オフシーズンに入り、選手の契約更改が進んでいる。新庄なんか言っては悪いがあの打率、あの三振数で7600万(推定)ももらったりしている。現状維持で十分だと思う。
中継ぎ陣への評価が低く、葛西、弓長、伊藤、田村はいずれも粘りに粘って年棒をアップした。しかし、あれでもまだ低い。平塚にしても八木にしても、もっともらっていい。
石田編成部長は「チームが5位だったのに」などと言っている。なにを言っているのか。
正直、今季は6月末まで野球を楽しめたのだ。それも、中継ぎ陣やヴェテランたちのおかげで。査定ポイントも、首位争いに食い込んでいた前半と脱落して負け犬になった後半を分割して考えられないものか。前半に活躍した選手には高いポイントを与え、後半に帳じり合わせをした選手にはそこそこのポイントで抑えるとか。
そうしないと、前半飛ばしていった中継ぎのエースたちは報われない。誰もが今季のタイガースは葛西、弓長、伊藤、田村の四人が支えたと思っているはずだ。今季の疲労で彼らが来季にへたばってしまい減棒なんてことになるかもしれない。そんなことになれば、どんな投手も中継ぎを嫌がるだろう。
いざというときにだらしなかった先発投手たちは現状維持で十分だ。ファンに夢を与えてくれた選手は誰なのか、そこを見極めて契約更改をしてくれれば、年棒があがったことを我々も自分のことのように喜べるというものだ。
(1997年12月14日記)