ぼやき日記


4月21日(月)

 あああああ。T書店のO野さんから原稿催促の電話がかかってきた。一両日中には原稿を仕上げなあかんのや。それにしても、この1週間、私は何をしておったのか。
 むろん仕事をしておったのであります。めまいもしていたのであります。はなもたらしてたのであります。本も読んでたのであります。日記も書いてたんであります。あちらこちらの「会」に出席もしてたんであります。してへんかったのは原稿書きだけなんであります。あかんがな。というわけで、今から原稿書きをするのです。O野さん、待っててね。

4月23日(水)

 原稿を書くための資料がなかなか見つからず、一昨日の月曜日は部屋を探しまくる。結局見つかったのは深夜3時30分過ぎ。資料を少し読み、就寝したのが早朝4時。起床は6時やったから、睡眠時間は正味2時間。ちゃんと出勤をし、帰ってから資料の読みこみから原稿書き。眠くなってきたので中断しようかなと思うたけど、T書店のO野さんから催促のメールが届いていたので、こらあかんと思い、一気に書き上げる。メール送稿をし、早朝4時30分ごろ就寝。起床は6時やったから、睡眠時間は正味1時間半。むろんちゃんと出勤する。
 鏡を見たら肌つやは悪く、夕刻からだんだん眠気が強くなってきた。
 明日から1泊2日でホームルーム合宿の付き添い。この寝不足状態だけでもなんとか脱してホームルーム合宿に臨まねば。
 というわけで、私はもう寝ます。おやすみなさい。いやほんまに目はしょぼしょぼするし油断したらパソコンを前に寝てしまいそう。もう寝る。頭が働かんのがきついなあ。

4月25日(金)

 昨年に続き、今年も新1年のホームルーム合宿についていく。生徒たちが自分の弱い部分なんかを話していくというスタイルは不変。これがまあかなり重い内容で、きつい。私なんぞは精神的にかなりダメージを受けてしまう。生徒と同調して涙を流す先生もいてるらしいけれど、私の感受性は違うところにあるらしく、同調して泣くどころかかなりきついパンチを受けてずたずたになりそう。人の受けた傷をもろに見せられるというのは(しかも40人弱)かなりタフでないと受け切られへんものです。
 それにしても若いというのはすごいなあ。帰りのバス内で、私はへたってしもうて寝こけていたんやけれど、彼女たちはカラオケに興じている。泣いてしまうことで浄化されるのかなあ。泣くこともできずまともに受けてしもうた中年教師はもうへろへろであります。

4月26日(土)

 原稿を書き上げ、合宿の引率がすむと、なんとか区切りがついた。やれやれ。そうなると現金なもので、けっこうきつかっためまいもなくなる。どうも私は自分にプレッシャーをかけてしまうたちなんか、大きい仕事があるとそれを考えるだけで体調まで影響するらしい。
 ありがたいことに、妻はアミノ酸飲料を買うてくれたりしてくれる。こういうものを朝に摂取すると夕方の疲れが違うんやそうな。嘘やほんまや知らんよ。ただ、プラシーボ効果やないけれど、そう信じるだけで気持ちが違う。体に毒にならんのやったら、薬にならんでもええやろう。そう思いながら飲むと、なんか効いているような気がしてくる。ようは精神安定剤みたいなもんでしょうな。

4月27日(日)

 「鉄腕アトム」第4話を見る。今回は手塚治虫の原作もある「電光」の巻ということで、どのように料理されるのかを楽しみにしていた。あれ?と思うところはいくつかあった。例えば、ロボットである電光が触られてくすぐったがる。感情を持つロボットはアトムだけだという設定やのに、電光もまた人間と同じメンタリティを持っている。悪漢スカンクが「電光に時限爆弾をしかけた」と通告しているにもかかわらず、人ごみの中でも電光を撃とうとする田鷲警部と警官たち。そこらあたりをいちいちあげつらっていてもしたかないんで、それはそういうものやと目をつむろう。電光は透明になる力を持ってるから姿が見えへんようになっても当然やけれど、スカンクが仕掛けた時限爆弾まで消えたり現れたりするのもおかしい。ここらあたりつつきだしたら、この新シリーズにはなんぼでもあらがあるからあきらめよう。とはいえ、この回はあらがちょっと多すぎるぞ。
 これらもろもろに目をつむったとしても、ラストだけはどうにも目をつむるわけにはいかん。ラストでは爆弾が爆発する直前にアトムが電光を救い出してしまう。これがいかん。原作では電光は破壊されてしまい、ロボットを道具としてしか扱わない人間に対してアトムが深い悲しみを感じるというものになっている。ここで電光を助けないのが手塚の手塚たるゆえんで、ハッピーエンドにしてしもうたら手塚治虫のメッセージが一切無になってしまう。ロボットと人間の相克というテーマを、今回のアニメでは電光を助けることによって、ロボットと人間の友情物語に変換してしもうたのである。しかも、その物語の構造はものすごく古臭い。
 それやったら「鉄腕アトム」にする必要はないやん。「ジェッターマルス」のリメイクにしといたらどないだ。現実に21世紀に到達した現代に「鉄腕アトム」を蘇らせることの意味がどこにあるのか。「見ている子どもに対して残酷」という理由でハッピーエンドにしたんやろか。もしそうやったら、「手塚ヒューマニズム」をはき違えてるとしか言いようがない。手塚治虫は、子どもに残酷な現実をつきつけた。そして、それを受容することで私らはいろんなものを学んだんやからね。子どもを甘う見たらあきまへんでえ。
 早いこと路線転換してほしい。「原作に忠実なストーリー」に切り替えてくれ。この調子でいったら、アトムは青騎士との対決でも壊されへんやろうし、アトラスとの戦いでアトラスを説得して改心させるのと違うか。そんなことにならないことを祈るばかり。来週も見るつもりやけれど、わざわざ日記のネタにするのはやめるかもしれへんな。

4月28日(月)

 あいかわらず携帯電話につまらんメールがようくる。最近は「※未承諾広告」というタイトルのものがまたなくなってきて、友だちからきたようなタイトルのものが多いからかなわん。今日きたのを列記してみる。

ドキッ!!とNUDEサービス「アダルト画像イッパイ掲載 ビンビンになっちゃってください! 今夜はエッチだらけのハメヌキ大会 男の快楽味わえる」
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女の子からのメッセージご紹介「ノーパンノーブラ 白いシャツとミニスカートで通学 乳首スケスケ 風通し最高 露出狂? エヘッ、快感なんだよね 昨日チカンされちゃってさすがに焦っちゃった」
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※未成年の方はご遠慮ください「ココでは美少女らの悲痛な模様を見ることが出来ます あまりにもエロ色が強い為普通の方は気分を悪くするかも知れません」
えっ!?うん、いいよ「ボクの彼女はレナちゃんにそっくりなんだぁ 思いっきり好みのタイプだよ 写真見てメールしてみました 彼女もOKしてくれたよ〜 男性を求めている貴女〜 今夜のお相手ココなら見つかるよ」
は?「○禁写真」
昨日は「某社長婦人が…」
ユウリのHページ【会員様宛】「超エッチなユウリのページだよっ! ユウリのHな告白がいっぱい みんなと会いたいな約束だよ」
夜限定出会い「夜ってムラムラしてくるよね? そんなときは夜限定無料出会いサイトで相手を探してみませんか? 同じ目的同士、即アポ間違いなし!」

 ああ疲れた。写しているだけで疲れるわい。
 男はみんな痴漢が好きなんか? レナって誰? ユウリって誰? 社長婦人ですかそうですか。私も誤変換は多いから人の事は笑われへんか。夜ってムラムラしませんよ。
 ああああああ、こんなことに労力を使うなよ。こんなんでほんまにペイしてるんか? 無駄な労力を割くのはやめて、同じ金で夕刊紙にでも広告を載せなされ。NTTよ、早くPHSもドメイン指定せんでも携帯からのメールのみ受けつけられるようにしてくれい。上記のメールのアドレスは、すべてPHSのドメインで来ておるのだぞ。

4月29日(火)

 原稿を書いていると、インターフォンが鳴る。出てみたら、NHKの者と名乗る。うちは受信料は払っておるので、集金やない。
 ケーブルテレビで無料で衛星放送を受信してると決めつけ、受信料を払えという。見てへんがな。だいたいケーブルテレビでの衛星放送のチャンネル設定の方法すら知らん。実は、この人物は過去にも来たことがあり、その時は妻が応対、ごていねいにもビデオチューナーでのチャンネルの合わせ方まで教えてくれた。もっとも、そのやり方でチャンネル合わせをしてみようと思うても、あわせるべきチャンネルがビデオのチューナーにないみたいで断念したわけではあるけれど。
 それにしても、最初からこちらが無料で衛星放送を見ていると決めつける失礼な態度には、特に妻が怒っている。私も不愉快ではあったけど、私が丁重な応対をしているのを横で聞いて「私やったらもっとバシッと言うてるわ」とさらに怒っていた。
 それにしても、加入者から金を集めるシステムにしておきながら、そうやって抜け道のあるようなずさんな送信をし、正直な未加入者に対し頭から疑いの眼で見るという、そこらあたりにかなり問題がある。視聴者を疑う前に、只見をされへんように工夫したらどないですか。


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