やってくれますね、坪井くん。プロ入り第1号ホームランが先頭打者ランニングホームランというプロ野球史上初めての記録だ。
対カープ18回戦、広島市民球場での記録であります。この試合は舩木が途中まで好投したりして、勢いに乗ったように思ったのだが、弓長、吉田といった左打者用のリリーフ投手がその左打者である野村内野手に打たれて結局負けてしまった。どうも流れをつかむのが下手ですねえ。
今節は甲子園のドラゴンズ戦も広島市民球場のカープ戦も初戦をいい試合で勝ち、次の試合も途中まではいいムードになりながらひっくりかえされ、というパターンが続いた。ドラゴンズの第3戦なんて、完封ペースだったメイが突如降り始めた雨で動揺して5つも四球を与えるという信じられない展開だ。しかもメイが降板したとたんに雨がやむという、天からも見放されたとしか思えない試合。意外ともろいのだね、メイは。
私は精神論をぶつような真似はしたくないけれど、集中力の違いというものを見せつけられたような週であった。
個々にはいいプレーもあったのだ。
パウエルの2試合連続ホームラン、新庄の再三のファインプレー、舩木のていねいなピッチングなどなど。それが個人のレベルにとどまり、チーム全体に刺激を与えないところが辛い。目標がないということがこういう事態を招いてるんだろうなあ。
週刊誌で「吉田監督は辞任せよ」みたいな記事を見かけたけれど、だからといって監督が変わってもこうなってしまったチームが突如勝ちだすとは思えないのだ。
とにかく、勝ちムードの試合だけは安心せずに最後まで集中してほしい、ということ。今節はそれしかいうことがない。
週間MVPですが、打者は甲子園で毎試合のように快打を連発したパウエルといきましょう。このまま、八木と並ぶ代打の切り札として活躍してほしいものだ。投手は藪ですね。リベラと交代して完投はならなかったけれど、危なげないピッチングでエースの存在感を示した。次の先発は大阪ドームのベイスターズ戦だろう。マシンガン打線を相手にどれだけ安定したピッチングができるか、楽しみ。
次節はそのベイスターズ戦の後、東京ドームで久々のジャイアンツ戦。好調の2チームだけに苦しいところだけど、せめて一矢むくいる気持ちで試合をしてほしいものだ。
うーん、だんだん弱気になっているなあ。
(1998年7月6日記)