今節のタイガースは、甲子園でカープに2敗、札幌でベイスターズには2勝。都合2勝2敗と前節に続いて一進一退。負け越し6のまま低値安定という感じ。
とにかく甲子園で勝てないのが辛い。5月6日にドラゴンズに勝ってから、甲子園での勝ち星がないのだそうだ。大リーグでは、優勝できなくてもホームグラウンドで勝てばよいというファンが多いそうだが、それでいけばここ一月のタイガースは最悪のチームですな。ということは、もうそろそろ勝ってもいい頃だ。次節は甲子園で6連戦。悪くても2つは勝つよね、きっと。
カープとの2戦目なんか同点で一発食らって負けるという惜しい負け方だ。山岡投入が裏目にでたわけなんだけど、山岡は(何度も書いてるけど)中継ぎでちょこちょこ出すのではなく、先発させて勝っても負けても完投させるくらいの起用をしてほしいなあ。
ベイスターズ戦の2連勝は大きい。昨年お客さんだったのが今年はここまで2勝6敗。ここらあたりでお返ししとかないと、ベイスターズの選手がタイガースを見下すようになるおそれがあった。勝負は相手を呑んでかからなければならない。お返しできてよかった。
1戦目はメイが完封。これは大きい。開幕当初、クリークが好投しながら勝てず、自信を失って2軍落ちした。リベラは自信をもって投げるようになり、抑えの切り札となった。メイもそろそろ勝ち星をあげないと自信喪失ということにもなりかねなかった。コントロールのよさが身上というが、内角を思い切ってつく度胸のよさを買いたい。これで藪の戦列離脱で苦しくなった投手陣のやりくりにメドがついたというものだ。2戦目は悪い時は悪いなりにかわすピッチングができるようになった川尻。つないだ伊藤も完全復活。光明が見えてきたぞ。
しかも嬉しいことに故障で2軍に落ちていた平塚が次節より復帰するという情報もある。ホークスより移籍の吉田豊彦も初先発では負けはしたがそれなりに好投した。少しずつ、どん底から脱出しそうな気配である。
「愛すれどTigers」週間MVPだが、投手は文句なしにダリル・メイ投手。完封は大きいよ。打者はトップバッターに定着し好調の坪井外野手。セントラルの新人王争いは高橋(G)と小林(C)に絞られてきたが、遅ればせながら参加という感じになってきた。次節はその二人のいるジャイアンツ、カープとの6連戦。二人に待ったをかける活躍を期待している。
(1998年6月8日記)