ぼやき日記


10月11日(土)

サンテレビ中継車
 今年もタイガースの甲子園での公式戦最終試合を見に行ってまいりました。例年やとだいたい17時台に行っても内野指定席には当日に入れたもんですが、今 年は事前に得た情報によると指定席は前売りで全部売り切れ。ということは当日は自由席しか券がない、ということですな。
 そこで、勤務校は前後期制でちょうど秋休みということもあり、休暇をとって昼前に家を出、12時40分ごろには甲子園に到着。
 おおお、なんということ。入場券売り場は徹夜組も含めて早くも長蛇の列。こらあかん。入られへんかもしれん。「アルプス席最後列」と書いたプラカードを もったアルバイトらしき人がいて、そこまで行ってみる。
「あの、まだ券は買えますかね?」。
「まだまだ大丈夫ですよ」。
 ああよかった。とにかく列の後ろにくっつく。前にいてる人たちはシートを持ってきて座っている。私はそういう用意はしてへんかったんで、昼食用のおにぎ りを買うたコンビニの袋を知りに敷き、本を読みながら開門を待つことにした。開門予定時刻は16時。先はまだまだ長い。13時半くらいに放送が流れ、開門 が14時に早まったことを知る。おお、よかったよかった。
 14時になると、係員の人たちの誘導でお行儀よく立ち上がり、整然と窓口に到達するまで並び続ける。少しずつ前進し、券を購入できたのは開門から15分 後のことでありました。自由席やから、あんまりゆっくりとはしてられん。急いで2番ゲートに向かう。
 と、右手にサンテレビの中継車が停まっている。よく見たら車体に「おめでトラ」などと貼ってある。面白いから写真に撮った。上の写真がそうです。
早くもつまる外野席
 でも、ゆっくりしてたら見やすい席は取られてしまう。ゲートを通過したら、女性の係員から優勝記念のロゴマークのプリントされたスポーツタオルとステッ カーをいただいた。毎年最終戦ではなんやかんやと景品をいただくんやけれど、今年はさすがに豪華やなあ。去年は映画「ミスタールーキー」のクリアファイル やったぞ。下敷きの年もあったし、ノートのときもあった。携帯のストラップは1999年。ストラップにそう書かれていたからわかる。今年はタオルですか。 うーむ。優勝するとこうも違うか。
 さて、やっとのことでアルプス席に。ロケーションのいい席を選ぼうと思うけど、ええ席はもう荷物が置いてある。ひどいのになるとビニールテープで陣取り をして「団体席」と書いた紙を貼ってるのまである。自由席に団体も個人もあるかいな。
 それをひっぺがすという大人気ないことはせず、ネットでグランドがさえぎられる場所をうまく避けて席を選ぶ。あとは食べ物を買いに行ったりジェット風船 を調達したり。一人だけやから荷物は常に持ち歩き、持参していた本を目印に置いておく。幸いそれでここに誰か座るということはわかってもらえたとみえて、 席に戻っても取られてへんかった。
 開門から約30分。写真ではわかりづらいかと思うけれど、レフトの自由席は8割方埋まっている。すごいなあ。しばらくしたら係員の人がハンドマイクを 持って登場し、「アルプスは満席です。座席はつめてお座りください」と協力を仰いでいる。
 私は、公式戦もこれで終わりやなあと毎年感慨にふけるのを楽しみに毎年甲子園の最終戦に足を運んでいるんやけれど、今年は超満員で、そんなムードはひと かけらもなし。まあ、公式戦は終わっても日本シリーズがあるから、寂寥感なんかあるわけないんやけどね。
 例年の秋風の吹くがらがらのスタンドが妙に懐かしくなった。あんたらなあ、なんぼ負けても最後までこうやって毎年応援したってや、と心の中でつぶやい た。
 試合は圧勝。帰りにおみやげを買おうと売店に足を向けたけど、あまりの人の多さにうんざりしてそのまま駅に向かうた。球場から駅のホームまでめちゃく ちゃ時間がかかる。まるでゴールデンウィークみたいや。ほんまに公式戦の最終戦なんやろうか?
 いやはや、今年を含めてここ8年で7回最終戦には来ているけれど(和田が引退した2001年のみ引退試合を見に行って最終戦はパス)、超満員なんかもち ろん初めて。いや、実際足を運ばんとそのヒートアップぶりはやっぱりわからんもんやねえ。

10月12日(日)

 ホームページ公開からまる6年。とうとう7年目に突入です。毎年書いてることではあるけれど、ようこう毎日毎日更新できるもんですな。もっとも、 このページのおかげで、タイガースの監督についてのコメントの依頼、落語の本に関する文章の依頼、昔書いたアイドルに関して現在の視点で振り返るというよ うな文章の依頼と、SF以外の文章のお仕事も入ったりするんで、営業という観点からもホームページは更新し続けますぞ。

  さて、「鉄腕アトム」ぼやき日記であります。今週は第27話「名探偵ヒゲオヤジ」。ファン待望のヒゲオヤジであります。3クール目になるまで出演させんと いうのが間違いやと言いたいけれど、まあちゃんと「私立探偵伴俊作」としてまっとうに登場させたので許す。私が許したからというてそれがどうやというわけ やないけれど。
 しかも、今回のゲスト出演では「三つ目がとおる」の写楽、その母親が和登サンというキャスティング。悪役ロボットは原作にも登場するガデム。チョイ役で 金三角が出てきたのも手塚ファンにはうれしい。これはですね、多数いる手塚ファンを懐柔するためにしているんやないかと思うくらい。
 それは、それ。ぼやきはぼやき。分けて考えましょう。
 おなじみスカンクが予告窃盗を行う。厳重な金庫にしまわれていた金塊なども思うがままに盗んでいく。ここでヒゲオヤジが登場し、金庫に「残留磁力」なる ものの痕跡があるという。はて、残留磁力とはなんでしょう。よくわかりませんが、そういうものがあるらしい。母親が行方不明になったと探している写楽少年 から「お守り」を渡されるけれど、それは強力な磁石。近くにある時計をたちどころに狂わせる。それなのに、その近くにいるアトムには何の影響もない! ア トムはプラスチックと非鉄金属でできているのか。そういう説明はなかったと思うぞ。
 スカンクは写楽の母の和登博士に磁石ロボットのガデムを作らせていた。ヒゲオヤジの推理でスカンクの居場所を突き止めたアトムは和登博士は助けたもの の、ガデムに苦しめられる。ここでヒゲオヤジはなにを思うたか、近くの粗大ゴミの置き場に駆け上がる。なんと、そこには偶然にも磁力を発生するらしい起重 機が捨てられていて、しかもそれは運転可能やった! なんでそんなもんがそんなところにあるんや。そこまでの展開はまあまあやっただけに、こういう粗雑さ には耐えられへんなあ。
 事件は解決し、和登博士は写楽の待つ家に帰り、ロボットに偏見を持っていたヒゲオヤジもアトムを見直す。ストーリーの流れは悪くないだけに、途中のご都 合主義的な展開がよけいに気になる。
 おなじみの手塚スターを出したからというてそれでええというもんやないでえ。要は脚本や演出にどれだけ細やかな神経が行き届いているか、そこですわ。

10月13日(月)

 私は学生時代はアイドル愛好家として一部で名をはせたものでありました。その当時の文章は、今も一部このページにアップしている。「おニャン子ク ラブ」全盛時でありまして、私はあのグループは従来のアイドルの枠組みを破壊し、「アイドル冬の時代」をきたした存在と現在は認知している。で、その当時 大阪の朝日放送で「夕焼けニャンニャン」に対抗して「YOUごはんまだ?」という番組をはじめた。そして「おニャン子クラブ」に対抗して「ICHIGO ちゃん」というグループを作った。それに関してはここに書いた通りやねんけど、なんと某雑誌の編集者からメールが来て、「ICHIGO ちゃん」について書いてほしいという原稿依頼がきた。
 いや驚きましたね。まさかそういう依頼がくるとは想像もしてへんかった。なにしろ18年も前のことやから、細かい記憶がない。そこでネット検索で 「ICHIGOちゃん」を探してみると……。一番くわしいのは私の書いた文章やないか。なるほど、それで原稿依頼がきたんやな。
 というわけで、今日は書評1本と「ICHIGOちゃん」に関する文章を書く。ちょうど〆切が三連休に重なったのが幸いした。
 いやしかし、どんなことでもやっておくもんですなあ。80年代アイドルのシングルレコードは、結婚前に売り払おうとしたけれど中古レコード店では買うて くれへんかったんで、まだ手元においてある。けっこう貴重なものもあるんやで。今やったらネットオークションに出したらまあまあの値段はつくかとは思うけ ど。
 というわけで、久しぶりにアイドルに関する文章を書いた。本が出たらこの日記で告知しますので、みんな読んでね。

10月14日(火)

 タイガースの躍進のおかげで大阪が注目されてるのかしらんけど、CDショップに行くと大阪をテーマにした曲、大阪弁の入った曲のオムニバスCDが 何枚か出ている。かつては大阪をテーマにしたCDというと演歌が中心のものしか出てへんかったんやけれど、上田正樹ややしきたかじんなどのバラードを中心 としたものやらウルフルズみたいないわゆるJ−POPというんですか、最近のポピュラーソングをあつめたもの、インディーズとおぼしき曲のオムニバスと、 これはこれで壮観ではあります。
 ところで、私は現在大阪に住んでいて、そういったCDも大阪のCDショップにある特設コーナーで見かけたわけやね。ということは、例えば東京ではこうい うCDはどういう扱いを受けているんやろうか、などと考えてしまう。東京ではそんなコーナーも作られることなく、大きなCDショップでも1枚か2枚くらい しか入荷せず、すぐに棚に入れられて好事家しか手に取らん、というようなことになってるんかもしれん。
 もし例えば東京でも大手のCDショップで「大阪コーナー」なんかがでけてて、それらのCDがそこそこうれてるんやったらええなあ、と思う。私は何度も書 いているように関西文化圏のローカリズムを愛するものやから、そういう文化が全国的に色物扱いやなくきちっと受け止められるようになったら、例えば大阪 ローカルの深夜番組が全国放送のプライムタイムに移っても、その面白さを全国の人が楽しめるようになってほしいなあと思う。
 東京の一極集中を私は嫌う。そのためにも、関西文化を先頭に、中京文化、九州文化、四国文化などなどが多様に提供され、その違いを楽しむという時代がき てくれたらええのに、と願う。そのためにも大阪オムニバスのCDが全国でヒットしてほしい。
 ところで、大阪以外の土地ではこういうCDはどういう扱いを受けているんやろう。全国のみなさん、「てなもんや囲炉裏端」 やメールで教えてください。非常に興味があるのです。よろしくお願 いします。

10月15日(水)

 中国が有人宇宙飛行を達成した。やられたなあ、という感じ。多分日本でも技術的にはでけへんことはないんやろうけれど、リスクのことなどを考えた ら踏み切られへんのかもな。その点、中国の場合は軍人を国家的事業の担い手として、いわば名誉のためにロケットに乗せることができた、というところか。つ まり、それだけ中国の方が国全体のもつ若さみたいなものがあるんやないかなあと感じる。
 それはそれとして、中国のロケットの名前はなかなかええね。「神舟5号」という響きがよろしい。このロケットを引っ張りあげるロケットが「長征F2」と いうのには笑ってしまうけれど。やっぱり毛沢東の革命から切り離すことのでけへん国やねんな。日本も「H2A」というような無味乾燥な名前やなしに「スサ ノオ1号」みたいな名前をつけてくれへんかな。あ、日本神話はまずいですか。それやったら「平和1号」でもええやん。なんかパチンコ台の会社が作ったみた いな響きになるけれど。
 つまりアルファベットと数字というのがいかにも実験用ですという印象をあたえるわけね。実験用であってもやっぱり名前にはこってほしい。言葉には言霊と いうものがあって、名前をつけることによってそのものに命が吹きこまれる。気象衛星かて「ひまわり」という名前があるから人はそこに親しみを感じるし、気 象予報士に「ひまわりおじさん」なんてあだ名をつけたりもできる。これが例えば「K29」やったりしたらそういう呼び方にはならんでしょう。
 というわけで、新しい団体が打ち上げるロケットには愛称をつけてやってほしいと思う。「神舟5号」に負けんような響きのものがええな。そしたら、そこに 人でも乗せようかというような気になるんやないかね。ならんか。

10月16日(木)

 私は時々つまらないことが気にかかって仕方ない時がある。今日の夕刊の広告で「エルキュール・ポワロ・シリーズ」のDVDセットを見つけたけれ ど、この手の通販の広告には必ず「続々と寄せられるファンの声」というのが掲載されている。
 曰く「ポワロといえばこのドラマしか思い浮かびません」。「熊倉一雄さんの声がぴったりです」などなど。
 例えば「寅さん全巻セット」やと「一生の宝です。毎日のように見ています」。「どんなに辛い時でもこのビデオを見れば吹っ飛びます」といったぐあい。
 ほかにもディズニーのCDセット、「まんが日本昔話」のビデオセットがよく掲載されている。そして、同じような「ファンの声」が必ずついている。
 あれはほんまにファンのお便りなんかなあ、と疑うてしまうんですわ。今、上に書いた「ファンの声」は実をいうと掲載されているそのままを書いたもんやな くて、記憶に残っているものを再構成したんやけれど、まあいうたら私程度の者でもなんぼでもでっち上げられるようなことが書かれている。専門のコピーライ ターの方の手にかかったらそれこそ湯水のように湧いて出るやろう。
 あれはほんまにファンの声なんか。それともコピーライターによるものなんか。どっちなんやろうと考え出すと、気になって仕方ない。もっとも、それがほん まやったからというて、果たして広告として効果が上がっているのか疑問ではある。
 クラシックCDのセットやったら、高名な音楽評論家の推薦文がついたりしている。なるほど、この人がそう言うんやったら、ほんまにすばらしいセットなん やろうと説得されてしまう。ファンというのは「ひいきの引き倒し」で一度好きになったら愚作凡作でもけなしたりはせんからね。
 果たしてあの「ファンの声」を読んで「そうか、そしたら私も買おう」と思う人がどれだけいてるんやろう。気になるところやね。そんな心配してんとおまえ は書評を書いておれ、と言われたらそれまでやけれど。

10月17日(金)

 昨日、日記を書き上げてリビングに戻ったら、ニュースを見ていた妻が「ネットにつなぐ?」ときいてきた。どうしたのかと問うと、なんとタイガース 星野監督が今季限りで勇退するというニュースが第1報ではいったという。
 更新をしてネットのニュースサイトを見る。確かに「星野監督勇退」の文字が並んでいる。
 嘘やろ。
 記事を読むと、まるで公式発表があったかのように「星野監督は来季からゼネラル・マネージャーに就任し、岡田コーチが監督に昇格する」と書かれている。
 なんでやねん。日本シリーズ直前やないか。そんなことをこんな大事な時に発表することがあるかい。それとも、シリーズ途中に表面化することを恐れて直前 に発表したんかいな。
 今朝、スポーツ新聞をなめるように読む。星野監督の公式談話が知りたい。ところが、「星野語録」のコーナーでは、監督は一切勇退については発言してへ ん。久万オーナーも「そんな話は知らん」と言うている。
 ということは、公式発表はしてへんということか。ラジオを聞くと、朝日放送の道上洋三アナウンサーが「フライデーにすっぱ抜かれたので先手を打って発表 したらしい」と言うている。そしたら公式発表なんか。
 仕事を終えて帰宅する。NHKの「クローズアップ関西」というローカルニュース枠で星野監督勇退について特集を組んでいるというので、それを見る。星野 監督が日本シリーズ直前の記者会見をしている。ところが、監督は自分の進退について一切語ってへん。普段からそういう情報についてはオープンにしている監 督だけに、否定も肯定も何もコメントしてへんのは、報道を暗に認めてるからやろうか。
 体調が悪く監督の激務に耐えられへんということはこれまでも伝わってきていた。それどころか、著書の「夢」でも体調の悪さについてちゃんと触れている。 それだけに無理はしてほしくない。
 そやけど、やっぱり信じたくない。
 こんな思いで日本シリーズをテレビ観戦することになるとは、予想だにせんかった。
 明日の朝刊の星野監督の談話に「誰がそんなことを言うたんや。ここでやめるわけないやろ」という言葉があるんやないか。大見出しに「星野否定」という文 字がおどらへんかと期待してるんやけれど……。

10月18日(土)

 毎日野球の話題ですが。日本シリーズ第1戦をテレビ観戦する。4時間になんなんとする試合やったけど、初回から最終回まで緊迫したゲーム運びで、 常に同点か1点差という展開。ここ数年大味な日本シリーズが続いていただけに、第7戦までこんな感じのどっちが勝ってもかまへんというようなシリーズに なってほしいなあ。わがタイガースの選手たちはかなり緊張していた様子でバットの振りが幾分鈍く、それでも9回まで3−3というスコアで進んでいったのは 投手陣の踏ん張りやろうと思うね。今日の試合はホームゲームということでホークスに利があった感じか。
 注目の星野監督は試合の序盤はいつになくにこにことしていたけれど、途中から吼え出したりむっとしたりし始めて、公式戦の星野監督に戻っていった。そう そう、勇退の花道なんてかっこうやなしに、とにかく「勝ちたいんやっ」というスタイルが星野さんには似合うぞ。
 負けて悔しいけれど、ええ試合を見せてもろうたという思いの方が強い。それにしてもこの時期にこういう形で野球観戦を楽しむことができるというのは幸せ なことやねえ。

10月19日(日)

 今日は「たちよみの会」。京都SFフェスティバル実行委員長の大澤氏、同実行委員の六角氏が来てくれて、「ハヤカワSFシリーズJコレクション」 や京フェスの話題、そしてドラゴンズ新監督の話題などで盛り上がる。
 今日は早めに辞去して家でゆっくり日本シリーズ観戦。タイガース大敗はまあええとして、勝利監督の王さんが「あと2勝します!」と宣言したり杉内や鳥越 といった選手がもう日本シリーズ優勝を決めたような感じの受け答えをしてるのに驚く。福岡というのはああいうノリなんやろうか。これで甲子園に来てガツン とやられたら一気にへこむ危うさを感じたんやけれど。油断はしてへんと思うけれど、ああいう受け答えに対してはタイガースのファンは黙ってへんと思うぞ。 私も驚くと同時に「甲子園で同じようにのびのびやれたらほめたるわい」という気分になった。

 さて、恒例の「鉄腕アトム」ぼやきです。今週は「宇宙プラント号の危機」。ロボットがすべてを管理しているプラント衛星〈ハイドラ〉を見学にきた のは〈ガゼット技術社〉のガゼット社長とハッカーのバート。カゼット社長はなぜか〈ハイドラ〉のデータをコピーして持ち帰ろうとしている。なんのためにそ ういうことをするのか理解に苦しむけれど、なんかデータを盗んで自分の会社で使おうとしてたんでしょう。コントロールセンターはすべてロボットが管理して るのになんでか知らんけれどプラント各部を見られるモニターがついている。ロボットにモニターはいらんでしょうと思うけど、そういうものがついている。見 学中にガゼット社長がわざとらしく苦しみはじめると、チーフのロボット、ビリーはなぜかバートに監視をつけんと社長を休憩室につれていく。というよりも、 完全ロボット制御やったらコントロール室に監視カメラくらいついているでしょう。ロボットに不要なモニターはあるのに重要なコントロール室に監視カメラの 一つもないというのはけったいな具合やね。で、バートがハッキングしたらなぜかメインコンピュータが暴走をはじめる。すべてをロボットのせいにしようとい うガゼット社長はなんと初めて入ったコントロール室の緊急破壊装置の場所を知っていてそこにパスワードを打ちこみ、〈ハイドラ〉は2時間後に破壊されるこ とになる。それを知ったお茶の水博士はリヨン議長なる人物にロボットレスキュー隊の出動を依頼するけれど、人間はいなくてロボットだけやからという理由で リヨン議長はレスキュー隊の出動を拒否する。〈ハイドラ〉が破壊されたときの経済的損失なんかはこのリヨンなるおっさんは考えてもいてへんらしい。人名が どうとかいう以前の問題やろうに。で、アトムと青騎士がロボット救助のために出動する。青騎士はビリーが絶望せんようにと「レスキュー隊も来る」と嘘をつ く。アトムは嘘をつかれへんから、そこで葛藤がある。ここは今日の話で唯一よく書けているところ。結局アトムの口からほんまのことがビリーたちに伝わるん やけれど、ここでビリーの目がうるむ。泣く機能までついておるんか。いくら感情を持ったロボットでも目をうるませる機能は不必要やと思うぞ。ガゼット社長 があわてて〈ハイドラ〉にやってくる。ビリーたちがほんまのことを言うたら自分らのしたことがばれてしまうから、口封じに来たんやけど、あっさり青騎士に やられてしまう。そこをビリーに助けられ、改心の涙を流すという美しい話。
 そもそもなんで〈ハイドラ〉の一般公開前にガゼット社長の見学が許可されたんか、そこからもう設定に無理がある。ツッコミどころ満載でも話がおもしろ かったらええんやけれど、話そのものがおもしろくないのはいかんともしがたいなあ。

10月20日(月)

 埴輪と土偶のフィギィアを見つける。まずは1つ買うてみて、その出来が悪うないのを確認。同僚の日本史の先生に見せたら「5つ買うてきて」と頼ま れた。税込みで1つ約200円。これと同じようなものを山川出版社が作っている教材用の模型で買うと、1つが1000円以上する。正確な値段は知らんけ ど、1000円以下ということはない。
 それ以外にも「戦国武将シリーズ」や「金剛力士、四天王シリーズ」なんかも教材にぴったりなもんで買うていたんやけど、土偶と埴輪は教材には必須でしょ う。フィギィアがブームになったおかげでこれまで玩具になったこともないものまで玩具として登場してくれる。ありがたいこっちゃ。
 こうなったら倫理担当の私としては「世界の哲学者シリーズ」が出てくれたらなお嬉しいぞ。ソクラテス、プラトン、アリストテレスからデカルト、ベーコ ン、カント、ヘーゲル、ニーチェ、サルトル、フッサール、ラッセルというようなラインナップではいかがかな。この企画、フルタあたりが買うてくれへんか な。そんなもん誰も買いませんか。いや、わからんぞ。ブームに乗じて何を考えて企画したかわからんフィギィア(ダウンタウン松本考案の架空珍獣てなもんま でありましたな)がぼこぼこ出てるんや。哲学者くらいあってもええやろ。どこか出してくれへんかなあ。


てなもんや囲炉裏端 ゆっくりまったり掲示板ですお気軽にご利用下さい。

メールはこちらまで。どうぞよろしく。


過去の日記へ。

ホームページに戻る