愛すれどTigers


今岡、打撃ベストテン入り

 今節のタイガースの戦績ですが、ナゴヤドームでドラゴンズに2連勝の後、1敗。甲子園に戻ってスワローズに2連敗の後、1勝。都合3勝3敗。大負けするか五分五分か、どっちかしかないんか!
 ドラゴンズからの2勝は、はっきりいって運がよかった。特に第1戦は、負けたかと思っていたらリリーフエースのソンが突如降板、準備をしていなかった2線級を打ち込んでの逆転勝ち。第2戦は相手が攻守にミスを連発。まあ、勝たせてもらったようなもんです。
 でも、その運に乗り切れないのが今季のタイガースの辛いところ。その後2試合続けて0−1というスコアで負けたのだ。ドラゴンズの山本、スワローズの伊藤、両方ともすばらしいピッチングであったことは確かだが、相手の嫌がるようなことをしないで漫然と打っているような感じだった。スワローズの第2戦なんか、やっと3点取って3−1とひっくり返したとたんにエラーやらパスボールやらで5点も取られたんでは……。
 集中力に欠けるから弱いのか、負けが込んでいるから集中できないのか。
 連敗ストップのスワローズ第3戦は、竹内の好投でチーム全体がよい緊張感を持ち、うまく流れをつかむことができた。なにはともあれ、連敗がストップしたのでよかった。
 どうも乗り切れない中で、光っているのがただいま絶好調の今岡誠内野手だ。一昨年のドラフト1位、2年めにしてようやく開花という感じですね。規定打席に達したときはベストテン3位。今節終了時点でも5位につけている。振りが鋭くなり、思い切りがよくなった。今週の「愛すれどTigers」週間MVP、野手は文句なしに今岡だ。
 投手はリリーフで好投のリベラ、吉田豊彦あたりも捨てがたいが、久々の先発で7回を0点に抑えて今季2勝目の竹内昌也投手をMVPとしたい。この調子でローテーション入りを期待してますよ。何度裏切られたかわからんけど……。
 特別賞に矢野輝弘捕手。ドラゴンズ第3戦で本塁に突入する走者を好ブロック。しかし判定はセーフ。怒りのあまり、審判をどついて退場し、2日間の謹慎となった。しかし、その好意自体はほめられたものではないが、今のタイガースの選手すべてに欲しいのがこの気迫だ。1つ1つのプレーを大切にしているからこそこの怒りとなったのだ。謹慎しても、「あのプレーはセーフだった」と信念を曲げない。復帰したスワローズ3戦目では相手打者の内角をつくリードで竹内の好投を引き出している。この気持ちで来週こそ勝ち越しておくれよ。

(1998年6月29日記)


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