2年連続で二軍が優勝。昨年の二軍メンバーから田中、塩谷、北川らが出てきたということを考えると、来季は関本あたりが活躍してくれるかもしれない。もっとも、二軍のメンバーの多くが一軍経験者であったりするわけで、手放しでは喜べないのだけれど。
その一軍は広島市民球場でカープに1勝3敗と負け越し、最下位に。目標がなくなったチームとはいえ、せめて最下位脱出だけは果たしてほしいものだし、その気概がほしいのだが。
◎カープ24回戦……2−3
先制点を取ったのはタイガース。4回表に大豊がホームラン。大豊の前にランナーがいないから、1点にしかならない。その裏、吉田豊彦の暴投と前田のタイムリーであっさりひっくり返される。6回には緒方にホームランを打たれ、吉田は6回3失点で降板。吉田を責めるのは酷だろう。大豊以外では代打で1点差に迫るタイムリーを放ったジョンソンに必死なものを感じた。が、それ以外の選手は完全に緊張感がないように見える。これで連敗は12。昨年記録した球団ワーストに並んだ。そして、カープと入れ替わって最下位に。
この日、二軍の優勝が決定。岡田監督が宙に舞った。この優勝が来年の一軍の戦いぶりにつながってくれればよいのだが。
◎カープ25回戦……11−9
いきなりミラーが6失点。しかし、この日のタイガースはいつもと違い、じわじわと追い上げる。吉本の代打ホームランなどで、7回には8−8と追いつく。一気にひっくり返せないのが辛いところ。7回裏に島の内野安打でまた1点取られ、結局今日も同じパターンかと思ったが、9回表にびっくり箱今岡がホームランで追いつく。そして延長12回、桧山の二塁打を足がかりに塩谷と新庄がタイムリーを放ち、とうとう勝ち越し。連敗をストップさせた。リリーフの福原はルーキーで10勝をあげた。長い長い試合でちょっとだれたけど、なんとか勝ってやれやれ。
◎カープ26回戦……0−2
中込は6回を1失点だし、リリーフの遠山はランナーを出し今季初リリーフの藪は1点取られたけれど、最後に投げた吉田豊彦も含めて、これなら勝ってておかしくない。大豊はバースと並ぶ25試合連続安打の球団記録を作った。なのに、なぜ勝てない。チャンスにゲッツーが多すぎるからかな。連敗をストップさせて安心したかな。これでまたまた最下位に逆戻り。この日、ドラゴンズの優勝が決定。前半は優勝争いをしてたんだなあ。ものすごく昔みたいな気がする。
◎カープ27回戦……1−2
初回に大豊の球団新記録となる26試合連続安打で1点先取。4回に湯舟が四球を連発して2点取られ、先取点を守れない。結局佐々岡にその後は手も足も出ず。5位カープに1.5差となってしまった。
◎愛すれどTigers週間MVP
投手……福原忍 ここのところ勝ちゲームをひっくり返されたりと調子の悪かった福原が、延長12回の試合はロングリリーフをしてタイガースでは江夏以来という新人10勝を果たした。来季は先発として活躍できるかもという期待を持たせたロングリリーフだった。
野手……大豊泰昭 26試合連続安打は立派としかいうほかない。しかも、最初は代打で始まった記録なのだ。しかし、大豊がいくら張り切っても前後が打たない。これでは大豊が気の毒である。
今シーズンも残り3試合となった。もちろん最下位脱出はしてほしいけれど、カープが勝ち続けるとそれもできないしね。残り全て勝ちにいくつもりでいってほしいなあ。大豊は台湾でチャーリティー試合に出場してとんぼ返りで帰国することになる。この気概、なんとか他の選手も真似てほしいのだが。
(1999年10月4日記)