愛すれどTigers


湯舟復活の1勝

 だいぶ心が落ち着いてきたぞ。
 もともとこれが実力だったのか、開幕から飛ばしてきた疲れが出てきたのか、どちらだろう。1勝5敗。先発投手陣が序盤で大量点を取られ、打線は気力を失い淡泊になる。今節の負けはほとんどがこのパターン。甲子園で6試合という好条件でありながら、ファンの応援が空回りするような試合が続く。野村監督が勝ちを意識しだしたら、選手がかちかちになった、という感じがする。先発投手陣のコマが足りなかったのを継投で補ってきたけど、ここらが限界か。選手が自信を失いかけている、というようなプレーが目につく。きついなあ。

◎ベイスターズ14回戦……8−9
 なんだなんだ。楽勝パターンではないか。メイがいきなり3点取られたがすぐにすぐに連打で追いつき、取られたら取り返し、で一時は8−4と4点差をつけたではないか。8回にメイが崩れても福原が抑えた。9回の裏は即リベラ投入かと思ったら、福原続投。これが誤算。ランナーを残して田村にスイッチ。鈴木を三振に切ってとった田村は球が来てたから、続投でもよかったのでは。リベラがランナーのいる場面では安心できないのを一番わかっているのは監督だろうに。ローズを歩かせて駒田勝負なら、田村でいけたはず。こういう試合を落とすようでは……。ああ悔しい。
◎ベイスターズ15回戦……4−10
 先発投手陣がだめなら、中継ぎで好投している竹内を先発に起用、というのは間違いではない。問題はその竹内が先発だと別人になったようなびびりまくりの投球をしたということ。いきなりローズにスリーランを打たれて4失点。1死も取れずに降板ですか。ローズは舩木からもツーランを打って6打点。なんですか、今年で引退する? もったいない。やめるぐらいならタイガースにおいで。ブロワーズもホームランを打つならランナーのいるときにしてほしい。
◎ベイスターズ16回戦……5−3
 今週もこの試合のみ。湯舟が久々に一軍に帰ってきた。6回途中まで3失点であとを伊藤、遠山、リベラに託す。リリーフ投手陣も勝ち試合なら張り合いがあるのか好投。打つ方では今季初先発出場の吉田浩が2回にタイムリー。3回にはブロワーズとジョンソンのタイムリーで3点。この二人がそろって打点をあげると勝つのだ。追い上げられて厳しかったが、8回にはジョンソンのソロホームランでだめ押し。足をからめた攻撃もできたし、これで連敗もストップ。この調子が続けば……と思わせたんだがね。
◎ジャイアンツ16回戦……0−7
 ガルベスの時は、1番から9番まで全員セーフティバントでもしたらどうだ。ランナーが出たら無条件で走れ。とにかくかっかとさせなければだめ。杉山が四球連発で2回に6失点。なにをびびっておるのか。そのためにガルベスが落ち着いてしまった。打線がガルベスを崩すために必死になっている、というようには見えない。こんな試合に田村、福原、遠山をつぎ込むか。杉山は二軍落ち。
◎ジャイアンツ17回戦……7−11
 松井と高橋がホームランを2本ずつ。藪が投げててこれでは……。8回裏、打者一巡の5連打で一気に6点取ったが、これは長嶋監督が斉藤を休ませるために二線級をつぎ込んだため。南て誰や。なめたらあかんで。3点差にまで迫ったのはえらい。せっかくの上げ潮ムードは9回表に今岡のエラーから1点を取られてしぼむ。今岡は少し休ませて星野をスタメンで使うとか、できないかなあ。
◎ジャイアンツ18回戦……2−3
 杉永審判の誤審で負けた。0−1でむかえた6回、2死二塁という場面で、メイは高橋を一塁ゴロに打ち取った。ボールはジョンソンからベースカバーのメイへ。チェンジになったと思ったら、なぜか杉永塁審のジャッジはセーフ。どこを見ているのか。リプレイを何度見てもメイはちゃんとベースを踏んでいる。マルティネスなど内野ゴロの送球を受けるときに球を受ける前に足がベースから離れているのではないかということが何度もあるぞ。怒ったメイは杉永に体当たり。退場を宣告した。8回裏、新庄の芸術的な撃ち方でのホームランで2−2と追いついたが、あの誤審がなかったら勝ち越し、リベラで締める展開になっていたはず。福原が暴投などで1点取られて負ける。上原のコントロールはいいねえ。タイガースファンのくせに逆指名でジャイアンツにはいるという不届きものではあるが。

◎愛すれどTigers週間MVP
投手……湯舟敏郎 よかった。昨年怪我で後半戦を棒に振り、今季も一度先発して失敗、二軍で調整してきた。よく辛抱した。後半戦のローテーションを考えると、この勝利はとてもとても大きい。
野手……吉田浩 チャンスを与えられたときに、結果を出す。外野は競争が激しいだけに、このファイターがこうやって結果を出してくれるのは嬉しい。

 前半戦、残りあと3試合。相性のいいカープ戦のあと、オールスター休みとなる。ここまでよくやってきたと思うし、夢も見せてもらえた。気がつけば負け越し5で4位となっているが、オールスター期間に気持ちよくリフレッシュできるように、次節の3戦は悔いの残らない試合をしてほしい。

(1999年7月19日記)


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