愛すれどTigers


八木だ、平塚だ、4連勝だ

 先週のタイガースは、甲子園でスワローズに連勝し、東京ドームに乗り込んだ。そしてジャイアンツを2タテ!一気の4連勝で6勝7敗と五割まであと1勝と迫った。
 その牽引者は八木である。スワローズの1回戦、1−0と緊迫した試合で流れをタイガースに呼び込む代打3ランホームランを放っただけではない。そのあとも大振りすることなく確実にチャンスを生かす打撃を見せた。第3節「愛すれどTigers」週間MVPの打者は文句なしに八木である。
 平塚は、開幕当初スタメンからはずれていたが、吉田監督はパウエルをはずし4番にすえた。弓の弦を引き絞った状態のところで矢を放つように仕向けたといっていい。これこそが選手起用の妙味だ。機会は均等に与えられなければならない。そこからレギュラーを勝ち取ることかできるかどうかはその選手次第である。それが競争なのだ。今節のタイガースはそこのところを具体的に示してくれた。ジャイアンツ1回戦で代打3ランを放った桧山を翌日スタメンで起用したのもよい。選手はやらされているという感覚がなくなってくる。そういう時のチームは強いよ。
 投手では薮である。前節、私は薮をリリーフにまわしたらどうかと書いた。その考えは今も変わらない。それはそれとして、今週の薮はいつもなら集中力が途切れてしまうところをよくていねいに投げた。だからこそ打線も奮起したのだ。このスワローズ戦の完封は負け犬ムードを吹き飛ばす完封だった。投手のMVPは薮で決まりだろう。
 さて、今週は一週間甲子園。相手はベイスターズそして、ジャイアンツ。ベイスターズには開幕当時の勢いはない。ジャイアンツがその時までに立ち直っているかどうか。勝ち越しのチャンス大いにあり、だ。今週はぼやくネタはなし。この調子で来週もいってくれよ。

(1998年4月20日記)


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