ぼやき日記


8月11日(土)

 山積みになった箱を少しずつ開け、とりあえず書棚に詰め込む作業を連日のように続けている。再読したい本、まだ未読の本などいっぱいいっぱい出てきて私を誘惑する。負けたらあかん、負けたらとこらえてはいるんやけれど、いやもうとうとう負けたね『あしたのジョー』には。手にとったが最後、パラパラとめくらずにはいられへん。ページをめくったら読まずにはいられへん。読みはじめたら最後のホセ・メンドーサ戦までいってしまう。やっぱり傑作や。力石徹がジョーと握手をしようとしてすっと前に倒れてしまうシーンやとか、カーロス・リベラとの試合でジョーが力石の幻影から切り離されるところとか、真っ白な灰になってしまうラストシーンやとか、ああもうたまらん。泣くぞ。
 泣いていては片付けがでけへん。笑えるところを探そう。見つかった。ホセ・メンドーサのセコンドがチャンピオンの名前の入ったシャツを着ているんやけれど、そのスペルが変や。〈HOSE〉とローマ字綴りになってる。名前からして南米系の人物やろうからここは〈JOSE〉と綴るのが正しかろう。まあ、今でこそサッカーで南米の選手が日本に来たりしているから正しい綴りもすぐにわかるやろうけれど『あしたのジョー』が描かれた当時はそういう情報が簡単に手にはいるものやなかったやろうから仕方ないか。
 ついでにいうと金龍飛という対戦相手の名前に〈キン リュウヒ〉とルビがふってあった。これも今なら姓だけでも〈キム〉と書くところやろうなあ。まだカタカナでルビがふってあるだけ当時としては画期的なことやったのかもしれへんけれど。
 まあ、重箱の隅をほじくるようなことをしていても始まらん。名作は名作。いやあ、面白かった。てな呑気なことを言うてんとちゃんと片付けしろよ。

8月12日(日)

 妻が戦時中を舞台にしたNHKのドラマを見ていて「セットがちゃんとしてるわあ。飾り棚にこけしが置いてあったりして、昔の家ってそういう暮らし方をしてたもん」とつぶやいた。私も妻も「家」の原風景としてそういうものを見て育っているしね。
 確かにマンションに引っ越してきて思うんやけれど、新居はシステムキッチンにフローリングという、まあ今の新築マンションの標準仕様みたいなつくりになっている。こういうマンションで生まれ育った子どもにしたら、仏間やとか床の間やとか言われても何のことやら想像もつかへんやろうし、京都の古い町家にはまだ残っている土間の台所にみずやがあるというようなものは伝説の存在ということになるんやろうね。
 うちの場合はまがいものの「和室」を拒否して洋室ばっかりのタイプを選んだわけやけれど、それでもフロアにユニット畳を敷いてごろりと寝転ぶとその感触が気持ちいい。まあプロトタイプのマンション的部屋割りを量産するのはけっこうですが、なかにはちゃんとした日本建築を模して仏間や床の間の備わった総和室マンションなんちゅうものがあってもかまへんと思うんやけれど。そんなんきちんと作る技術はもう失われているかもしれへんな。
 それにしても「家」の原風景がシステムキッチンのLDKやったりする世代がどんどん増えていくと思うとちょっとぞっとするよね。

8月13日(月)

 高層マンションの上の階とはいえ、窓から虫は入ってくる。今朝は蜂か虻か知らんが入ってきたんで、うちわで仰ぎながら窓の方に誘導し、蜂だか虻だかが外に出たらさっと網戸を閉めた。どこから入ってきよったんやろう。私がタバコを吸いにベランダに出たすきを狙って侵入してきよったかな。
 夕方は蠅。ぶんぶんとうるさかったけれどもしばらくしたら見えなくなった。ゴミ箱の隅にとまっているのを妻が発見して殺虫剤を取りにいったら、かけるまでもなく蠅は既に死んでいた。別に秘孔を突いたわけやないのに。妻は蠅をもう一匹見つけている。それは流しのところで死んでいた奴でたまたま洗剤でもかかったのかと思うていたらしい。
 うーむ、新築間もないマンションやからなあ。一応ハウスシック対策はしてあるという触れ込みやったけれど、微量ながら薬品の残滓はあるのかもしれへんね。なるべく風を通すようにはしているんやけれど、閉め切ってたらちょっと怖いな。
 ということは、私が持ってきた本にくっついてきた紙魚ももしかしたらイチコロかもわからんで。今日はかなり本を書棚に並べたけど、明日また本を入れにいってみたら床に紙魚がぼたぼた落ちていたりして。それはそれでいややなあ。蠅が死ぬんやから紙魚かてあかんでしょう。さあ、殺虫剤ハウスの効き目やいかに。

8月14日(火)

オールスターうちわ・パ
 いやもう毎日箱から本を出して書棚にとりあえず突っ込むという作業の繰り返し。ええかげん疲れてきましたよ。それでも箱はまだまだある。誰やねん、こんなに山のように本を買いこんだ奴は! とおのれにツッコミを入れながら今日も今日とて明日も明日とて箱から本を出すのであります。SF大会までになんとかしたいと思うてたけれど、ちょっと難しいなあ。今月末までにはなんとかなりそうやけれど。
 それでもテレビの高校野球中継で朝日放送赤江珠緒アナウンサーが懸命の実況をしているのを聞くと「ワシもがんばるぞ」と元気が出てくるのでありました。
 というわけで、こんなもの見つけました第3弾はうちわであります。松浦さんの期待を裏切ってしまいましたね、ふふふ。これは1988年のプロ野球オールスターゲームのうちわで、たぶん電気屋でもろたんやと思うけれど、入手経路は不明。左側はパシフィックリーグの、右側はセントラルリーグのペットマークの写真です。
オールスターうちわ・セ
 こうやって見ていると13年前とマークがまるっきり変わってるのがわかる。変わってへんのは西武ライオンズと阪神タイガースだけ。パ・リーグなんか阪急ブレーブス、南海ホークスですからね。球団自体が別会社になってる(現在はそれぞれオリックスブルーウェーブ、福岡ダイエーホークス、と書かんとわからん人もいてるかも、嗚呼)。ロッテオリオンズ、近鉄バファローズ、横浜大洋ホエールズはそれぞれ千葉ロッテマリーンズ、大阪近鉄バファローズ、横浜ベイスターズとなっておるし、最近の若いファンにこのうちわを見せたらペットマークとチーム名が一致せえへんやろうなあと思う。
 ロッテオリオンズなんか金髪の男の子がフーセンガムをふくらませてるというなんか身も蓋もないマーク。千葉ロッテマリーンズになってからはかなり洗練されたデザインのマークを使うているから、このころの野暮ったさが際立つね。
 別になにかの記念においておいたわけやないんやけれど、たまたま部屋に置いておいたらどこかにいってて今回発掘されたというわけ。そやけど、阪急と南海が球団を手放した今となってはけっこう貴重なものでありますね。こういうものを集めている人もいてるんやろうけれど、このたぐいのものはコンプリートで揃ってないと値打ちがないからあまり欲しがる人もいてないかもしれへんね。もっとも、1988年のうちわだけが欠けているというようなコレクターには凄いお宝になるのかな。
 ともかく、なんか時代の移り変わりを感じさせてくるうちわの発見でありました。

8月15日(水)

 今日は終戦記念日。首相の靖国神社参拝に関しては内外から賛否両論あるけれども私は首相の好きにしたらよいと思うている。その結果、内政や外交に問題が生じようとそれは首相が責任を持って処理したらええことやと思う。そしてその結果が失敗とでたら責任を持って退陣し、総選挙をして政権を取った党の選んだ首相がちゃんと事後処理すればよい。それが民主的なルールやと思う。少なくとも靖国神社公式参拝を公約に掲げた参議院選挙で国民の多くが首相を支持したんやから、今回の参拝については国民の審判を受けている。ちゃんと民主主義の手順を踏んでいることに対してとやかく言いたくはない。それがたとえ私の考えと違うてたとしても、や。

 今朝も赤江珠緒アナウンサーのラジオの実況中継を聞きながら食事。残念ながらこの大会では最後の実況やそうです。今度こそプロ野球の実況に挑戦してほしいものです。
 今年はテレビを見ながら食事できる環境にあるんで例年になく高校野球を見ている。私は高校野球はあんまり好きやない。プロ野球を見慣れているから、その技術の低さについていかれへんというのが第一の理由。今年は割と見ているけれど、やっぱり1試合通して見るのはしんどい。
 で、高校野球を見ていてふと気がついたことがある。出てくるピッチャーがどの高校でも黄色いグラブを使うているんやね。タイガースの伊藤投手が使うているのと同じ色のグラブや。えらいタイガースファンの高校生が増えたんかなあ。それとも今年は黄色いグラブがはやってるんやろうか。それにしては他の選手は普通の茶色いグラブを使うてるぞ。たまに黄色くないグラブの投手がいると思うたら、背番号はエースナンバーの1やない。リリーフで背番号1の選手がマウンドに立ったら、その選手は黄色いグラブやったりする。
 妻がアップになった瞬間をとらえた。M社のネームが入ってる。ということは、これはもしかしたらM社が全ての高校のエースに寄付したということなんかもしれへんぞ。目的としてはM社のグラブをテレビを通じて宣伝するというところにあると思うんやけれど、もしほんまにM社がグラブを配付してたとしたら、それは許されることなんやろか。用具代は確かに金がかかるし、グラブの一つでも寄付してもろうたらありがたいことは確かやろう。そやけど、いくら全国放送されているとはいえ、高校野球もクラブ活動の一つでしかない。それに対してこういう宣伝活動は許されるもんなんか? アマチュアリズムに対して信仰に近い姿勢をとり続けている高野連はこれに対してはクレームはつけへんのか?
 いや、M社が配付したという確かな証拠はない。あまり勘ぐるのはようない。それでも、どの高校のピッチャーも同じ色のグラブを使うて試合に出ているというのを見てるとなんか違和感があるね。気持ち悪いくらい。これはいったいどういうことなんやろう。真相をご存知の方がいらっしゃたら、教えていただければありがたいです。実はどのチームの投手もタイガースファンなんやったら嬉しいな。そんなわけないか。

8月16日(木)

 とにかく毎日毎日毎日毎日箱を運んでは書棚のある部屋で開けて本を棚に入れベランダで箱をつぶし箱を運んでは書棚のある部屋で開けて本を棚に入れベランダで箱をつぶし箱を運んでは書棚のある部屋で開けて本を棚に入れベランダで箱をつぶし箱を運んでは書棚のある部屋で開けて本を棚に入れベランダで箱をつぶし箱を運んでは書棚のある部屋で開けて本を棚に入れベランダで箱をつぶししていたら夕食頃にはすっかり疲れてしまいここんところ読書が進まない。読書感想文の更新も読まへかったらなんにも書かれへんので、昔やった書評の再録が続いていますね。
 今日更新した分は15年ほど前に書いたものやけれど、当時24才、まあなんというか若僧が背伸びして恥ずかしくなるほど偉そうなことを書いておるねえ。読み返してみて「お前は何様や」と思わずツッコミを入れてしまう。もっとも、当時の読者の方たちは書き手の年齢など知る由もなく読んではったわけで、それがわかったら顰蹙をかっていたに違いない。
 ただ、書評を書くのに肩の力が抜けてきたのはここ数年のことで、「S−Fマガジン」で連載を始めた頃はものすごく構えて文章を書いていたのも事実。こういうののさじ加減というのはほんまに難しい。このサイトも開設当初はかなり力を入れ過ぎてたように思う。そういう性格なんですな。
 まあしかし、かつて書いたものも今ではよほどのことがない限り人の目には触れへんわけやから、それももったいないので恥をしのんで再録していきます。また、当時は私は貧乏学生でワープロなんて買う余裕もなく原稿用紙の升目を万年筆でちびちびとうめていっていた。ここで再録する場合は掲載誌を片手に入力しなおしてるんやけれど、かつての自分の未熟な原稿を読み返すことによって今でも残っている欠点に気がついたりすることもできる。そういう意味ではこの再録も単なる恥さらしだけではないかもしれへんね。

8月17日(金)

 久しぶりに外出。一日遅れで京都へ墓参りに行く。お盆が終わってからの墓参りというのは間が抜けているかもしれへんけれどけっこうこれはこれで風情があってよろしい。墓参者もまばらで墓地全体が静かな感じ。日は照りつけて暑いし汗びっしょりになってるんやけれど、それでも静謐という言葉がしっくりくる。私は信仰の厚い者やないけれど、そういう状況で墓と向き合うと自然に手を合わせてしまう。お盆が終わったんからご先祖さまたちはとっくに彼岸に帰っていってしもうてるわけやけれど、それはまあ信じる者の心持ちによって決まるということでこれからもよろしゅうにとお線香をあげて帰る。いつものお盆やったら花売りやらなんやらの屋台がたくさん出ていてにぎやかなんやけれど、それもない。帰りに八坂神社による。墓参りの後に神社に参るというええ加減な奴であります。ふと感じたのは、信仰というのはまあいうたら安全弁みたいなものかなあということ。依存してしまうと自分というものがなくなってしまう場合もあるわけやけれど、しんどいことやらなんやら全てを自分自身でおっかぶさるんやなくて何かに手をあわせることによって一種のガス抜きをする。そういうものなんやないかと、ふと感じた。キリスト教会でやる懺悔なんかまさにそういうものやからね。そういう意味では宗教というものの発明は人間の歴史の中では必然的なものやったのかもしれへん。一日遅れのお盆で、そんなことを考えた。明日からはSF大会。私はゲストの一人として企画で馬鹿話をすることになってるんやけれど、片付けに明け暮れる毎日と祭のにぎわいの間のエアポケットみたいな一日やった。

 19日の日曜日は「たちよみの会」です。暑い日が続きますが興味のおありの方はぜひご参加下さい。ただし、私はSF大会出席でおりませんので吉岡さんがお待ちしております。

 SF大会は幕張でありまして、このページも更新は2日間お休みします。次回更新は月曜深夜の予定です。

8月20日(月)

 SF大会に行ってきました。いや、幕張は遠かった。幕張メッセに行ったら、途中でダフ屋が「チケット余ってたら買うよ」と言うている。はて、SF大会の入場証など買うてどないするんやろうと思うたら、マリンスタジアムで「サマーソニック」とかいうロックの大会をしてたんですね。そらそやな。
 到着してすぐSF広場に。畳やカーペットが敷かれていて、そこで藤田雅矢さんの奥さんと会う。彼女とは昔SF大会のスタッフとしていっしょに遊んでもらった仲。藤田さんも加わってなごやかにおしゃべり。大会用の名刺を渡されていて、交換したりする。この名刺は裏に絵が描いてあってパズルになってるんですね。収集癖の強いSFファンの心をくすぐる企画やね。実際、いきなり「はい、名刺!」と挨拶も何もなく名刺交換を要求する三村美衣なんて人もいた。
 妻は「少年ドラマシリーズの部屋」に。私は荷物をホテルに置いてからその後の企画である「瀬名秀明、SFとのセカンドコンタクト」という企画を聞きに行く。野尻抱介さん、野田令子さんが、瀬名秀明さんがSFファンに対して抱いている違和感についてそれぞれの考えを述べるという企画。これは私は「SFオンライン」でレポートを書くことになってるので必死でメモをとっていた。内容についてはそちらをご覧下さい。ま、ちょっと発言もしたけれど。
 夕食をとってから私がゲストとして呼んでもろうた企画「お笑い架空戦記教室」に出る。司会は陰山琢磨さん。SF広場の畳の席で酒を飲みながらお客さんからお題をいただいて、それを林譲治さん、森岡浩之さんといっしょにとんでもない架空戦記のストーリーに仕上げようというもの。森岡さんも林さんもどんどんアイデアを出してくるので凄い。最初はそれなりのストーリーだったりしたのだが、最後はもうはちゃめちゃ。あんなんでよかったんかなあ。
 酒がまわった私は続く「ゆ〜こん宴会」に参加。飲んだ飲んだ。我を忘れるくらい飲んだ。かなり派手に騒いでいたらしい。ああ恥ずかしい。もうヘベのレケレケになっていて「こらあかん」と思うたのは覚えている。しっかり鞄を確保し靴も間違えずはき、千鳥足で会場を後に。なにしろ足がいうことをきいてくれへんのよ。翌朝、田中哲弥さんから「階段を落ちそうになって歩いてはったん喜多さんですか」ときかれてうつむいて「はい、そうです」と答えたりした。それでもちゃんとホテルに戻ったんやから驚き。翌朝も酔いは残っていた。二日酔いというやつですな。ああしんどかった。
 結局11時のチェックアウト時間ギリギリまでホテルにいた。ほんまに妻といっしょでよかった。一人やったらどないなってたか。
 2日目は「陰陽師」のパネルを聞きに行く。大倉貴之さんの司会で、東雅夫さん、加門七海さん、小沢章友さん、佐藤嗣麻子さん、霜島ケイさんが安倍晴明のブームや晴明の実態について語るというもの。みなさん博識でいらして感心することしきり。いやほんまに面白かった。そのあと、林譲治さんのお誘いで加門さん、小沢さん、佐藤さん、霜島さん、神代創さん、SF乱学講座の人(お名前を忘れてしまいました、すみません)、妻と私といったメンバーでラウンジに。ここでもみなさんの博識ぶりに感心してしまう。東西文化の違いから江戸時代の数学の話やら、やはり博識ぶりに圧倒されてしまう。
 もう閉会式は終わったと思い、そのまま散会。海浜幕張の駅で切符を買うてたらあとからSFファンらしき人たちが大量にやってくる。エンディングは予定よりのびたらしい。星雲賞の結果を聞いたりして、帰途につく。
 帰りの新幹線の冷房で我々二人はすっかり体が冷えきってしまう。幕張も夜はむちゃくちゃ涼しい、いや寒かった。関東の人はこんな涼しい夏を送っておるのですか。羨ましい。大阪に帰ったら、そこそこ風は吹いていたけれどやっぱり湿度が高く、ちょっと歩くと汗が出る。そう、汗かきの私が幕張ではほとんど汗をかいてへんもんねえ。
 というわけで、駆け足やけれどもこれが私のSF大会レポートであります。特に酔っぱらった私はなんか上機嫌でしゃべりまくってたそうですが、きっとたくさんの方にご迷惑をおかけしたのではないかと思います。申し訳ありませんでした。ああ、あんなに酔うたんは久しぶりやなあ。自己嫌悪のSF大会ではあります。

 「日本芸能再発見の会」の次回例会日程が決まりました。9月8日です。関心のある方はこちらをご覧下さい。


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