愛すれどTigers


超人マーク大爆発

 がつーんと一発ホームラン。マークマークマーク、超人マーク。
 いやあ、打ちますなあ、マーク・ジョンソン。選球眼がいい。だから無駄な空振りがない。三振が思ったより少ない。当たったら飛ぶ。実は坪井や新庄もそれなりに打ってるのだが、ジョンソンの活躍でみんなかすんでしまう。実はピッチャーに疲れが出てきてかなり危ない状態なのだが、ジョンソンがいいところで助けているのでなんとか救われている。こんなにいいところでホームランを量産する外国人選手はフィルダー以来と違うやろか。
 甲子園の外野でメガホンを振っててもジョンソンのヒッティング・マーチだけは他の選手よりもかなり期待を込めて歌ってしまいますね。今節はジョンソン様々であります。
 甲子園のジャイアンツ戦2勝0敗。横浜のベイスターズ戦2勝1敗。しめて4勝1敗。通算では16勝13敗。ドラゴンズと4ゲーム差の2位である。夢と違うやろか。
 がつーんと一発ホームラン。マークマークマーク、超人マーク。

◎ジャイアンツ4回戦……3−2
 先発投手はメイとガルベス。ガルベスには開幕戦に完璧にやられている。初回、先頭の坪井が四球で出ると、和田がヒットエンドラン成功。ジョンソンのタイムリーで2点先取。メイは決して調子がよくなく、6回に元木の犠飛で2点を取られて同点に。しかし、その裏にジョンソンのソロホームラン! あとは福原、リベラとつないで逃げ切る。よくなかったとはいえ、メイは再三のピンチをよくしのいだ。初回のエンドラン成功がこの試合を決めてたかな。ランナーが出るたびにガルベスはいらいらしてたからね。
◎ジャイアンツ5回戦……4−3
 この日、私は甲子園に行ってたが、ジャイアンツの控え選手は2軍クラスなのにタイガースは大豊、平塚、八木、桧山と4番を打ったことのある選手がずらり。ジャイアンツのレギュラーと控えの差というのはかなり大きい。
 先発の藪は決して好調ではない。3回に新庄の2ランホームランで先制したのに、すぐに元木のタイムリーで同点。5回には自分のタイムリーで勝ち越しながらまたすぐに同点にされる。しかし、6回にまたまたジョンソンのホームランで勝ち越し。ライトスタンドで見てたら、ぐんぐんこっちに打球がきてもう大興奮でありましたぞ。リリーフの遠山が、好調清水をゲッツーにとって、次の回も松井や高橋をぴしゃりと抑える。みごとみごと。
 きつかったのは、和田の3打席連続併殺打。あそこできっちりランナーを進められてたら楽勝の試合であった。
◎ベイスターズ6回戦……0−16
 なんもいうことはなし。吉田豊彦が四球で崩れてそこを抑えるべき葛西が火に油。2回で10点取られて試合は決まり。ベイスターズの打者は何をやっても大当たり。こういう試合は無駄な抵抗はしないで相手が打ちくたびれるまで打たれたらよろしい。
◎ベイスターズ7回戦……14−12
 7点差つけておきながら先発川尻が持ちこたえられない。先制はジョンソンの3ランホームラン。その後も順調に点を入れて12点。しかし、川尻8失点遠山と福原各2失点。乱戦に決着をつけたのは、代打の神様八木裕。阿波野から代打1号ホームラン。矢野のタイムリーで2点差とし、リベラで抑えて辛くも逃げ切り。ベイスターズ打線は昨日打ちくたびれたと思ったのに。
◎ベイスターズ8回戦……6−5
 2回に坪井のタイムリーで先制すれば3回にはジョンソンの10号2ランと新庄の4号ソロで3点追加、6回にも桧山とブロワーズのタイムリーで計6点。楽勝パターンも先発メイが2失点で降板。福原、リベラがそれぞれ1点ずつ取られてなんと1点差まで詰め寄られるという薄氷を踏むがごとき辛勝。ここまでタイガースを支えてきたリリーフ陣に疲れが見えているのか。地味ながら、今節全くふるわなかったブロワーズが当たりを取り戻しているのは心強い。

◎愛すれどTigers週間MVP
投手……遠山奨志 ジャイアンツ戦のリリーフは完璧。弓長が故障で離脱し、左腕リリーフで頼れるのは遠山しかなし。ベイスターズ戦で打たれたのは、これは相手の調子からしていたしかたない。13年ぶりのお立ち台というのが泣かせます。
野手……マーク・ジョンソン 他に誰がいるというのか。今節5試合で4発。しかも全て勝利に結びつくホームラン。いうことなし。

 二軍であの田村勤投手が登板したという。左のリリーフが苦しいだけにもう一枚田村が加わればこんなに心強いことはない。
 打線が湿っているときは投手が踏ん張り、投手が崩れたら打線がカバーと、いい形ができている。必ずしも野村監督の理想の形とは違うだろうが、勝っていることで選手が自信を持って野球をやってるというのが、甲子園で試合を見たときに感じられた。いよいよ次節は首位ドラゴンズに挑戦だ。

(1999年5月10日記)


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