打てなかった。投手陣がいかに相手を最少得点に抑えても、こう打線が沈黙してたんでは勝てる試合も勝てない。防御率だけ見たら、タイガースはぶっちぎりで首位にいてもおかしくないよ。今節は甲子園のベイスターズ戦で３敗、福岡ドームのスワローズ戦で１勝２敗。つごう１勝５敗、通算７連敗して連戦の最後にやっと勝ち連敗をやっとストップさせた。連敗中は、どの試合でもチャンスに大胆に足をからめるということがなかった。勝ちゲームでやっとそれを見せた。負けてるときこそあの手この手で相手をかき回さないといけないと思うのは私だけだろうか。打線も毎日ころころスタメンが変わって、落ち着かない。せめて３試合くらいは続けてみないと効果がないのでは。開幕でジャイアンツを叩いたんで、つい期待してしまった私がいけなかった。去年と同じ心でいたら、どんなに連敗しても平常心でいられたのに。罪やで、ノムさん。
◎ベイスターズ１回戦……０−１
先発メイはよく投げた。８回を投げて５安打１失点。普通なら勝ち投手。センター坪井がフライを捕れずに三塁打にし、犠牲フライで１点とられた、ただそれだけ。ジョンソンに全く生彩なし。クリーンアップ・トリオがわずか２安打なんだからどうしようもない。
◎ベイスターズ２回戦……６−３
怪我で開幕二軍スタートの湯舟が先発。３回を投げて７安打２失点。やっと和田のホームランなどで１点差に迫ったのに、すぐに舩木がローズにホームランを打たれる。それでも濱中のタイムリーで１点差に。福原がよく抑え、最終回に希望をつないだというのに、９回に遠山がまたまたローズにホームランを打たれてしまう。ベイスターズのリリーフ、佐々木の調子は決してよくなかっただけに、１点差で最終回を迎えていたらどうなっていたかわからない。もったいない試合だった。舩木は２軍落ち。なにかおどおど投げている。そんな選手ではなかったはずなのに……。
◎ベイスターズ３回戦……１−２
吉田豊彦が先週のカープ戦に続いて好投。７回３分の２を投げて２失点は普通なら勝ち投手。０−１で迎えた７回、ベイスターズの２番手福盛は四球を連発、相手のエラーもあって一気に逆転のチャンスに同点止まり。相手は自滅してるのに、こっちまでかちかち。８回に出てきたポゾとかいうわけのわからん外国人選手にいきなり２塁打を食らってしまったのがくやしい。坪井はスタメン落ち、ジョンソンには代打。あれこれ動くが全て裏目。この負けで単独最下位に陥落。
◎スワローズ１回戦……０−１
藪と石井の投げ合い。なんと藪は７回２死から古田にヒットを打たれるまでパーフェクトピッチング。でも、タイガースも石井の前に三振の山。毎回の１５奪三振と手も足も出ず。藪は最終回、佐藤にサヨナラヒットを打たれてしまう。この試合から新庄が１軍復帰。いきなり今季初安打を放つ。２番打者に城を起用しジョンソンを先発からはずすという大胆な選手起用もかなわず。メイ、吉田に続いて藪も見殺しとは……。
◎スワローズ２回戦……１−３
この試合では和田がスタメンからはずれる。先発の山崎は７回を１失点。うまくかわす投球は野村監督好みかも。しかし、この日も打線は湿ったまま。１−１からリリーフに湯舟というのは奇策だろう。定石通り弓長でよかったのでは。ペタジーニのホームランを食らった湯舟が負け投手に。１点とったところで打線が波に乗らないというのがつらい。山崎まで見殺しか。
◎スワローズ３回戦……１０−３
こんなに一度に点をとらんと何試合かに分けて取りなさいといいたくなるほど、打線爆発。火付け役は坪井。初回にバントヒットで出塁するし、和田のヒットで３塁に進むと、スワローズ先発の宮出がボーク。この先制点で波がタイガースにきた。あとはもう打つわ打つわ。１６安打１０点ですか。坪井が５安打、１５００試合出場の和田は３安打、新庄は連続２塁打。和田のホームスチール失敗はご愛敬として、ダブルスチールで１点を取るなど足を使った攻撃ができた。タイガースの先発川尻は決して調子はよくなかったのに、打線に助けられて立ち直った。なんて運のいい人なんだろう。ともかく連敗ストップ。やれやれである。こういう日に外出していてニュースでしか見られない私は悲しいぞ。
◎愛すれどTigers週間ＭＶＰ
投手……ダレル・メイ、吉田豊彦、藪恵壹、山崎一玄 ４人まとめてＭＶＰだ。みんなよう投げた。打線さえしっかりしてたらみんな勝ち投手だったはず。
野手……新庄剛志 打撃はともかく、この人が守備についただけで外野が締まる。投手なんかしなくていい。打つ方も目をつむる。連敗中に投手が踏ん張れたのは新庄の守備があってこそ。
次節はベイスターズとスワローズで５試合。リターンマッチだ！ 今節の借りを返してくれ。ブロワーズも再来日して、後半からは復帰できる。そうなったらもう貧打にあえぐこともあるまい。
（１９９９年４月１９日記）
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