ぼやき日記


7月11日(水)

 相変わらず蒸し暑い。朝起きて食事をとってると窓の外からクマゼミの鳴く声がシャアシャアシャアシャアとやかましい。東日本の方にはなじみがないと思うけれど、クマゼミというのは夏の盛りに鳴く蝉なんやね。今時分鳴く蝉やあらへん。ちゅうことは、今はもう夏の盛りということか。明日の朝くらいツクツクボウシが鳴き始め、雨が降ったらそれを降らせている前線は秋雨前線ということになってるかもしれへん。気象庁は「梅雨明け宣言」ならぬ「梅雨はなかった宣言」をせんならんのと違うか。
 というわけで、とにかく夏バテ状態です。おまけに寝不足。むやみに夜更かしをしているわけやない。日曜なんか、共同清掃で疲れてたから早めに床に就きすっと寝られる状態やった。ところがとにかく蚊が耳元でヴーンとうるさいうるさい。寝かしよらへん。蚊取り線香をたいてもいっこうに蚊は落ちん。足の指の股をかみよるんや。ここをかまれるとかゆいかゆいかゆい。起き上がってアロエをかまれたところに塗りつける。今度は土踏まずをかむ。また起き上がってアロエを塗る。確か時計が3時の時報を鳴らしたのだけは覚えている。
 月曜の夜は早々と蚊取り線香をたき、万全の状態で床に就く。この日はすんなりと眠りに落ちたけれど、明け方4時30分くらいやったか線香が切れたくらいにまた蚊が人をバカにしたように足をかみよる。ばりぼりばりとかきむしる。枕元にアロエはあったはずなんやけれど、意識はあるのに体が動かへん。手だけはばりぼりばりと動くけど、これはやや本能的な動き。気がついたらまた眠ってたけど、一度変な目のさまし方をしたんで朝に起きられへん。
 昨晩は一晩中扇風機を回して蚊が風圧で近寄られへんようにしたんで、やっとぐっすり眠れた。それはええんやけど、夜中は割と涼しかったせいか扇風機回しっぱなしで体が冷えたみたい。起きたらいきなり蒸し暑くクマゼミがシャアシャアシャアシャア……やかましわいっ!
 蚊も蝉も嫌いや。鳴かへんだけ油虫の方がかわいい……こともないか。ほんまにもう難儀なことでございます。

7月12日(木)

 夏でございますねえ。大阪では申し訳程度に雨が降って、おそらくこれで「梅雨明け宣言」が出されることになるんやないかな。参院選も公示されたことやし、これで蚊と蝉に加えて選挙カーがやかましく鳴きよるんやろうな。ああ暑う。
 夏といえば甲子園やそうで、今日の朝日新聞の朝刊には毎年恒例の蓄音機を聴く犬の会社が出す高校野球のポスターを小さい記事で紹介していた。22年にわたって毎年駅なんかに貼られるポスターで、各都道府県別にその年に出場する高校の名前が印刷されているもの。今年のモデルは上戸彩。最近はこのポスターに起用されるのがトップアイドルへのステップみたいになっているからね。彼女も数年後には人気タレントとしてテレビをにぎわしているかもしれへん。
 それはええんやけど、その記事の末尾にこう記されているので引用する。
「『勝利の女神は、誰ですか』『ドラマのない夏は、ない』をキャッチコピーに、全国10万カ所で笑顔を振りまく」。
 ちょっと待ちなはれ。誌面に掲載されているポスターのサンプルはボールを持って横目で真剣に何かを眺めている女の子の写真やぞ。だいたいこのシリーズはこれまでも涙を流したりしたものやら唇をかみしめたものやらが多く、まあ笑顔もないことはないけれど、どちらかというと「笑顔を振りまく」イメージだけやないんやな。ましてやサンプルのポスターが笑うてへんのに「笑顔を振りまく」とはとんだお笑いぐさやね。これを書いた記者は図版を確認せんと書いたんかもしれへんけれど、アイドルがモデルに起用されてたら「笑顔」という固定観念に縛られた頭の硬いお方やないかと推測してしまう。自分とこの新聞社が主宰するイベントに関係した記事でこういう書き方しかでけへんのやからなあ。この記者は無署名やけど、他の記事も固定観念丸出しの記事を書いているのと違うか。
 これ、アイドルの名前とキャッチコピーの部分を入れ替えたら毎年使える文章やね。もしかしたらそうなのかな。紋切り型とはこういうのをいうんやろうね。読んでるこっちの方が笑顔になりました。ただし、この笑顔、苦笑と嘲笑ではあるんやけれど。

7月13日(金)

 携帯電話を水にどぼりとつけてしもうた。気がついた時は画面は真っ暗。スイッチを押し続けても起動しない。今日は妻が外出しているので連絡を取りたいし、妻からメールが送られてきた直後やったから、返事も出したい。生徒下校後、速攻で携帯電話屋に直行する。
 「水、ですか」と言う店員さんの表情を見てこらあかんと思うた。「スイッチを入れてもつかないんですね」と念を押す。あかんぞとダメ押しをされてる感じや。「水が中に入ってしまうと、修理できないんですよ」……やっぱり。「機種変更ということになりますが」と、これには異存はない。「この機種にされてから、1年たってます?」と言われて、いやあああな予感がした。その携帯電話は去年のSF大会の直前、7月20日頃に買うたものやから、11ヶ月と3週間前なんや。あと1週間、なんで水の中に落とすのを遅らせられへんかったんや、哲士のバカバカバカ! と、自分を責めても仕方ない。アクシデントなんてこういうもんです。
 例えば、あと1ヶ月で運転免許更新の際にゴールドカードになるというところまで無事故無違反を続けていながら時速11kmほどの速度違反で速度取り締まりにひっかかったとか(去年の11月に切符を切られたのはそれに近い状況でしたな)。
 話を携帯に戻すと1年以上たってからと未満とでは機種変更の際の料金が違うんやね。1年未満やとやたら高い。新しいのを買うた方が安いくらい。実際、店員さんに新しいのを勧められた。それやと親戚知人全てに番号変更を連絡せんとあかん。というか、妻と今日メールをやりとりでけへんやないですか。それはあかん。というわけで、泣く泣く機種変更。どうせやったらiアプリの使える機種に変えよう。買い替えるのに前と同じ機能のものにするよりも3000円くらいの違いやったら新しい機能のものにした方がよろしいな。
 しかしなあ、私は前の携帯電話は5、6年ほど使うたんやで。今日水に落としたのもそれくらい使うてさいとうよしこさんから「まだこんなの使ってるの!」とまたまたあきれられたろうと思うてたんになあ。大枚一万数千円払いましたよ。ああもうものいりの時に何をしてるんや。哲士のバカバカバカ!
 というわけで、今度の携帯電話は液晶画面は美しいカラー、ダウンロードをしたらゲーム機にもなる。別にそんなもん今すぐ欲しかったわけやないのになあ。それよりも、前の携帯電話に入れていた電話番号やらなんやらもろもろのデータが全て失われてしもうたこと、これが痛い。携帯電話のデータはバックアップとりにくいし、困ったもんです。

 おお、2008年のオリンピックは結局北京か。大阪市は残念でしたな。五輪誘致以外にやらんならんことはあるやろとは思うていたけどね。妻がニュースを見ている横で書いていると新しい情報を日記に盛り込めるのでありがたいわい。これについては明日書こう。

7月14日(土)

 昨日予告した通り「大阪オリンピック落選」について書く。
 日本中あちこちにバブルの負の遺産が残っている。現在あちこちで中止か続行かを迫られてる開発事業がそれで、好景気に浮かれて計画された事業が不景気になった現在頓挫したりしている。
 私は大阪市のオリンピック開催地立候補も、1988年というバブル景気の時に初めて言い出されたということを考えると、そういった事業と同じやと思うている。大阪は長年地盤沈下やとか長期低落やとかいわれてるから、これをなんとか挽回するための起死回生の切り札にしたかったんやろうね。そやけど、税収は減るしなんぼ「大阪にオリンピックを!」と掛け声をあげても市民は乗ってこないし。
 つまり計画自体に無理があったとしかいいようがない。例えば「世界のアスリートを大阪で見たい!」とかいう素朴な理由でよかったんやね。それがない。起死回生のイベントやったら別にオリンピックでなかっても万博でもメジャーリーグのオールスターでもなんでもよかったんと違うの。そんなんで「オリンピックを誘致する」て、これオリンピックに対して失礼やと思いますわ。
 IOCの委員のコメントで「彼らからスポーツの話は出てこなかった」というのがあることを知って、意を強くした。ある市会議員は「オリンピックはダメだったが、サッカーのワールドカップに期待したい」とコメントしているけれど、なんでもええから人を集めたいというただそれだけみたいですな。それやから、市民単位で「オリンピックを開いて!」という動きがあんまり出てこなかったんやろうと思う。
 人を集めるんやったらUSJがあるやないですか。USJ目当てに香港などから観光客が来ているらしいし。そしたらそっちからアピールしていったらそれでええやないの。
 しかしなあ、もう地下鉄工事は始まってるぞお。オリンピックのために建設している地下鉄やぞお。作り始めたら中断はでけへんぞお。赤字路線になるかもしれんぞお。大阪府に続いて大阪市も財政危機ですな。大阪在住者としては気になるところ。ただ、私の内にある京都人としての感情が無責任にこれを面白がってたりするからね。
 さあ、どーなるどーする大阪市!

 明日15日は「たちよみの会」例会です。今年は祇園祭の宵々山に重なった。昨年の宵山ツアーに続いて今年は宵々山ツアーをしましょう。初めての方もぜひご参加を。よろしくお願いいたします。

7月15日(日)

 今日は祇園祭の宵々山。「たちよみの会」終了後「丸善」に行き寺町通のお好み焼きの店で夕食をとったところまでは平穏無事でありました。この時点で私、妻、漫画家のおがわさとしさん、東京から谷田貝和男さん、「海外SF同好会アンサンブル」のかつきよしひろさん、京大SF研の加藤さんと大澤さんが「たちよみの会・宵々山ツアー」に参加することになり、さあ行こかというところで雨が降ってきた。それでもこれはにわか雨やろうということでとりあえず四条通まで行こう、アーケードもある! と移動開始。四条通に出ると雨もやみ、雨上がりの風は涼しいのうと呑気に歩行者天国を歩く。長刀鉾あたりまで来ると、再びにわか雨が。歩道の上がアーケードになってるんでそこで雨宿りする。30分くらいまって小やみになる。おがわさんは京都新聞月曜日夕刊連載のエッセイ漫画のネタになると写真を撮っている。小やみになったんで、目当ての函谷鉾へ。鉾の上に上がる券をいただいていたので、若い方に登ってもらおうというわけ。さあ交差点を渡ろうというところでまた雨。小やみになるのを待って移動。なんとか函谷鉾のところまでたどりつく。この時点で空を見たら、黒ーい雲が空を覆っている。先に進もうか引き返そうか迷ったけれど、えいままよと前進。この判断が間違いのもとやった。さてそれからは降る小やみになる降る小やみになる降る小やみになる降る小やみになると小刻みに天候が変動して、その度に雨宿りの場所を探す。ただ一人ちゃんとした傘を持っていた加藤さんが気を遣ってくれて「傘を買ってきましょうか」と探しに行ってくれはったりばらばらで雨宿りしている者の間で連絡してくれはったり。なんか申し訳ないことをした。このままではらちがあかない。一気に四条烏丸まで行って地下道に! と雨をついてなんとか雨の届かへんところまでたどりつく。いやはや、とんだ「宵々山ツアー」でした。
 なにしろ鉾を見るよりも雨宿りの方が圧倒的に時間が長かった。待っている間は空を見てぼーっとしてたりしたんやけれど、妻曰く「こんな長い間、本も読まへんとぼーっと待ってるなんてみんな滅多にないことなんと違う?」。おそらくそうです。
 私がおがわさんに「エッセイ漫画のネタができたね」と言うと彼は「ネタになるのはいいんだけれど、これだけじゃあオチがつかないからなあ……」。「ぼやき日記のネタにはなるけどね」。「ぼやくんだから、オチはいらないよな」。漫画家は大変です。
 そやけどなあ、梅雨の間ほとんど雨が降らへんかったんに、梅雨明け宣言したと同時にこの雨か。ぼやきたくもなりまっせ。なにもわざわざ宵々山の時を狙うたように降らへんでもええやん。いや、この雨、雷をともなってたから、これこそが梅雨の終わりを告げる雨やったんかもしれへん。梅雨明け宣言というのはタイミングが難しいもんですなあ。
 お天気のこととはいえ、強行したことでみなさんをずぶ濡れにしてしもうた。ほんまに悪いことをした。申し訳ないなあ。とんでもない「宵々山ツアー」でありました。

7月16日(月)

 朝から豪雨。バイク用の雨合羽も限界がきたかなあ。股ぐらから雨がしみ込んで小便垂れみたいになってる。学校にある洗濯用の乾燥器で靴下ともども乾かし、その間はジャージで過ごす。
 昨日といい今日といい、なんでこんなに降るんや。一昨日の午前11時頃に梅雨明け宣言が出たんと違うんか。もう私限界。暑い湿気る蒸す濡れる寝苦しい焦る苛つくだるいえらいしんどい頭働かん言葉出ん眠い眠い眠い。

 あの、韓国の「つくる会」教科書を文部科学省が検定で通したことに対する抗議活動ですけどね。なんかあそこまでやらへんでもええのと違うのと思うね。交流行事で学生が韓国に行くのも延期になったとか、日本の歌手のCD発売解禁が延期になったとか。そんなん教科書と何の関係もあらへんやん。せっかく楽しみにしていた学生たちが気の毒やね。彼らには何の責任もないやん。
 ひょっとしたら、韓国の議員たちは日本の教科書の制度をあんまり知らへんのと違うかな。検定が通ってもそれを各地方自治体単位の教育委員会が採用せんかったら使われへんのやけどなあ。国定教科書みたいに1種類しかないというのとは違うからね。「つくる会」教科書が検定を通っただけでここまで抗議運動をする必要があるんやろか。ほかにも何種類も教科書はあるねんで。で、それらはすでに大きなシェアを持ってるから、よほどのことがない限り多くの自治体で「つくる会」教科書が採択されるということはあらへんということを理解した上でああいう抗議運動をしてるんやろうか。疑問ではあるね。
 「つくる会」は逆に韓国の抗議運動に対してちゃんと西尾幹二代表や小林よしのりといった中心人物が訪韓して講議してほしいね。それから、自分らが作った教科書のせいで交流行事が延期になった学生たちに謝罪せえよと思うね。「わしらは悪くないが、君らの夢をつぶす結果を引き起こした責任は感じている」と一言あるべきやないやろうか。
 どっちもどっちやけど、なんか的外れなところにしわ寄せがいってるのだけは納得でけへんね。

7月17日(火)

 ここ数年妻は図書館に通い、「世界SF全集」の完全読破に挑戦している。自分が文庫で持ってるものは除き、あとちょっとで読み切れるというところまできた。この「世界SF全集」、なにしろ30年前に出版されたもの。たいていの図書館では書庫に入っていて開架で書棚に並んでるところは大阪市内の図書館で1ケ所のみという状態。妻は自転車で鶴見図書館まで行ってこつこつと1冊ずつ粘り強く借り続けてきた。
 今日妻が読み終えた1冊を返しに行き、書棚に戻そうとして驚いた。ずらりと並んでいた「世界SF全集」がごそっと無くなってるというやないか。妻が司書の人に尋ねると「破棄しました」とのこと。妻は思わず「それやったら下さい」と口走ったそうな。奥でベテランの係員が嫌そうな顔をしたそうやけれど、私かてそういう状況やったら「くれくれくれくれ〜!」と叫ぶに違いない。残念ながら破棄する本のカーゴを横目に帰らんとならんかったそうや。
 しかしなあ、いくら借り手が少なかったからというていきなり「全集」を破棄しますか。本の値打ちのわからへん図書館やぞ鶴見図書館は! 一度閉架に入れてから「本のリサイクル」として市民に渡して、それでも残ったのを破棄するというようなものやと思うていた。
 しかしなあ、妻によるとどの本も埃はかぶっていたけど書き込みもない美本やったそうで、実にもったいない。引っ越しの荷物が増えてもええから、捨てるんやったら譲ってくれ

7月18日(水)

 出勤途上、「ぼん」「ぼん」「ぼん」「ぼん」「ぼん」「ぼん」「ぼん」「ぼん」とポスターが並んで貼ってあって、最初いったいなんやねんと思うたけれど、よう考えたら参議院の比例代表区から出馬している若井ぼん師匠の選挙ポスターでありました。自由連合からは「あの人は今」みたいな有名人が大量に立候補してることは新聞の記事ではわかっていたけれど、こうやって実際にポスターが貼られているとなんか寂しいものがあるなあ。今日は他に月亭可朝師匠のポスター、戸川昌子さんのポスター、野坂昭如さんのポスターを発見。何を今さら国会議員に立候補する必要があるのか、申し訳ないが伝わってくるものがあらへんのです。
 中には選挙に立候補することによって当選しなくてもええから自分の存在感をアピールしたい人もいてるのかもしれへん。それはそれでやっぱり寂しい。私は泡沫候補は大好きで羽柴誠三秀吉さんみたいな人には実に興味はある。そやけど、タレントや作家が泡沫候補として出馬するのはかえってその存在価値を自分でおとしめているみたいな気がしてならん。
 ところで自由連合からは埼玉県であの林寛子さんも立候補している。かつての美少女、今や有閑マダムと化し、ついには立候補ですか。しかし、林寛子さんがもし当選し、保守党党首の扇千景さんが当選したら、参議院には林寛子が二人になるぞ。まあ、今は参議院も芸名使用が許されているし、もし本名でないとあかんとなったら林寛子さんは黒澤寛子と名乗ることになるやろうから混乱はないやろうけれどね。は、何のことかわかりませんか。扇千景さんの本名は林寛子というのだよ。
 しかしなあ、あんなに大量にタレント候補を擁立して、自由連合からは何人が当選するやろ。1人かよくて2人くらいやろうなあ。落選してから、そのタレント候補たちの人生はどう変化するのやろ。それはそれで興味はあるのですが。

※若井ぼん師匠はかつて若井ぼん・はやとで人気のあった漫才師。コンビ解消後は単独で活動し、南米でレゲエにまじって河内音頭を歌って注目を浴びるなどしている。

7月19日(木)

 一昨日やったかたまたま妻がつけていたテレビで火星のテラフォーミングについてNHKが特集番組を組んでいるのを見た。地球温暖化という事態に対し、火星に人類が移住できるようにしなければならないということでNASAの研究者をはじめとしたいろんな人たちが実用的な方法を考えているというもの。なんでも地球温暖化を進めているフロンガスを逆に利用して火星に二酸化炭素をたくさん増やして植物が光合成できるようにするとか、永久凍土をとかして水を得るとかいうことが考えられているらしい。
 その成否はともかく、そういうことを絵空事やなしに現実のものとして考えている人がいるということに、なんかワクワクしませんか。いやあすごいなあ。
 てなことを同僚の先生に話したら、こんな言葉が返ってきた。
「そこらへん、アメリカ人らしいですね。フロンティアスピリットというのか、その場でなんとかしようというのと違って、常に新しい場所を開拓していこうという、そういう考え方なんですね」。
 そらまあ、そうやろうけど。ううむ、いろんなとらえ方があるもんですなあ。

7月20日(金)

 新居に持っていく「ユニット畳」をホームセンターへ買いに行く。新居は全て洋室。なんでそないなったかというと、モデルルームで「和室」なる部屋を見てその安っぽさに驚いたからなんやね。これはどこのマンションでもたいてい同じで、ゴザに芯を入れただけみたいな畳に、えらく軽いふすま、角材をはめこんだだけの長押。「和室みたいな部屋」ではあっても「和室」やない! あのな、「和室」いうたらせめて床の間の一つもつけて、しっかりとした厚味のある畳を入れてくれよ。
 というわけで、本棚を置くことのできる部屋は一つでも多い方がええということもあって、いわゆる「和室」らしき部屋のあるタイプはやめました。そのかわり、妻の提案もあって一間四方の「ユニット畳」を何枚か買い、畳の上に寝転びたい時にリビングに「畳コーナー」を作ったらええやんということにした。ベッドも「畳ベッド」を買う予定。どうせちゃんとした木造建築やないんやからまがいものの「和室」なんかいらん。そやけど畳の肌触りはほしい。窮余の策ではあるけれど、ホームセンターで買うた「ユニット畳」はそれなりにちゃんとしたもの。うん、これを敷いたらソファーもいらんぞ。場所ばっかりとるソファーよりも「ユニット畳」の方が落ち着くやないですか。
 しかし「ユニット畳」数枚を原チャリで家に持って帰るのはなかなか大変でしたぞ。人間その気になったらできるもんですなあ。


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