今日予定されていた体育祭はグランドコンディションが悪いために延期になった。テンションの高いうちにやってしまいたいという生徒たちの気持ちもわかるけれど、まあ、仕方ないやろうね。１０年以上になる教員生活の中でもっとも判断の難しいのは天候に左右される行事やね。強行するか、延期にするか、中止にするか……。担当の先生の苦労を考えると、あまり天候に左右されない行事の担当が多かった私などは幸運な方かもしれんね。

　今日のタイガースとジャイアンツの試合をテレビで見ていたら、ＣＭが終った直後に解説の江本さんの怒りの声が聞こえてきた。「いつも同じことしよって！」。ＫＯされた井川に対する怒りやったらしい。まさかオンエアされているとは思わなんだらしく、放送が始まると恐縮したはったけど。シニカルな解説の江本さんでも、裏にまわればタイガースへの熱い思いがあるということか。もっとも、この程度の発言なら、大阪ローカルの放送では福本豊さんがしょっちゅうやってるから、私にはご愛嬌とうつったけど、関東方面のジャイアンツファンの人たちはどう聞いたかな。いやいや、福本さんはもっと凄いぞ。「あかんがな」「そやから言うとるやんか」「へたくそ！」と居酒屋でテレビを見ながら観戦してるおっさんとほとんど変わらん。ただ、関西のタイガースファンはこれを「芸風」と認めているからなあ。江本さんの場合は「クールでシニカル」という芸風が確立しているだけに、思いもよらん怒声がオンエアされたんは計算外やったかも。私は「ああ、江本さんもタイガースが好きなんやなあ」と好感度をアップさせたけどね。

５月２２日（土）

　実家より両親と妹が我が家にくる。遊びにきたわけやなく、再来月に行う予定の祖母の二十七回忌の法要について打ち合わせをしにきたのです。私らが年をとっているということは、とりもなおさず両親も年をとっているということで、いろいろと負担も大きくなってくるし、いずれ私らが中心になって法事もしていかんならんということもあり、今回は役割分担をしましょうということになったのですね。檀那寺との交渉役、親族などに案内の葉書を出す役、お供養のお菓子などを購入する役、仕上げの御膳を手配する役など、いろいろとやることがあるものですなあ。だいたいわかってはいたものの、細かいところは全てこれまで親の世代に任せていたし、知らんことも多い。これからはそういうことを言うているわけにもいかんやろう。こうやって世代は交代していくということか。
　関係ないけれど、今日「帰国」した北朝鮮拉致被害者の子どもさんたちは、当然そういうしきたりやなんかは全く経験してへんわけやから、これから大変やろうなあと思う。生活していくということは、自分の身の回りだけのことをなんとかこなせればええというわけやないからな。まあ、他人の心配をしている場合やないんやけれどね。

５月２３日（日）

　今日のナイターは２２時過ぎまでやっていて、テレビ中継は途中で終ったのでサヨナラの場面まではラジオで聞く。試合終了後、ちょうどＮＨＫでスポーツニュースをしていたのでテレビのチャンネルを合わせておいた。サヨナラヒットの赤星選手と岡田監督へのインタビューが終ってラジオの放送は終了。ちょうど同時くらいにＮＨＫでその試合のハイライトが始まった。試合終了からわずか１５分ほどでみごとに試合展開をきっちり押さえたハイライトができあがっているのには驚いた。ここらあたりがＮＨＫの底力というものなんでしょうねえ。

５月２４日（月）

　今日は順延になっていた体育祭が行われた。私はクラスの生徒といっしょに炎天下の観戦。ジャージを着、頭にタオルをかけた上に帽子をかぶって熱射病対策をとる。気温は高かったけれど、空気が乾燥していたのと程よく風が吹いていたのとで、なんとかしのいだけど、やはり半日天日にさらされていると体力はかなり使いましたね。
　生徒たちは若いから一晩寝るとかなり体力は回復するやろうけれど、４０を越したおっさんの身には少々きつかったか。金曜日やったら土日で回復ということもできたやろうけれどね。明日から通常の業務はちときついのう。

５月２５日（火）

　元アイドルの熟年ヌードほど見たくないものはないけれど。それにしても、なぜ今ごろセクシーショットするか瀬野あづさ。私はCOCOにはほとんど思い入れはないけれど、人気も出てきてさてこれからというところで一人のプロ野球選手をメンバーで取り合うような形になり、勝者が結婚してグループは消滅、さらにその勝者も離婚して、それからかなりたってのセクシーショット。やめてくれよ。
　誰が悪いか。悪者はベイスターズの石井琢朗に決まっとる。今日も藪からタイムリーを打ちよった。おかげでまたベイスターズに負けてしもうたやないか。去年はあれだけやる気なさそうやったのに。自分のもとの妻が週刊誌でその肢体をさらしているのがそんなに嬉しいか石井。こいつが一番の悪者に違いない。
　なにか問題をすりかえているような気がしないでもないが、まあええやないですか。こんな日もあります。元アイドル愛好家がつい逆上してしもうたと思うて下さい。

５月２６日（水）

　今日は大阪府の教育センターに「人権教育研修」のために行ってきたんですけどね、途中で住吉区の万代というところを通った時に「ここは万代百貨店と何か関係があるんかなあ」と思いましてね、わからん人には全くわからんと思うけれど、「万代百貨店」というのはデパートではなくて廉価販売で知られるスーパーのチェーンなんですけどね、私の子どもの頃は動かないテレビコマーシャルで「１で！　万代、１０で！　万代、１００で！　万代、１０００で！　万代、万で！　う〜〜ん、まんだーい百貨店」というなんのこっちゃわからん宣伝をしていた店なんですけどね、今は「ｍａｎｄａｉ」とローマ字表記をしているんですけどね、そのチェーン発祥の地なんかなあとぼんやりと考えていたんですけどね、そこで目に入ったのは「スーパー玉出」のド派手な看板やったというオチですがね、このオチ、大阪をよう知ってる人やないと通用せんやろうなあ。こうやって徐々に読者を減らしていくのかなあ、この日記。実は「スーパー玉出」は最近大阪の各地にどんどん出店しているスーパーのチェーンでいわば「ｍａｎｄａｉ」のライバルみたいなところで、「玉出」というのも大阪の地名の一つなんですね。「万代」に「玉出」があるというのがオチなんですが、こういうのは説明するもんやないね、やっぱり。

５月２７日（木）

　やっとベイスターズに勝ったなあ。今シーズンは１勝もでけへんのやないかと心配していたけれど、これで一安心。鳥谷もプロ入り初ホームランを打ったし。井川の連敗もストップしたし。なにかきっかけになってくれそうな試合やった。ほっとしてます。

　今日は午後から教員による一斉会社訪問。就職希望の生徒のために、全校の教員が一斉に企業の人事担当者を訪問し、求人票を一枚でも多く回してもらおうという仕事であります。私の割り当ては、最近めきめきと業績をのばしているラーメンのチェーン店の本部やった。総務部長さんが対応してくれはったけれど、ふだん接することのない業種の人と話をするのはなかなか面白い。生徒に有益な情報を尋ねると同時に、ものかきの役に立ちそうなネタもいろいろと取材する。
　中途採用の職人さんは定着率が低いなんていう話が面白かった。そういう人はあちこちのラーメン店に入ってはそれぞれの店のラーメン作りのノウハウを手に入れているそうです。そうやって独立開業を目指しているんやろうね。面白いなと感じたのは、そういう人とわかっていて採用しているところかな。素人考えでは、ノウハウをとられてしまうんやから、そういう人は採用したくなかろうと思うんやけれど。チェーンの本部ではやむなしとしているみたいやね。即戦力として使える人材を確保するには、ある程度のリスクを負っても仕方ないということなんやろうか。それとも業界全体が共存共栄していくという大きな視点に立ってのことなんやろうか。そこらあたり、実は根掘り葉掘りきいてみたいところやったんやけれど、生徒の求人とは何ら関係ないことやから、しつこく尋ねるわけにはいかん。
　それにしても、さすがに右肩上がりでどんどん新規出店しているチェーンの部長さんですな。言葉の端々に自信が感じられる。こういう人の話をきけるというのはそうそうないからね。こういうのを役得というのかな。

５月２８日（金）

　昨年に続き、健康診断でバリウムをのむ。今年はスポーツテストを午前中にして、午後をあけて健康診断にあてるという日程を組んでくれはったおかげで、それほど苦しくはなかった。昨年の教訓があるんで、下剤は渡された分だけのむ。もともとここのところ便秘気味やったから、よけい目にのんでもええかなと思うたけれど、そこは辛抱して２錠だけ。
　帰宅後、いよいよ下腹がむずむずしてきた。無事にごく普通の排便。よかったよかったとラジオでナイターを聞いていたら、またむずむず。試合が終るのを待ってトイレにいく。便自体は固めのものなんやけれど、それを無理矢理押し出そうとする力が体の中から起こってきて、ものすごく体力を使うてる感じがする。結局、３回トイレに行ったんやけれど、３回目なんか下痢もしてへんのにトイレから出てきた時の腹の感覚は下痢の時と同じようなもの。
　下剤というのはとにかく無理から便を出させてしまうという働きをする薬だけに、やっぱり不自然なんやなあ。てなことを書いているうちに、またむずむずしてきた。これ、今後も毎年あるんやね。ううむ、やっぱり健康診断は体に悪い。

５月２９日（土）

　ここのところ、この日記は身辺雑記ばっかりで時事ネタがないなあ。別に時事風俗をぶったぎるという日記やないからそれでええんか。
　今日は京都に行って、法事の仕上げ御膳をつかう料理屋を見たりなんかする。もとも本命は決まっていて予約も入れてあるんやけれど、それ以外にもっとええとこがあったらそちらにしてもええんと違うか、ということで、妻が事前にネットで調べてくれていた料理屋を実地に見てまわる。店構えだけやなく、お寺からの便のよさなんかもきっちりとチェック。
　やっぱり京都は料亭が多いなあ。今日は四条烏丸から五条堀川、島原あたりを歩いたんやけど、新しいところから古いところまでほんまに多い。もともと調べてあった店だけではすまん。おお、こんなところにも、ほほう、ここにもと、まさに犬も歩けば棒に当たる状態。
　携帯電話のカメラで店の写真を撮影してはメールで妻のパソコンあてに送る。送ったよと妻に電話してメールをチェックしてもらう。リアルタイムに近い形で自分の見たものを人に教えられるわけですね。これは便利。デジカメ以前であれば写真をとってもいちいち現像に出さねばならず、しかもさらに昔であれば同時プリントであっても２日以上待たなあかなんだ。それが、手元の機械のボタンを数回押すだけでどんなに離れていても見せられるんやからなあ。
　数年前に初めてカメラつき携帯が出た時、さいとうよしこさんに見せられ、電話にこんなもんがついていてどないするんやろうと思うたけれど、今こうやって自分がそれを使うてみると、最初に携帯にカメラをつけてメールに添付するというアイデアを出した人の凄さがわかるなあ。自分が持つまではこういう便利さに気がつかなんだわけで、馬には乗ってみよ人には添うてみよとはよういうたもんですなあ。
　もっとも、私が教えている生徒たちはプリクラ感覚でこの機能を使うているわけでして、世代間格差というものを感じてしまうわけですけどね。まあ、私が自分の写真を撮って携帯の待ち受け画像に使うたりしたら、かえって気色悪いけどねえ。

５月３０日（日）

　例によってたまっているビデオを大量に見る。いちいちタイトルはあげへんけれど、何時間見たかのう。それにしても、こうやってアニメや特撮の番組を再び見るようになったのはここ数年、つまり現在の家に引っ越してきてからなんである。
　高校時代まではアニメ少年やった私やけれど、浪人時代は自重して、大学時代は同人誌活動とアルバイトとＳＦ大会にあけくれ、卒業してからは塾や定時制高校に勤めてたこともあり、中学の講師時代はテレビが茶の間にしかなかったんと採用試験の勉強で、採用されて養護学校に勤務してからはＳＦマガジンの書評連載が始まったのと結婚の準備と新婚生活とで手一杯で、話題のアニメは（「エヴァンゲリオン」も！）まともに見てへん。
　今のマンションに移り、やっと気持ちに余裕ができてきたというのかな。ここ２年ほど妻が「失われた１０年」を取り返すようにアニメを見まくり、その中からセレクトしてもろたものを私も見るという感じになっている。
　実は先日、ＳＦ大会の企画でなんでやしらんアニメの自主企画に出演してほしいと依頼がきたけれど、自信がなくて断わった。依頼してきたのは若い頃からの知り合いやねんけれど、こればっかりは勘弁してもろうた。私たち夫婦にとっての「失われた１０年」で見逃したアニメの量は、けっこう多いのであります。大会のそうした企画に来るような濃いファンの前で話そうと思うても、あまりにもネタがないし、見てないものをビデオで見るという時間もない。
　ここ２年のアニメ話なら辛うじてついていけるかもしれんけど。それでもついていくので精一杯かな。とにもかくにもまるで高校時代に戻ったかのようにアニメを見まくる二人でした。なんともはや。

５月３１日（月）

　　
　今日の夕食のあと、妻が出してくれたデザートは近くのスーパーで売っていた輸入もののマンゴープリン。産地はマレーシア。小さなカップに入ったもので、ナタデココ入りという不思議な味。うまいといえばうまいし、もひとつというたらもひとつか。
　そのマンゴープリンが入っていた容器についているマークが、ふだん日本では見かけんマークで興味をそそられた。左のマークはなんでしょう。これは、たぶん「電子レンジ使用可」のマークやろう。フタに英文で「再過熱の場合のみ、電子レンジを使用してもかまいません」というような意味の事が書いてあった。
　では、右のイルカのマークはなんでしょう。これがわからん。最初はこの容器を作った会社のトレードマークかとも考えたけれど、電子レンジのマークやプラスチック製品であることを示すマーク、スプーンとフォークをかたどったたぶん「食品用」のマークといっしょのところに書かれているから、たぶんこの容器の用途に関するマークなんでしょう。
　イルカねえ。水を使う場合に関するものなのか。「水もれしません」「水もれ注意」「水をかけてもとけません」「水中で使用できます」……。
　このマークの謎がわかる方がいてはったら、ぜひ教えていただきたい。ほんまに謎ですわ。アジアは奥が深い。いや、そういう問題ではないか。

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