タイガースの優勝マジックは２。延長１２回を引き分け、名古屋に乗り込む。明日か明後日には優勝が決まるかもしれん。落ち着いてはいられん。明日は定時で帰ってテレビにかじりつきたいところやけれど、演劇部の生徒は文化祭を目標に毎日遅くまでのこっている。申し訳ないけれど、私の人生において部活の顧問とタイガースのどちらが重いかというと、それはもう改めて書くまでもない。
明日は胴上げかもしれん。とうとうこの日が来るんや。きっと試合開始の１８時に近くなると、もうそわそわして居ても立ってもいられんようになるやろう。
野中さんが政界を引退しようと、石原さんがテロ容認発言をしようと、もうそんなことについては語る気にもならん。今、この時点で私にとってもっとも大切なのはタイガースの優勝決定やねん。
ああ、明日１日、私は平静でいられるやろうか……。
マジックは２と変わらず。しかも、朝刊を読んだら今日の胴上げはないということがわかったので、昨日の日記に書いたみたいなそわそわは、まあ、なかった。なんというか仕事も忙しいのでそわそわしている余裕すらないというのが正直なところ。では明日の胴上げはあるかというと、確かに可能性はある。タイガースが勝って、カープとスワローズが敗れたらタイガースの優勝は決まる。そやけど、タイガースとカープの試合は昼間にあって、スワローズの試合は夜にある。つまり、昼にタイガースが勝ちカープが負け、夜にスワローズが負けたら、無人のナゴヤドームで星野さんの胴上げが始まるということになる。
あかんがな。
もうあと一人、この打者をアウトにしたら優勝する。ピッチャー投げた！ バッター打った！ アウト！ 試合終了、阪神タイガース優勝！
こういうシチュエーションが欲しいんよ。
スワローズ敗れました、そしてこの瞬間、タイガースの優勝が決まりました。
これは、あかん。カタルシスがあらへん。１８年前、テレビの映像を食い入るように見つめた時の、あの感激を味わうことがでけへんのや。
というわけで、こうなったらカープとスワローズにがんばってもらうしかないね。明日はタイガースだけやなく、マジック対象のチームの勝利も祈るということになる。なんかややこしいなあ。だいたいマジック対象のチームが２つもあるというのが原因やね。これでややこしいことになったんや。
明日はそわそわしないかわりに、何やらお尻の落ち着かんけったいな気持ちになりそう。カープがんばれ！ 負けるなスワローズ！
結局カープが勝ち、タイガースは負け、マジック２は変わらず。明日も昼の試合でカープが負けてタイガースが勝ったら夜の試合のスワローズの勝敗で優勝が決まるということになる。こらもう明日も負けていただいて、甲子園で直接カープに勝って胴上げといってほしいですな。ここまで引っぱったんやったら、試合終了後の胴上げなしで夜中にビールかけなんちゅう中途半端なことだけはせんといてほしい。
と、ここまで書いて、自分がすごく傲慢で嫌ーなファンになってることに気がついた。最下位が続いても、わずかばかりの勝ち星に一喜一憂していた昨年までの私はどこへ行ったんや。
そいでもなあ、やっぱりなあ、自力でマジックを消して優勝してほしいんや。昨年のジャイアンツみたいに投手の暴投でサヨナラ負けしたあとで苦笑いしながら胴上げというようなみっともないのは嫌なんや。できたら一昨年のバファローズみたいな代打逆転満塁サヨナラホームランで優勝決定というシチュエーションが最高やねんけれど、まあ、あんなことは二度と起こらんやろうからね。
それにしても、毎日じらされてじらされて、なんやもうたまらんわ。ここらあたりがやっぱりタイガースですなあ。
野球に興味のない方には毎日こういうネタで申し訳ない。そやけど、私の頭はもう毎日マジック２に縛りつけられております。もうしばらくのご辛抱をお願いいたします。
ええ、わかっておりますとも。私が一昨日の日記で「カープがんばれ！ 負けるなスワローズ！」というようなことを書いたがためにマジックは減らんのですよ。ここまで２チームともがんばるとは思うてへんがな。１つくらい負けると思うがな。日程が悪いね。このくそ暑いのに全部ナイターにせんのがいかんね。デーゲームとナイターをまぜこぜなんかにしたからこないなったんでね。ナイターするんやったら６チームとも全部ナイターと統一しといてよ。明日タイガースが勝っても、すぐに胴上げにはならんというのはもどかしいなあ。要は、今日ドラゴンズに勝ってマジック１にしておいてくれたらこんなにやきもきせなんですんだんや。
というわけで、もう試合終了即胴上げでなくてもいいです。早よ優勝してくれ！
さて、「鉄腕アトム」第２３話です。「失われた記憶」です。落下してくる老朽化した軍事衛星を成層圏で食い止めたアトムが地上に降りたら、記憶を失っていて、脱獄囚のブーンという男に救われる。ブーンはもとは科学者でアトムを応急修理するけれども、アトムは記憶を失っている。軍事衛星がもうひとつ落ちてくることがわかり、お茶の水博士は必死でアトムの居場所をさがす。ブーンを追い掛けるロボットがアトムを目撃しており、そのロボットの記憶からアトムの居場所が割り出され、お茶の水によって本格的に修理されたアトムはブーンの発明したプラントを軍事衛星に嵌め込むことで危機を回避する。
いやあ、地球の危機が回避されてほんまによかったね。アトムが記憶喪失になる意味がどこにあるのか。そんなこと、どうでもええやんか、なあ。地球の危機が回避されたんやから。ブーンのプラントをなんで老朽化してほっておかれた軍事衛星に嵌め込んだたけで軍事衛星が生き返ったか、その理屈がわからん。まあ、わからんでもかまわんやんか、なあ。地球の危機が回避されたんやから。ブーンのプラントが欠陥品やからということで罪に問われて有罪になったのに、お茶の水博士はブーンのプラントを信用してアトムに持たせる。それやったら裁判の時に弁護側の証人になってやったらよかったやん。お茶の水がそのプラントの優秀性を証言したらブーンは無罪やったんと違うの。今ごろ認めても遅いやん。でもまあ、それがどうしたというんや、なあ。地球の危機が回避されたんやから。
地球の危機が回避されさえすればその過程はどうでもええんか。記憶を失ったアトムを天馬が狙うとか、そういう緊張感がほしかったが、それは無い物ねだりか。まあ、ええわ。地球の危機が回避されたんやから。
昼、テレビでタイガースのサヨナラ勝利を見る。これでマジックは１。夜、ＴＢＳ系のナイター中継でスワローズの勝敗を見守る。スワローズが敗れた瞬間に、「タイガース優勝」のテロップが。このまま甲子園の胴上げシーンにいくかと思うと、道頓堀や阪神尼崎駅前からの中継をしただけでいきなりジャイアンツ原監督の顔が写る。あらららら。あわててサンテレビにチャンネルを変えたら、ちょうど胴上げが終ったところやった。リアルタイムで見たかったんに。なんやねんＴＢＳ。やるんやったらちゃんとやれよ。むろん、そのあとはずっとサンテレビをつけっぱなし。
というわけで、ウイニングボールを選手がつかんで歓喜爆発というシーンはなかった。ここまで心待ちにしていたのに。胴上げをするためにダグアウトから選手たちが飛び出していくのはＴＢＳのせいで見られへんかった。いや、これは浮気してサンテレビを見てへんかった私が悪いか。ともかく、優勝してくれてほっとしているし嬉しいけれど、感激というようなものを味わうことがでけへんかったのだけが残念。
ワインを開け、妻と乾杯。実家の両親に電話して、喜びを分かち合う。妹からもお祝のメールが届いた。そのあとはサンテレビの特番で公式会見やビールかけをリアルタイムで見る。サンテレビが見られる幸せ。他の局はニュースで一部とりあげたり深夜にファンが集まって馬鹿騒ぎするだけなんで、それほど見たいとは思わん。それでも見てしまいそうやけれど。
これが、タイガース１８年ぶり優勝の、私の１日であります。大騒ぎするでもなく、涙ぐむでもなく、実に淡々と喜びを味わう感じやろうか。
公約のオフ会ですが、これは日本シリーズ終了後に行いたいと思います。日時は後日発表します。
いやもういろいろありましたが、なにはともあれタイガース優勝ばんざーい！
今朝は新聞休刊日。タイガース優勝を報じるスポーツ新聞各紙を求めて最寄り駅に。日刊スポーツ、サンケイスポーツ、スポーツニッポン、スポーツ報知の４紙は駅売店にあったが、デイリースポーツがあらへん。売店のおばちゃんに聞いたら、もう売り切れたらしい。
あらら。
１８年ぶりの優勝やのに、１紙だけ買い漏らしたら、一生後悔すると思い、原チャリをとばして天神橋筋六丁目の駅に行く。徹夜で騒いだ後という若者たちが「デイリーないの！」とほたえている。ここもあかんか。
時計を見る。早めに家を出たから、出勤時間にはまだ間がある。
よし。
私は思い切って梅田まで行くことにした。梅田やったらあるやろう。旭屋書店の前に原チャリを停車し、地下に降りて東梅田の駅売店にかけつけた。
あったあった。
喜び勇んでデイリースポーツを買い求める。と、私の隣にいた若い女性が５紙まとめて買うと、それを保存する紙袋を売店のおばちゃんが渡してるやないか。この紙袋もほしい！ いてもたってもいられん私は、すぐさま５紙をかき集め「これ全部ちょうだい」と新たにワンセットを購入。めでたく保存袋も入手した。
時計を見る。よし、出勤時間には間に合うぞ。
原チャリに乗って職場に向かう途中で、ふと我にかえる。
わし、朝からアホなことしてるのと違うやろうか。仕事に行く前からこんなことに労力を使うという、常軌を逸した行為をしてるのやなかろうか。
正直申します。私はアホです。その証拠に、仕事の帰りには大阪スポーツ（関東では東京スポーツ）、夕刊フジ、日刊ゲンダイなどまで買い漁っております。ついでに朝日読売毎日産経日経の夕刊も買おうかどうしようか迷うたけれど、家でとってる朝日だけでええと、こちらはパス（手塚治虫さんが亡くならはった時は新聞と名のつくものは全て買いましたが）。
同僚から聞いたところによると、今日は休刊日やったから、デイリースポーツは一般紙の輪転機も利用して増産体勢で新聞を印刷したとか。それやのになんですぐに売り切れる駅があったかは不明やけれど。まあ、他の新聞社も同じことをしているんやろうね。スポーツ紙は駅売りが中心やから、かえって新聞休刊日という状況が有利に働いたかもしれへんな。
かくして、出勤した時点でへとへとになっていた私でありました。ほんまにアホやな。
ええと。困った。タイガース関係のネタばかり毎日書いていたら、それ以外のネタを思いつかんようになってしもうた。すまんのう。今日もタイガースネタじゃ。
昨日、帰りに夕刊フジやら日刊ゲンダイやら大阪スポーツやらまで買うてしもうたと書いたけれど、それらを買うたのは「セブンイレブン」やった。で、新聞の他にも優勝記念のグラフ誌も合わせて買い、合計が１０００円を越えた。すると、「１０００円以上ですので」とおまけにタイガース優勝のマークのステッカーをくれた。「セブンイレブン限定」と書いてある。ほほう、味なサービスやないかと、その時はただええもんをもろた、嬉しいなと単純に喜んでいただけやった。
ところが、今日職場で生徒から「先生はセブンイレブンに行った？」ときかれた。はて、買い物をしてるところを見られたんかいなと訝しく思い「ああ行ったよ」と答えた。「なあ先生、ステッカーもらった？」ときかれ、「ああ、もろたよ」と言うと、「先生めちゃラッキーやん」と言われてしもうた。何のこっちゃいな。「あれな、その日の先着７７人しかもらわれへんねんで」。
おおおおー。これはほんまに「めちゃラッキー」やないかいな。私は別に狙うてセブンイレブンに入ったわけやない。たまたま手近にあったんでそこに入っただけやねんで。コンビニで１０００円以上買い物をする人は少ないとみえて、たまた７７人のうちにはいったというわけやね。これをラッキーと言わずしてなんと言おう。私の喜びが倍加したのは言うまでもない。
それにしても、ツキをこういうところで使うのはちょっともったいないような気もするが、そういうことを言うともらわれへんかった人から恨まれるかもしれんので、やめとこう。
とうとう道頓堀ダイブで人死にがでた。
なぜ彼らはあの汚い川に飛び込みたがるのか。店の看板を破壊する暴徒と化したのか。少なくとも、それはタイガースという野球チームの試合を楽しむものの行為とは無関係やということだけは強調しておきたい。彼らはサッカーの試合であろうとなんであろうと、騒ぐきっかけを欲しがっているだけなんやと。
東京を中心としたマスメディアは、この騒ぎを「タイガースファンは凶暴」という枠におさめてしまうかもしれん。そやけれど、タイガースの胴上げを見つめた甲子園のファンは決してグランドに乱入したり甲子園の器物を破壊したりはしなかった。マスメディアは、そのことについては触れへん。なんでかいうと、「タイガースファンは凶暴」という定義からはずれるからやねんな。
人死にでも出んと道頓堀ダイブはなくならんやろう。私はそう思うていたけれど、こうやって実際に人が死んでも、ダイブする人はでてくるやろうな。自分だけは絶対何があっても大丈夫という根拠のない自信のある者は意外に多いに違いないからね。
お仕事でごいっしょしている演劇の先生が所属している「ホーカス・ポーカス」という劇団の公演を見に心斎橋へ行く。心斎橋を歩くのは久しぶり。台風がきていて雨模様やというのにけっこうな人出。タイガース優勝に便乗した安売りをしている店がけっこうあって、そこにまた人がそこそこ入っている。タイガース特需というのはまああるもんやねんなあと思いつつ、歩く。
お芝居は「シネマイム」という映画をパントマイム風に再現したもので、昨年は宮崎駿作品がテーマやったけれど、今年は「ロード・オブ・ザ・リング」「リング」「マトリックス」。私は三本とも元ネタの映画を見てへんので、うまく表現しているのかどうかどうかちょっとわからんかった。一度本格的なマイム劇を見てみたいなあと思う。
帰りの地下鉄ではそこかしこで阪神百貨店の優勝バーゲン紙バッグをもった人が見受けられた。並んで買い物して疲れてはるんやろうなあ。駅売店にはタイガース優勝記念のグラフ誌が何種類も売られているし。大阪では他の地方の人にはきっと想像もつかんくらい、タイガースのマークが飛び交っておりますぞ。
明日は「たちよみの会」の例会です。雨模様ですが、ぜひご参加下さい。
「日本芸能再発見の会」９月例会はベテラン芸能記者がゲストです。くわしくはこちらまで。
メールはこちらまで。どうぞよろしく。
過去の日記へ。
ホームページに戻る