愛すれどTigers


ついに単独最下位

 今節のタイガースは、甲子園でジャイアンツに2敗、カープに1敗。あらら、先週2つくらいは勝つだろうとのんきなことを書いていたら、一つも勝てずに終わってしまった。どん底は抜けたなんてお気楽なことを書いていたら、底抜け状態になってしまった。
 どだい、吉田豊彦に期待する方が間違っていたのだ。ホークスで出番がなくて二軍に落ちていた投手をいきなり先発ローテーションに組み入れるというのが今のタイガースの投手陣の状態を物語っている。藪はまだ故障が直らず、クリークはめった打ちを食らうと、二軍で調整してる投手陣もさっぱり。
 調子の上がってきた山岡をあいも変わらず中継ぎで使い続けているのはなぜなんでょうね。吉田を先発で使うなら山岡でしょう。実際、カープ戦では山岡が踏ん張って試合の流れを引き戻し、大豊の代打同点ホームランにつながったと思うし。
 しかし、打てんなあ。というか、打線がつながらんなあ。どこで切れるかはわかっている。パウエルだ。やはり限界がきていたのか。だからドラゴンズは迷わず首を切ったのか。パウエルの守備で失った点は多い。そして、パウエルの凡打でとれなかった点も多い。ウィルソンというのが二軍にいる。こちらも二軍ではパッとしないけれど、一度上で使ってみてはどうだろうか。どうせ打てないのならパウエルでもウィルソンでも同じことだ。いっそのこと、一昨年途中で来日したマースを呼び戻してはどうか。マースの方が、そのあととったハイアット、シークリスト、ハンセン、パウエルよりいいところで打っていたぞ。
 というわけで、「愛すれどTigers」週間MVPは、うーん、今週はなしにしたいなあ。今週のような状態で活躍した選手ってのは、MVPといってもかなりレベルが落ちるしなあ。ある友だちは「該当者なしはよくない」とかいってたけれど。うーん。
 投手は、山岡。底抜けの中で光を放っている。期待料込みね。打者は……、なし。次点で大豊をあげておくが、一試合代打で打ったからといって、復活したとはいえない。出合頭の一発を評価するのは……。
 来週は静岡と横浜でベイスターズと、甲子園で再びジャイアンツと。なに、単独最下位といっても、首位まで7ゲームしか差はないのですよ。ちょっとしたことで連勝や連敗を繰り返すのが今年のペナントレースの各チームの状態だ。まだまだ6月の半ば。あきらめるには早すぎる。

(1998年6月15日記)


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