愛すれどTigers


守備の乱れで3連敗……最下位独走か

 投手が好投すると打線が援護できない。打線が爆発すると投手が打たれる。これを投打の歯車が噛み合わないという。勝てない分、焦る。投打ともに空回りする。若手中心のオーダーを組んでいるので守備でも未経験なところが露出する。雨で2試合流れたあとの甲子園でスワローズ戦に敗れ、東京ドームではジャイアンツに2連敗。ベイスターズが3連勝したりしたものだから、最下位独走という気配になってきた。今年は首位に一度も立つことなく最下位の体勢ができてしまった。監督のコメントにやる気のなさがにじみ出てきた。あと4ヶ月近いシーズン、そう簡単にあきらめてもらっては困る。ファンとして何の楽しみもない。きついなあ。

◎スワローズ10回戦……1−4
 先発は井川。予想ではハンセルのスライド登板が優勢だったが、ジャイアンツ戦に温存するのではなく、ローテーションを回転よく回す方に賭けた。それが裏目に。コントロールの定まらない井川は初回から四球を連発。ランナーがたまったところで岩村にうまくレフトに流し打ちをされて2点を先制される。それでも2回以降はなんとか抑え、6回2失点はまずまずの内容。しかし、打線は石井一の速球におされ6回まで3安打で得点できない。やっと7回に岩村のエラーで出塁した広澤を今岡の二塁打で迎え入れて完封だけは逃れた。7回表、先発要員のハンセルがリリーフで登板。しかし自らのベースカバーミスなどでランナーを出しペタジーニ、岩村にタイムリーを打たれてしまう。四球とエラー(記録上はヒット)がそのまま失点につながるという当然といえば当然な敗戦。
◎ジャイアンツ13回戦……10−15
 4番打者のクルーズが3本もホームランを打ち、桧山も濱中もホームランを打ち、15安打で10点も取りながら、なぜ負ける。カーライルの甘い珠を清原と元木がホームラン、せっかくリードしてもこれでは何にもならない。先発候補の伊達は清原に2本もホームランを打たれるし、6−10と試合の趨勢がほぼ決まった6回、カツノリがマスクをかぶったとたんに意味もなく盗塁しまくる「球界の常識」を逸脱したジャイアンツの攻撃には見ていて吐き気がした。ホームラン3本の清原曰く「入来の攻めの投球が自分たちにも伝わってきた。彼のためにもKOしたいと思った」。死球で自滅した投球を「攻めの投球」という。なんと恥知らずな発言。こんなチームに負けるなんて悔しい。こいつらにはスポーツマンシップなどない。オーナーが下品だとチームもこうも下品になるのか。
◎ジャイアンツ14回戦……0−5
 福原よ、150kmの快速球をど真ん中にびしびしと投げ込んでくれ。そうしたら、ジャイアンツの重量打線もそうは打てないはずだ。しかるにランナーがたまったところで苦し紛れにフォークを投げ、矢野が弾いてランナー生還などという不様なことにはならないはずだ。矢野のリードが悪いなら、山田をなぜ先発で使わない。2回に阿部の当たりそこねのヒットとワイルドピッチで3点を失った以外は、けっこういいピッチングだったのに。もっとも、打線が河原から1安打しか打てないのではどうにもこうにも。バントヒットでかき回し、盗塁で揺さぶる野球をやるために俊足の選手を集めたのではないのか。全員がミートに徹して確実に弾き返すというバッティングをすればこの日の河原は打ち崩せたはず。きれいな野球はいらん。意地汚なく点を取りにいってくれ。

◎愛すれどTigers週間MVP
投手……該当者なし どうすればいいというのだ。
野手……該当者なし だからどうすればいいのだ。

 新外国人エバンス内野手が入団。広角打法の好打者で長打も期待できるらしい。ふふふふふ。昨シーズンにハートキーを獲得した時もそんな触れ込みではなかったか。今さらそんな選手を獲得するなら、別にタラスコとハートキーを残留させておいてもよかったのでは。まあ、クルーズとペレスの刺激剤にはなるだろうけれど。もっと根本的なことがあるように思う。現有戦力でできること。失敗を恐れず思い切りのよいプレーをするとか、常に全力疾走をするとか、選手を腐らせるようなことを監督は言わないとか……。
 週刊誌では「田淵監督に、江夏投手コーチ、バース打撃コーチ、川藤コーチ、安藤ヘッドコーチ……」と来シーズンの首脳陣を勝手に組んでくれている。いらんおせっかいはするな! 東京のマスコミはごちゃごちゃぬかさんとジャイアンツの選手の品の悪さをもっともっと指摘しなさいよ。
 この際だから書く。野村監督あきらめんと来年もやるつもりでチームをええ雰囲気に持っていってや! 今こそ応援するで!

(2001年6月11日記)


目次に戻る

ホームページに戻る