ぼやき日記


1月21日(水)

 昨日の日記で書いた「教科書ガイド」の呼び方ですが、さっそく掲示板に書き込みがあり、嬉しく思います。岐阜県の美濃地方では「ちゃんぺら」というのですね。すごい呼び方やな、「ちゃんぺら」。「アンチョコ」「虎の巻(トラ)」「サボ」そして「ちゃんぺら」。まだまだありそうですねえ。他にもあるぞ、という方は、掲示板でもメールでもけっこうですので、教えて下さい。よろしくお願いします。

 やはり昨日の日記にも書いた通り、米国からの訪日団との交流授業で司会をする。用意した「トラ」はちゃんと役にたってよかったよかった。それにしても、かなりプレッシャーがかかってたんやろうなあ。終ってからどっと疲れがでた。その他諸事情があり、読書も進まず。しかしまあ、訪日団の高校生の作文を翻訳する作業から始まり、今日の司会でなんとか一段落ついた。やれやれです。

 これだけでは芸がないので、小ネタを。
 相変わらず来るのが使用もしてへんサイトの料金を請求するメール。今日きたのは、請求金額が「未納料金18,670円 」と明細もなくいきなり書かれているずさんなもの。この金額の妙な端数は何なんや。まあ、へたな真似しいですな。この業者の名前がえもいわれずおかしい。「債権回収共同組合株式会社」ですわ。共同組合株式会社ってなんですねん。ふつう書くなら「協同組合」で、「共同」ではないし、そこに「株式会社」がさらにつくあたりのインチキ臭さがいい味を出している。ただそれだけなんですが。
 こんなメールもきた。
「◆M女(男)養成計画◆ターゲット指定を臨時受付中 全国 同性可
詳細問い合わせは<1>都道府県名<2>ターゲット性別<3>ご自身の性別(同性可)と年令明記で下記まで(アドレス省略)」
 このサービスは何なんやろう。誰かをマゾにしたいけれど、自分ではでけへんという人の代行をしますというような意味にとれるけれど。私はSMについてはよう知らんけれど、本などを読む限りでは、SとMには支配者と被支配者だけの信頼関係みたいなものがあるらしい。他人にマゾヒストとして飼育してもろたからというて、そのマゾヒストが自分の支配下に入るとは限るまい。このメールに例えば人気タレントをマゾにしてほしいと指定したら、自分に仕えるマゾとして調教してくれるのか。なんかようわからんが、こういうメールに真剣に返事を書く人もいてるんかね。いてるかもねえ。詐欺というのは、カモがいてるからなりたつわけやしね。

1月22日(木)

 寒かった。ほんまに寒かった。私の勤務校は全館一斉暖房なんで、屋内にいる間はどうということはないんやけれど、今日は間の悪いことに出張で少し離れたところにある青少年会館に行かなあかなんだ。ぬくぬくの屋内から寒風吹きすさび放射冷却で冷え込んでいる屋外へ。原チャリで走ると顔がひくひくする。青少年会館で所用をすます。やっと体がぬくもったと思うたら、また職場に戻るために外へ。原チャリで走って体を冷やす。そしてぬくぬくの屋内に。この気温差攻撃で体力は急激に消耗してしまう。帰ったら、すぐに会議。テスト作成もせんならん。さすがに放課後は暖房は切られるけれど、まだぬくもりは残っている。少し室内が冷えてきたかなあという時間帯になって、帰宅。陽が落ちてきんきんに冷えた空気を突っ切るように原チャリで帰る。
 妻は用事でまだ帰ってへん。家もひんやりしている。ガスファンヒーターと床暖房で急速暖房。部屋があったまったなあとファンヒーターを切ったらしばらくするとじんわりと寒くなってくる。
 体調を崩さんように、ビタミンしっかりとらんとね。それにしても、屋内と屋外の気温差が激しすぎるのは絶対体によくないと思うぞ。

 ここで書いた「教科書ガイド」の呼び方ですが、メールをいただきまして、滋賀県南部では「サボ」やったということです。湖南は文化圏でいうと京都やからね。まだまだ掲示板の登校、メールをお待ちしてますよ。

1月24日(土)

 昨日は職場の新年会。「教科書ガイドの呼び方」の話をしていたら、高校時代を岡山で過ごしたという先生が「僕らは『ガイド』と呼んでましたねえ」と教えてくれはった。うーむ、なるほど。何も別な名前で呼ぶ必要もないかもしれん。掲示板では冬樹蛉さんがやはり「サボ」と呼んではったそうです。同い年で市内と府の南部の違いはあるとはいえ同じ京都ですからね。先日の滋賀南部の方を含め、京都文化圏では「サボ」が一般的なのかもしれんね。

 今日は入院見舞いで京都へ。手みやげをもっていくのはええけど、人に聞いたところによると、まだ流動食しか食べられんとのことなんで、お菓子の選定に迷う。
 梅田の百貨店をまわり(というても隣接する2店のみやけど)、地下でゼリー類を探す。できたらパックにつまっている日保ちのするものがええなあ。ところが、これがみごとにない。ゼリーというのは夏のもんなんですな。クッキー、饅頭、どれも喉につかえそうや。キャンディーはつるりと喉に入る恐れがある。チョコレートやったら、口の中に含んでいたら次第にとろとろに溶けていくなあ。よし、チョコレートにしよう。
 まいりましたね。デパ地下のチョコレートは、早くもバレンタイン商戦に突入しておる。小さくて数も少ないのに箱は美麗で価格は高い。そんなチョコレートばっかり。まさか入院患者にバレンタインチョコレートを持っていくわけにいかんでしょうが。小袋に入ってるちょっとだけしゃれたようなのでええんやけどね。
 さんざん探してやっと見つけた。週末で客は多い。私が歩いていると、通りすがりの女性客が「ああんもう、歩かれへん、出られへん」と怒ってたけど、あんたは歩かれへんだけでしょ、私は人がたくさん歩いてるからそれが壁になって品物を探されへんのやで。人ごみというのは精神衛生上ようないね。
 阪急の梅田駅に到着した時にはもうへとへと。これから京都の病院に行くんかと思うと、前途遼遠という気分になりましたな。
 それにしてももうバレンタイン・デイですか。今から買うてどうすんねん。早すぎるぞ。正月からバーゲンがあったり、1ヶ月前からクリスマスソングが鳴ったり、百貨店は生き急いでおるのか。早死にするぞ。

1月25日(日)

 午前中は雪がちらつき、寒い1日。風邪ひきかなあ。喉が痛い。それでも朝から特撮やアニメを見まくる。「仮面ライダーブレイド」が第1回。まずは登場人物紹介という感じか。そやけど「アギト」「龍騎」や「555」と比較すると、怪人の造形に惹かれるというようなところがなかった。私はヒーローよりも怪人のデザインに気が行く方やから、「ブレイド」は今のところ期待薄。次回以降に注目ですね。

 気が重いけど、「鉄腕アトム」41話、「巨人の記憶」。天体観測のためにもうけられた基地が12年前に謎の爆発を起こした。その跡地から発見されたロボットは、夕子が幼いころから接していたロボット。しかし、そのロボットは事故当時の記憶を失っていた。悪役の博士は手塚キャラの「ムッシュウ・アンペア」。この博士がロボットのメモリを抜き取ろうとするけれど、夕子が体を張って阻止する。なぜか突如記憶を取り戻したロボットは、氷の下に電子望遠鏡を隠して雪崩から守ったと告白。しかし、風穴を流れる風の震動で再び雪崩が起きる。アトムは風穴の入り口を閉じて震動を止め、雪崩から望遠鏡の埋まっている場所を守ろうとする。
 あのね、震動が止まったからといって雪崩って止まるもんなんでしょうか。専門家やないからわからんけど、それだけでどんぴしゃのタイミングで雪崩が止まるというのには無理があるように思うなあ。また、ロボットがいきなり記憶を取り戻したのも、その理由をちゃんと示してくれてないのは不親切。夕子というのはお茶の水の秘書やということやから、科学省の官僚かと思うたら、どうも科学者らしい。そんな設定やったっけ。
 というわけで、今回も根本的なところで詰めが甘く、アトムの活躍でみんな丸くおさまりました、めでたしめでたしという展開におおいに不満あり。なんでこうなるかなあ。

1月26日(月)

 掲示板によると小林泰三さんも「サボ」でしたか。京都圏は「教科書ガイド」は「サボ」やったということが強化されてきましたね。ではそれ以外の地方はどうなんか。京都圏以外の方からの投稿、もしくはメールをお待ちしていますぞ。

 岸和田で中学生の男子に対する虐待が発見されたというニュースを新聞などで読む。虐待の問題に関しては、私自身教育現場で様々な事例を見聞きしてきているだけに、無関心ではいられん。ただ、今回注目せんならんのは、子ども家庭センター(児童相談所)が関わろうとしても、父親が親権をふりかざせばそこでストップしてしまうという事やろうね。基本的には子どもの教育は家庭にあるわけやし、学校や公的機関のできることには限度がある。教師や相談員は粘り強く家庭に働きかけるしか方法がない。おそらく今回の事件で、学校は何をしていた、子ども家庭センターはどうしていたと非難の声が上がるかもしれんけれど、公的機関のできることには限度がある。家庭内の問題に過度に介入することは不可能やからね。今回のように実の父親が相談員を拒否したら、それ以上に強制的に踏み込むことはでけんのが現実やからね。また、そういうことを求められても、今回のようなケースではそれが必要やったかもしれんけれど、他のケースではその必要がない場合もある。ケース・バイ・ケースというけれど、では、どこでその線引きをするか。客観的な基準はとても設けられん。サインは出ていた、しかし、そのサインにたいして有効な手は打てる状況になかった。今回のケースはそういう事例やなかったかと思う。

1月27日(火)

 北海道の空知地方では「教科書ガイド」は「ガイド」やったと林譲治さんが掲示板に投稿してくれはった。「赤本」とも呼んでいたかもしれんそうですが、私が「赤本」と聞いて思い浮かべるのは大学別の入試過去問題を集めた「傾向と対策」というやつですな。「教科書ガイド」が「赤本」やったとしたら、「傾向と対策」は何と呼ばれてたんでしょう。気になるところやけれど、あんまり手を広げると収集がつかなくなるなあ。

 鳥インフルエンザはどんどんと広がってるみたいで、ヴェトナムやらラオスにも発症例が見つかっているそうな。鳥でないインフルエンザもけっこう流行っていて、私の勤める学校でもインフルエンザで欠席という生徒が各クラスに数名ずついてる。
 それはそれで深刻やねんけれど、私が気になるのは、国内のHIVウイルス感染者が過去最高になったというニュースですね。何が深刻かというと、感染していることが献血で発見されるケースが多いということ。つまり、性病に対する認識が甘い人々が無自覚にセックスをして、感染しているかもという危機感すら持ってへんということやね。献血をして初めて判明した人が多いということは、献血をする気もない人が感染している可能性は高いということやないやろうか。
 SARSやら鳥インフルエンザは現在マスコミが大きな声で発信しているから、気をつけんといかんという気にもなるけれど、HIVに関しては、最近はあまりマスコミはやかましく騒ぎ立てるということをしない。そやから何か過去の病気みたいな感覚になっているか、病気そのものに関して鈍感になっているということなんと違うかなあ。HIVウイルス感染者が増えているという事実以上に、この鈍感さが気になる。
 メディアが報じないから、自分とは関係ないと安心してしまう。そういう状況があるとするならば、感染者はまだまだ増えるやろうし、自分が気がついていないままに感染した子どもを産んでしまうということもあり得る。数字以上に深刻なことになってるかもしれん。私にはそれが怖い。

1月28日(水)

 そうかあ。明石では「教科書ガイド」は「赤本」で「傾向と対策」は「ケコタイ」でしたか。田中哲弥さん、ありがとうございます。となると、林譲治さんが「赤本」と呼んでいたという記憶もそう不正確なものではないんでしょうね。井上剛さんは京都の方やから、やっぱり「サボ」。「試験に出る英単語」は「シケタン」で、これは私も同じく「シケタン」と呼んでいましたね。「シケタン」ト「デルタン」はどこを境界線として呼び名が変わっているんやろうか。あああ、だからこれ以上手を広げてはいかんってばさ。田中さん、井上さん、投稿ありがとうございました。さらなる投稿、あるいはメールをお待ちしています。くわしくはこちらの日記をご覧ください。

 大相撲に関する話題。先代の立浪親方(元関脇・安念山)が年寄名跡をめぐって当代の立浪親方(元小結・旭豊)に名跡の対価支払いを求めて裁判を起こしていたけれど、二審で先代親方の請求を棄却する判決が出たそうな。
 年寄名跡は「親方株」と呼ばれるもので、財団法人日本相撲協会の評議員の資格を示すもの。力士はこの名跡を持ってないと「親方」になれず、「親方」になられなんだら相撲協会の委員にはなれず、また部屋を開いて弟子を育成する権利も持てんということになる。この名跡ができた当初は、名前を継いだ親方が先代やそれ以前の親方の遺族のめんどうを見たり墓守りをしたりするというしきたりやったそうな。養子に入ったみたいなもんですな。ところが、明治以降になるといちいちそんなことはしてられんので一時金ですますことが多くなったという。相撲協会が財団法人となると、年寄名跡の数が確定し、同時に協会の評議員という位置付けに変化した。とまあ、これが年寄名跡に関する基礎知識ですな。
 多くの力士が、この一時金を支払えずに引退後は協会に残られんという状況が続いている。一時金を支払わずに名跡を入手しようとするならば、明治以前の方法、つまり先代の家族のめんどうを見たり墓守りをしたりすればよろしい。つまり、親方の娘と結婚して養子になるわけです。当代の立浪親方もそうやって名門立浪部屋を継いだわけやけれど、困ったことに離婚をしてしもうた。離婚したとはいえ、協会のルールにのっとれば、「立浪」という年寄名跡は当代の親方に権利がある。そこで先代が「離婚したのなら一時金を支払え」と要求したわけですな。
 この裁判では一審判決では「当代が先代に1億7500万円支払え」と判決を出した。つまり、一時金を支払う慣習に基づき当代も支払うべきであり、当代は支払うという合意のもとで離婚をした、という判断。ところが、二審では、慣習のことはさておき、合意があったかどうかに争点を絞ったようで、先代の請求棄却の理由を「『払ってもらうよ』という言葉に(現親方が)うなずいたあいまいなものだった」としている。ちゃんとした契約はなく、口約束やったというわけですね。
 慣習というのが曲者ですなあ。しかもここには離婚という家庭のもめごとまでからんでくる。ここらあたりが相撲界の体質の古さをはっきりと示しているのと違うやろか。「年寄名跡」は協会の評議員となるための「資格」に過ぎないという解釈も成り立つけれど、「相撲部屋」というものの伝統を維持していく「名前」であるという歴史もある。そこらあたりをあいまいにしておくのがいわば生き残るための知恵やったんやろうけれど、裁判となると、あいまいなままではすまされんやろう。
 どうも、先代の立浪親方一家は先々代の親方(元横綱・羽黒山)の威光を傘にきる体質というのがあったようで、元横綱・双羽黒の北尾さんが現役のまま突如破門されたのもそこらあたりに遠因があったんやないかといわれている。また、当代の親方も部屋を継いだはいいけれど、自前の相撲部屋は持たせてもらえず先代の作った部屋に自宅から通っていたとも聞く。雇われ親方みたいな感じやったらしい。それが離婚の原因の一つにもなっていたという噂もささやかれる。離婚後、独立した当代の立浪親方は、自前の部屋を建築した。そして、なんとコーチとして北尾さんを呼び入れた。ここらあたりに当代と先代の関係というものが現われてるように思えるね。
 それにしても、こういうことで相撲が注目されるというのもファンとしては嫌なもんです。こういう時こそ協会がしっかりした方針を打ち出すべきやないのかなあ。北の湖理事長は「当事者の問題」などと知らんぷりしてる場合やないと思うぞ。

1月29日(木)

 メールチェックをしたら、出した覚えのないメールについていろいろなプロバイダから英語で「あんたの出したメールは宛先がわからんから返しまっせ」ということを書いた通知が5つほど届いている。知らん人から「私のところにメールが届きましたが内容が書いてありませんでした。携帯あてに来ているので、よければお返事ください」というようなことを書いたメールまで来ている。
 これはウィルス感染したんやろうか。しかし、携帯メールのアドレスにまで類が及んでいるというのであれば、私のパソコンのメールソフトから機械的に送られたものとも思えんし。それとも新種のウイルスは私のアドレスを自動的に読み取ってどこか別の人の使うているメールソフトを経由してわけのわからんメールをばらまくというようなもんなんやろうか。妻も私と同じブロードバンドのサーバを経由しているから、念のために聞いてみたら、その手のメールは来てへんという。新手のスパムやろうか。
 新しいワクチンソフトを購入するかなんかせねばならんとは思うが、はたして現在MacOS8.0というような古いものに対応している最新のワクチンソフトがあるやろうか。たいていはMacOS9.0以上しか対応してないからなあ、最近のソフトは。ぐっと下がってもOS8.5以上やったりするもんなあ。とりあえず明日は帰りに梅田に寄って「ヨドバシカメラ」や「ソフマップ」で探してみよう。Windows狙いのウィルスは多いけれど、Macintoshが標的にならんという保証もないしなあ。ううむ困った。

1月30日(金)

 昨日の日記で「ウィルス感染?」と書いたところ、小林泰三さんが掲示板でMyDoomというウィルスの存在を教えてくれはった。仕事の帰りに梅田にまわり、「ヨドバシカメラ」と「ソフマップ」でワクチンソフトを探す。
 Mac用のワクチンソフトはシマンテックのものしか発売されてへん。箱を手にとって動作環境について書いてないか見てみたけれど、「OSXにも対応」としか書いてない。他のメーカーはWindows用のソフトしか出してへん。チラシを見つけた。小さな字を目を皿のようにして読む。
 ああ、現在発売されているものは「OS9.2以上」にしか対応してへんやないか。もはや化石となった私の愛機のOSは8.0……。「ソフマップ」で店員さんに聞いたけれど、店頭販売のものはこれしかないとのこと。あとはホームページからダウンロードするしかないらしい。
 帰宅後、メールをチェックすると、「Hi」やの「Hello」やのというメールが数件届いていたけれど、昨日のように「あんたが出したメールは宛先不明ですわ」というメールは来てなんだ。昔々にインストールしたワクチンソフトを気休めに起動させてみる。異常なし、やそうです。今のウィルスには対応してへんわなあ、もちろん。
 というわけで、これからワクチンソフトを探してネットを駆け巡ります。ほんまに感染してるんかどうかすらわからんけれど、何もしないよりはましか。ウィルスのあほたれめ。ついでにシマンテックも化石に対応したソフトを残しておいてくれよとぼやきたくもなるというもんですわ。同じ化石OSでもWindows95に対応したワクチンソフトを出してるメーカーはあるのになあ。

1月31日(土)

 小林泰三さんの掲示板の投稿によると、ウィルスMyDoomはMacには感染しないものらしい。ということは、どなたか感染した方のメールソフトに私のメールが残っていて、それを記憶したウィルスがわけのわからんメールをまき散らしている可能性が高くなった。それでも心配は心配なんで、対応策は考えねば。

 そんな憂鬱な気分も、夕方に見にいった文楽で少し晴れましたね。
 文楽が「世界無形遺産」に指定されたことを記念して、NHK大阪ホールで「おおさか・元気・文楽」と題した催し物が行われた。なんと前売りで2000円というお得な料金やったんで、早々とチケットを購入して楽しみにしていたもの。若手の太夫、三味線方、人形遣による文楽ガイドのあと、近松の名作「曽根崎心中」を上演。
 私と妻は、以前に若手による新作文楽を大阪市役所に見に行ったことはあるけれど、本格的な上演を見に行くのは、恥ずかしながらこれが初めて。さすが教科書にもその名が残る名作。吉田玉男、吉田蓑助ら、私でも名前は知っている人形遣が演じるお初徳兵衛の天神森の段は、素人目にも素晴らしさを感じた。間近でべんべんと鳴る太竿三味線の音色は、帰宅時にも耳から離れん。義太夫の語りも、言葉が全くわからんのやないかと危惧していたけれど、そんなことはない。よう耳を傾けると、だいたいはわかる。節回しの細かいところなんかはさすがにまだぴんとはきませんが。
 今度は文楽劇場で見たいねえと、妻と言い合う。あれもこれも手を広げんようにとセーブはしてるんやけれど、こうやって本物を見ると、やっぱり引き込まれますねえ。これで歌舞伎に手をだしたらどないなるやら。
 やっぱり、何世紀もかけてなお残っている芸能は、残っているだけの理由がありますな。


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