ぼやき日記


9月11日(土)

 妻が買うてきた「赤カラムーチョ」をつまむ。「暴君ハバネロ」がヒットしたんで、元祖激辛のカラムーチョもキムチパウダーを加えてより辛くしたということらしい。私はほんまもんのキムチはともかく、こういう人工的に辛くして味覚を麻痺さすようなのは、たまにはええけどそうしょっちゅう食べたいとは思わんなあ。どっちかというと「スッパムーチョ」の方が好きかな。「都こんぶ」にしても、酢で味付けしてある方がおいしいと思うんやけどなあ。あんまり酢酸系のお菓子は種類が多くないよね。あれ、なんでやろう。酸っぱいのより辛いのが好きな人が多いということなんかなあ。もっとも、そんな私でもカレーは辛口が好きなんやけど。甘口のカレーを食べても(前任校の学校給食で食べてたのですね)、カレーを食べたという充実感がないのね。とはいえ、カレー専門店で「10辛」というようなのを注文したいとは思わんけど。とにかく無理矢理辛くしたというのではなく、スパイスの味というものが感じられる方がええみたい。グルメぶって言うんやなくてね。むりして作った味には限界があると思うんやけれど、どうでしょう。

9月12日(日)

 朝から鼻水にくしゃみ。風邪薬をのんだら眠くなり、せっかくタイガースが勝った試合をラジオで聞いていたのに、半分以上寝てしもうた。それでも読みたかった本も読めたしゲラも直したしたまっていたビデオもだいぶ見たし(まだかなり積み残しはあるけど)地震はなかったし台風の影響もわずかやし、まあよかった。今日は寝冷えせんように長袖の寝間着を着て寝よう。

 今朝の新聞に、文部科学省が「義務教育に留年をとりいれる」という構想を発表したとあった。全くけっこうなこっちゃと思う。というのも、私は中学校で3年間講師をしていたけれど、その時の年度末の卒業認定会議で出席数の足りない生徒でも「義務教育なので、もし留年させても保護者が翌年度の通学を拒否したら在学させるわけにはいかない」というわかったようなわからんような理由で卒業を認めているのを見てきたからね。学校に行かんと遊び回って来たら来たで教師をどついて帰るような生徒が卒業に値するんかという疑問が残った。義務教育というからには、社会に出た時にまっとうに暮らせる程度の人間にして卒業させなあかんでしょう。
 とはいえ、そういう生徒をいつまでもかかえこんでいたら教師の負担は大変なものにることもわかってるけどね。そやけどね、遊んでても卒業さしてくれるという甘えがあるから生徒を増長させたという側面もあるわけで、遊んでたら10年たっても20年たっても中学生のままでいてんならんとわかったら、5年も留年したらそれなりに学校に来て卒業せんならんという意識も出てくると思うよ。そこまで教師や学校が辛抱できるか、そして、その辛抱を教育委員会や文部科学省が共有してくれるか、そこのところにかかってくるやろう。
 さて、文部科学省はそこまでの覚悟で「義務教育に留年をとりいれる」という構想をたてているのかな。そうやなかったら、教師の負担を増やすだけの安易な留年認定はせんほうがよろしいとおもう。某とうきょうと教育委員会なんか失敗したら全部教師を戒告処分にしてしまいそうな気がするけどね、今の都知事のままやったら。

9月13日(月)

 また夏に逆戻り。そして私も妻も再び夏バテに。気象予報士さんがラジオで「熱さ寒さも彼岸まで」というてたそうやけれど、一気に極寒になったりしても嫌やなあ。

 この前から職場で使うているノートパソコンの調子が悪い。ちゃんと電源につないでいるのにバッテリに突如切り替わったり、前触れもなくダウンしたりする。やっと起動したかと思うと、トラックパッドでポイントを動かそうとしても動かない。USBポートにマウスをつないだら動いたんで再起動させると、今度はちゃんとトラックパッドが使用できるようになる。非常に不安定で、これでは授業のプリントもテストも作られん。ウィルス感染でもしたのかな。何度もハードディスクのチェックをしてから起動するということをしているから、下手したらハードディスクもいかれてしまう。やむなくヨドバシカメラに走り、ワクチンソフトとユーティリティソフトが同梱されているものを購入。めったにネットにつながんのでウイルス対策をしてなんだといううかつ者である。これでなんとか治ってくれたらええんやけど。ただ、ソフトを走らせる前に授業のプリントを作っておかんと、インストールの時間などを考えると授業に間に合わん。なんか綱渡りですなあ。プリント自体は昨年使用したものに少し手を加えるだけでええんやけれど、プリントアウトしている間にシステムがダウンしたらまたやり直しになるしなあ。もっと早く手を打つべきやったなあ。私はどうも後手にまわることが多くていかん。

9月14日(火)

 ワクチンソフトをインストールした。幸いウィルス感染はしてなんだ。ユーティリティソフトを起動し、問題点を解決、内蔵のハードディスクの断片化を実行する。さて、これで明日起動して突然ダウンしたりせんようになってたらええんやけど。明日次第ですな。

 宅間死刑囚の死刑が執行されたそうな。速いなあ。急ぐ理由があったんかしら。あったんやろうね。そやけど、宅間死刑囚が「死刑にしてくれ」と希望していたわけやから、刑罰としての効果がほんまにあったんか。死刑囚を楽にしてやるための措置やったんやないか。そんな風にも思う。また、こういった事件の再発に対する見せしめという効果もあったかどうか。この事件に関しては、かなり特殊な例であるように思うからなあ。同じ規模の事件を起こそうというような人間は、いわば宅間死刑囚と同じような希望を持っているかもしれん。となると、自殺なんかするよりは世間をあっと言わせて死んでやろうというような者がいたとしたら、逆に同様な事件を起こすことを促進してしまうのやないか。
 まあ、いろいろと判断の難しいところではあるから、私の考えが正しいとは言い切れんのやけれど、それでもやっぱり執行は速すぎるように感じるなあ。死刑が執行する直前に、宅間死刑囚がどういう言葉を残したのか、それを知りたい気がする。それ次第で、この死刑執行の意味が決まるのやないかと思う。

9月15日(水)

 あれから1年。今年は実に落ち着いてナイターを見ておれる。去年は1年間、祭をしてたような感じやったんやなあ。今年は祭から一転して泥試合を見せられているわけで……。それにしても楽天が新球団立ち上げを表明したのには驚いた。やっぱりネット系の企業が今一番元気なんかもな。実は、妻は以前私と雑談してる時に「楽天が出てくるかも……」と予測してたんですね。むむむ、やられましたな。それはともかく、それ以上に驚いたのは、これまで合併やリーグ編成の時には「私には権限はない」とコミッショナーの責務を放棄していた根来某が楽天の参入に関してはいち早く「今の時期に申請しても来シーズンには間に合わない」と発言してることやね。えらいはっきり言うたね。言えるんやん。なんで今までは逃げまわってばっかりいたん。タイガースファンか知らんけど、やってることを見たらナベツネ氏の言いなりやん。あんたに「大のトラキチ」なんて言う資格あらへんわ。面倒なことに関わりたないんやったら、合併問題が出てきた時にさっさと辞任しといたらよかったんにねえ。合併を止める権限がないんやったら、新規参入を拒む権限もないはず。黙っとくんやったら最後まで黙っとき。

9月16日(木)

 ノートパソコンにワクチンソフトをインストールしたのはいいけれど、なにかファイルを開くたびに「最新バージョンに更新せよ」という表示がでてネットにつなげようとするのには閉口する。職場ではネットにはつないでへんからね。
 明日は金曜日なんで、自宅に持ち帰ってネットにつなぎ、すぐに最新バージョンに更新しよう。ネット接続してなんだら(人から預かったFDに感染したりしてたら別やけど)基本的にはウィルス感染の危険性はないんやから、そっとしておいてくれよな。
 普通はウィルス感染をしないように、あるいはした場合のためにワクチンソフトを常に最新版にしておくもんなんやろうけれど、私の場合はいちいち出る表示がうっとおしいから更新する。なんか本末転倒であるなあ。

9月17日(金)

 プロ野球選手会はとうとうスト決行を決定した。抜かんから伝家の宝刀なんや、抜いたら宝刀でも何でもなくなるとはいうけれど、ここまでの経緯を考えたら先週にストをしてもよかったくらいやと思う。つまり、オリックス球団と近鉄球団が合併すると発表したのが6月で、選手会との協議の場を初めて設けたのが9月という、そこに問題ありやろう。3ヶ月間も選手の意向、そしてファンの声を無視し続けてきて、時には暴言を吐き、選手たちが優勝目指して懸命にプレーをしている横で、やれもう一つの合併があるの、やれ来季から1リーグやのと経営者側が好き勝手ほざいたことに問題がある。もっと早くこういう団体交渉の場を設けるか、合併等の発表をシーズン終了後にするかしていたら、また違うた展開になってたかもしれん。ストを実行する選手会に対して、経営者側は「ファンの失望をうむ行為」であるように文書を出していたけれど、この3ヶ月、一番ファンを失望させていたのは選手やなく経営者側やという自覚がないね。
 ところでコミッショナーの肩書きを持つ根来某は、事態終息に対する要望書を出して、それが否定されたらコミッショナーを辞任するとしている。今までなんにもやってきておらんのやから、早いことやめなはれ。そしてもっとしっかりした野球を愛する人物を新たに選出しなはれ。

9月18日(土)

 今日は外出。途中で、書店に寄る。文庫のコーナーで、アシモフの「われはロボット」が平積みされているのを見る。そうか、映画化されるとこういう古典的な作品も平積みになるんか。よう見たら、ハヤカワ文庫の「われはロボット」の隣に角川文庫新刊の「アイ・ロボット」が並んでいる。ほほう、これは映画のノベライゼーションかなと思うたら、違うんやなあ。アシモフの原作を角川が新訳で出してるんや。タイトルはもちろん映画のものといっしょにしてるわけで。それやったら創元SF文庫の「わたしはロボット」も並べたりいな。
 それにしても、中身はいっしょで(厳密にいうと、ハヤカワ版のみ短編が1本多い)訳とタイトルが微妙に違う本が3冊並んでいたら、SFとは縁はないけれど映画原作やから読んでみよという人はどれを選ぶんかなあ。やっぱり、映画タイトルと同じ角川版かなあ。私は、高校時代に唯一文庫で出ていた創元版で読みました。カバーイラストは真鍋博さんやから、今の加藤直之さんのカバーとはかなりイメージが違うけれど。ほんまはハヤカワ版でほしいところやねんけど、同じものなら創元版をたいてい買うておったなあ。そうかて、ハヤカワ文庫は高かってんもん。
 こうなったら、各社がいっせいに新訳の文庫を出して、それぞれ一人称を変えて並べてくれたらおもろいんやけどね。「おれはロボット」「あたし、ロボット」「わてはロボットや」「我輩はロボットである」てな調子で。で、どれが一番売れるか競争するの。意味ありませんか。意味がないからおもろいんやがな。「ロボットの時代」なんかは「アイ・ロボット2」と改題して売るわけね。それくらいせんと今日びは本なんか売れまへんで。

9月19日(日)

 今日は「たちよみの会」例会。「アンサンブル」の湯川さんと京フェス実行委員長のR氏が参加してくれはった。先月は私独りやっただけに、話し相手がいてるのが嬉しい。後2月ほどで「SFが読みたい」のベスト投票をせんならんねえ。あんまり本が読めてないねえ。ところで、SF大賞は今度は何が選ばれるやろうねえ。やっぱりあれかねえ。あれやったら楽しいのにねえ。などという会話をする。「あれ」はみなさんのご想像におまかせいたします。「丸善」で「女の子のためのちょっとHなコミック特集」というコーナーがあるというので、どんな感じのものかなあと期待して行った。岡崎京子さんや安野モヨ子さんの作品が並んでいた。そうかあ、なるほど。レディス・コミックやボーイズ・ラヴやないんやね。あ、「ちょっとH」というところがミソか。「かなりH」あるいは「Hのみ」というのではあかんのやね。つまらぬことを考えてしまうところが、私のおっさん度が高くなってる証拠かもしれん。
 この場合、「H」というのはセクシャルな要素がテーマとなっている作品をさすのであろうけれどもやね、セックスだけしか描かれていない、あるいは何もかもがセックスだけで解決してしまうというようなものは「H」の範疇には入らんのやろうね。そういうのは「エロ」と表現すべきなんかな。とはいえ、セクシャルなことを「H」というのは、語源からいうと正しくはないわけやけどね。「変態」をローマ字表記して頭文字をとって「H」というようになったとものの本に書いてあった。本来の「H」は「エロ・グロ・ナンセンス」の「グロ」に近いニュアンスやったんと違うかなあ。そのニュアンスが変わってきたのはいつごろなんかはようわからんのやけれど、私が子どものころ、スカートめくりをする男子に女子が「エッチィ!」と非難を浴びせていたから、ここらあたりでは「変態」の略語的な使われ方をしていたと考えてもええんやないかなあ。セックスすることを「Hする」と表現したのは明石家さんまさんやったというけれど、ここらあたりから「H」という言葉が「変態」のニュアンスをなくしていって「セクシャルな」という意味になっていったのかもしれん。
 いや、ちゃんと調べて書いてるんやないから、かなり大雑把で不正確ではあるよ。そやけども、言葉というのは時代によっておなじものでもニュアンスが変わるもんやからね。「エグい」がいつのまにか「すごい」というニュアンスを伴ったものになっていったり、とかね。
 なんだか下らんことを長々と書いてしもうたなあ。あ、いつものことですか。まあねえ。

9月20日(月)

 今日は彼岸の入り。ほんまか。暑いぞ。真夏日やぞ。「暑さ寒さも彼岸まで」というけれど、来週には涼しなるんやろうな。頼むでほんまに。今日はクラブ活動の付き添いで勤務校で半日を過ごしたんやけれど、築30年のコンクリの塊の中だっしゃろ。扇風機を最強でまわしても汗がたらたら。昨日は喫茶店の冷房が寒いくらいやったのにね。こう寒暖の差が激しいと、そら体もびっくりしますわな。
 ところで、今日は実は敬老の日なんですな。ハッピーマンデーか知らんけど、なんかピンとこんなあ。もう頭が硬化しかけているから、1生かかってもこの違和感はぬぐい切れんのと違うやろうか。とにもかくにもこう暑いと頭が働かんわいな。


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