心配していた遠征。雨で1試合流したが、ドラゴンズに1勝1敗、カープに2勝の3勝1敗と勝ち越し、ホッと一息。
特に首位カープに連勝できたのはよかった。
カープ戦から不振の大豊がスタメンから外され、八木が一塁を守り、大活躍。今季は5割近い代打成功率を誇り、スポーツ紙は八木を「代打の神様」なんてもてはやしてきた。それに対し、八木は常々「スタメン復帰が目標」と言い続けてきた。それがかなったのだ。
かつて八木はタイガースの主砲として将来を期待されていた。しかし、故障などもあって一昨年は一軍にも上がれずじまい。昨年から代打の切り札としてかつての輝きを取り戻しはじめ、そして今季完全復活した。
いやいや、復活というより、生まれ変わったといってもいい。かつては勝負どころで中途半端なスイングをしていたのが、今では自信のあるスイングで球を捕らえるようになった。二軍生活、そして代打男の経験が彼の野球に対する姿勢を変えたといっても言い過ぎではないだろう。
むろん、今週の「愛すれどTigers」月間MVPは打者では八木外野手(2回目)だ。次のジャイアンツ戦からは4番にすえてもいいくらい。
投手のMVPは投手陣全体が不調な中でただひとりすばらしいピッチングを見せていまだ自責点0のセットアッパー、弓長投手としたい。弓長だけが安心して見ていられる、勢いのあるいいピッチングをしている。
次節は福岡ドームでジャイアンツ3連戦がある。好調松井を封じるのは藪か川尻か中込か。八木に定位置を奪われた大豊の奮起も期待したいところ。
勢いに乗ってきたチームどうしの内容のある試合を見せてほしいものです。
(1998年5月18日記)