなたもうプールなんか水がもったいないから入ってられまへんでといいたいけど、私の勤務校では毎日プール学習をしている。大丈夫かいな。
 ご存知ない方に説明すると、京都や大阪の多くは琵琶湖の水を上水道に使用している。「近畿の水瓶」と異名をとる。そやから琵琶湖の水が干上がったら、私らお手上げですねん。いや実際に干上がることはないやろうけどね、なんでもあと50センチ水位が下がったら、水門を閉めなならんらしい。そうせんと琵琶湖の生態系がおかしくなるんやそうです。
 落語の「雨乞い源兵衛」やないけど、いつか雨が降る日はくると思うからね。そうかんたんに50センチ水位が下がるとも思われへんし、またそんだけ下がるにはまだまだ日数がかかるやろうけど。
 断水やとか給水車で水を配るというようなこともなかろう。そやけど今朝コンビニに寄ったら、特設コーナーを作ってミネラルウォーターをようけ並べてたで。手書きのポップに「琵琶湖取水制限!」とある。さすが商売うまいなあ。今のうちに買わんと水不足になるから水を確保しときなはれ、とは書いてない。そういう人心を惑わすような事は書かへん。ただ「琵琶湖取水制限」という事実のみを書いている。これで十分ですな。あとはお客の判断次第。
 かんたんに書かれた7文字の漢字が、いかに雄弁であることか。このセンスはなかなかのもんでありますね。
 そやけどそう書いてもそんなに売れへんと思うよ。なんでか。去年の年末に2000年問題対応のためにどっさりと買い込んだミネラルウォーターの残ってる家は、けっこうあるのと違うやろか。あ、うちにもまだ2本ほどあります。薬を呑んだりするのにちょびちょび使うてますけどね。
 それはともかく、なんで関西地方だけこう雨が降らへんのか。他の地方ではそこそこ降ってるみたいやのに。こう、近畿の上空になにか結界でもはられてて雨雲がよけてとおる、透明な異生物が空中に浮かんでて雨雲の発生を妨害している、てなことを真剣に考えている人はどこかおかしいからすぐに病院に……もうよろしいか。
 とにかく雨が降らへんせいでまた気候が夏に逆戻りしてしもうたやないか。今日なんかツクツクボウシが鳴いとったぞ。やっぱり一生夏のままのような気がしてきたわい。

9月8日(金)

 今朝の新聞に、「笑福亭福三、二代目福郎を襲名」という記事を見つける。福郎の名が残るのは嬉しいけれど、この記事からは「森乃福郎」を襲名するのか先代の前名の「笑福亭福郎」を襲名するのか、どちらか書いてない。たぶん「森乃福郎」なんやろうけれど、数少ない「笑福亭福松」系の落語家さんだけに、「笑福亭福郎」の方を襲名してほしいなあ、なんて勝手なことを思う。まあどちらにせよ、「福郎」の名が伝えられるのは喜ばしいことやね。おめでとうございます。

 昨日ごちゃごちゃと「雨が降らへん」と書いたせいでもないやろうけど、今日は久々のお湿り。まさに「雨乞い源兵衛」を地でいってるな。原チャリで帰る途中に降り出して、雨足がきつくなってきたんであわてて雨合羽を着た。ちょうど合羽に袖を通したときがピークで、いざ走り出すと、わずか数分でやんでしもうた。この雨は通り雨というか夕立というか、とにかく雨雲が速いスピードで動く性質のもんやったんやね。私は南に向かって走る。雨雲は北に向かって移動する。ちょうどすれ違いになった感じ。豊里大橋のへんでじゃじゃ降りやったのが、太子橋今市の交差点ではすっかりあがってた、と書いても大阪の地理にくわしい人やないとわかりませんな。わかる人だけ「ああ、あっという間やったんやねえ」と感じていただけるかと思います。
 そのあと、私の住まいの最寄り駅前で単車を止めるまで、合羽を着たまま走ってたんやけど、ずぶ濡れになった合羽が20分くらいでしっかり乾いた。道が雨で濡れてへんかったら、めちゃめちゃ間抜けなかっこうやんか。
 本屋に寄ったりしてから家に帰ったら、今度は激しい雷雨。光ったと思うたらばかでかい音が寸時の差もなく響く。かなり近いところで、しかもあれはどこかの避雷針に落ちてるで。雷にはあまり動じない私でも、今日のにはびびった。私の子ども時分やったら間違いなく停電したやろうな。それくらいごつい雷やった。雨も大粒のがベランダに降り込んできてこれもかなり強い。
 これだけ降ったらさぞかし涼しくなったと思うでしょう。ところがさにあらず。昼間地面が熱せられてるんで、雨がたちまち蒸発して急激に湿度が上がり、蒸し蒸し蒸し蒸しと蒸し暑いこと。天然サウナですわ。扇風機にあたりながら本を読んだりしていた。
 この雨は秋の雨やない。夏の雨やね。やっぱり一生夏のままのような気がするわい。

9月9日(土)

 「叶姉妹解散か」てな見出しを見ると笑うね。なんや漫才コンビでもくんでるんか、あの人らは。「あの二人は姉妹にしては似てなさ過ぎる」てなことをいう人もいてはるようやけれど、ダイマル・ラケット、いとし・こいし、千里・万里、みんな実の兄弟姉妹やけれど、ぱっと見はあんまり似てへんからね、叶姉妹が似てへんかっても別におかしいことはない。あ、私も漫才コンビを引き合いに出している。実にまあ、あの二人は存在自体が漫才的ではありますが。

 今日は所用で京都へ。いつもは素通りする土産物屋を何の気なしにのぞいてみたら、キティちゃんの京都限定グッズがようけ並んでた。油とり紙、万華鏡、西陣織の印鑑ケース、手鏡、着物姿のストラップ、抹茶味クッキー。何が嬉しいてわざわざ京都まできてキティちゃんのグッズを買うかなと思うけれど、京都でしか手に入らへんというところに値打ちがあるということかな。手鏡を手にとって裏返してみると、発売元は「愛知県名古屋市」。これはお菓子ではよくありますね。「白馬高原」と書いてあるクッキーの製造元が「大阪府豊中市」とか書いてあったりする、あれといっしょやね。
 世の中にはいろんなコレクターがいてるけれど、キティちゃんの熱烈なコレクターという方たちもいてはるそうですね。キティちゃんの地域限定グッズは別に京都に限ったことやないやろうから、これ全部集めるには全国行脚をせんならなことになるなあ。むろんインターネットのサイトにはそういう情報を載せているファンサイトもあるやろう。わざわざ検索して調べようとは思わへんけれど。新しい地域限定グッズがでたらどこにでも出向くんやろうね。もちろんグッズ代よりも交通費の方が高くつくやろう。特にこういうキャラクターグッズはライセンス契約やから、なんぼでも新しいものが発売されるはず。それをしらみつぶしにおさえていこうとなると、生半可な情熱やないで、これは。
 どんなジャンルであっても、マニアックであるということは大変なもんやなあと思う。しかしなあ、キティちゃん柄の西陣織というのは申し訳ないけど安物臭く見えるねえ。まあ西陣織に値打ちを求めているんやない、キティちゃんの柄に値打ちがあるということになるから、それが安物臭かろうと関係ないということは理解できるけど。

9月10日(日)

 昨日も今日も夕立が降る。雨が降るのはええんやけど、やっぱり夏の雨。日中は蒸し暑いし、タイガースの試合の中継をテレビで見ていたら、朝日放送のアナウンサーが「デーゲームだとまるで夏の高校野球を思わせます」と言うてる。そのアナウンサーは高校野球の実況を担当していただけに、なんか実感がこもってる。やっぱりまだ夏やねんや。
 しかし連日こんなことばかり書いていると「ぼやき日記」やなしに「お天気日記」みたいやね。日記にはお天気がつきもんやとはいえね。

 そろそろシドニーオリンピックということで、新聞でも雑誌でもテレビでも日本の選手が何個メダルを取るかと予想したり「高橋、金だ」「室伏、金だ」とやかましい。今からやいやい騒がんと、そっとしてあげたらええのに、と思う。まあ勝負事ですからね、出るからには勝ってほしい。そやけどそれを声高に言いたてることはないんとちゃうのん。相手かて勝とうと思うて出てくるわけでしょう。そう簡単にメダルを取れるわけやない。「国民の期待がかかっています」て、なんも期待してへん人かているかもしれへんやないか。記者の期待を「国民」にすり替えてるだけと違うかな。だいたいこの場合の「国民」とは誰をさす。オリンピックになんか全然興味のない人も含むんかな。
 中にはかつての岩崎恭子みたいに「国民の期待」がかかってへん選手がいきなり金メダルに輝くということもあるやんか。勝負事なんて、当日のコンディションやらなんやら複雑な条件がからむわけでね。ましてや種目によってはめったに国際大会の開かれへん土地で試合をしたりするわけやから、何が起こるかわからへん。
 そういうプレッシャーに打ち勝って優勝する選手はほんまにすごいなあと思う。そやけど、メダルへの期待の大きい選手ほど、「国民の期待」に押しつぶされることが多いのも事実でしょう。4年に1年しか騒がれへん競技かてあるしね。ふだんからオリンピック並みの報道をしているんやったら別やけど。
 結局円谷幸吉の時代からメディアはほとんど変わってないということを今回のオリンピックでも感じるね。オリンピックに出場できるだけでも大変なことやというのに。
 私としては開会式まで一切オリンピック関係の報道は自粛してほしい。その代わり開会したら近代五種なんかもちゃんと事細かに報道してほしい。それが出場する選手に対する敬意やないのかな。あ、そうか。メディアに欠けてるものは、選手への敬意やね。それやから平気で「ヤワラちゃん、金メダルへ」なんて記事が書けるんや。ふうむそうやったんか。


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