開幕3連戦に3連敗とは。まさか、である。
相手のベイスターズが今年優勝を狙えるチームであることを割り引いても、あんまりである。
原因は中軸打者が打てなかったこと、そしてエラー。しかしこれは初戦にだけいえることなのである。初戦ではそのようなことが原因で負けてしまった。あれ、おかしいぞ、こんなはずじゃなかったのになという違和感が選手たちに残って第2戦。凡打を重ねるうちに焦ってしまう。そして第3戦。焦りが力みに変じ、バットスイングが波打つようになる。かくして投手は見殺しと、こういうわけだ。
こんなこともあるわいとおうように構えていれば結果もまた違ったものになっていただろうに。どうしてタイガースの打者はそんなに責任感が強いのか。俺が打てなかったら次のが打つさという調子で1985年は打ちまくった。力みもなんにもない。今はどうだ。オープン戦でリラックスすることを覚えたとかいう新庄を見よ。昨年同様肩に力が入り、スローボールをむりやり外野席に放り込もうというようなバッティングではないか。
明日からはドラゴンズ戦。大豊やパウエルが古巣を意識し過ぎると、またまた力みかえってしまうかもしれない。どことやってもいっしょだというような気持ちで臨んでほしいものだ。いい気分で甲子園に帰ってきてもらいたいのである。
第1節の「愛すれどTigers週間MVP」は、打者は該当者なし。投手は第3戦で好投したダグ・クリーク投手としたい。クリークが通用すると、先発ローテーションの計算ができるようになる。次の登板で真価が問われるでしょう。
(1998年4月6日記)