今節は消化試合で日程がとびとびに。神宮では雨中止もあり10/6と予備日の10/11の2試合が神宮球場で行われ1勝1敗。横浜球場のベイスターズ戦は新人筒井のプロ初勝利で1勝。甲子園のジャイアンツ戦は10/8の予定が雨で流れて予備日の10/10となり1勝。通算では3勝1敗となった。とはいえ、4位が確定し、一昨年以来のBクラスに。かつてスワローズが野村監督のもとで優勝と4位を繰り返した時期があったけれど、それにあやかりたいものです。なお、今節はテレビ中継も少なく、私自身仕事で日本を離れていたので、多くはスポーツ紙とスポーツニュースの録画をみての戦評となりました。悪しからずご了承下さい。
◎スワローズ25回戦……1−2
4回表、スワローズ先発の石川から今岡が二塁打で出塁し、金本のタイムリーで1点を先制したが、7回までその1点に抑えられる。福原は6回までは1安打ピッチングと快調に投げていたが、金本と打点王争いをするラミレスに7回裏に逆転2ランを打たれてしまう。スワローズは石井、五十嵐亮とつないで1点差を逃げ切る。1球の怖さを思い知らされた試合。タイガースはこれで年間の負け越しが確定した。
◎ベイスターズ27回戦……5−1
タイガースの先発は自由枠で入団した期待の新人筒井。3回までランナーを許しながらも要所を締める投球で無失点。タイガース打線は苦手の三浦から4回表に葛城のタイムリーで先制した。しかし、筒井もその裏に村田の同点タイムリーで追いつかれる。6回表、三浦をとうとうつかまえた。鳥谷、今岡の連打でお膳立てし、金本が打点王への夢をつなぐタイムリーで1点、さらに桧山が3ランを放って3点を加えて4点差とした。筒井は6回途中でマウンドをおりたが、藤川、久保田、ウィリアムス、安藤とつないで次々とチャンスを作って追いすがるベイスターズ打線を無得点に抑え切り、筒井にプロ入り初勝利をプレゼントした。タイガースの新人プロ初登板初先発初勝利はあの村山実さん以来。
◎ジャイアンツ28回戦……8−3
初回、ジャイアンツの先発久保から金本が先制タイムリー。桧山のセンター前タイムリーで2点目、葛城の内野ゴロで3点目。初回から三東を援護する。2回には満塁から今岡が押し出しの四球で1点、金本のセカンドゴロの併殺崩れの間に1点、桧山のライト戦への二塁打で1点と、打線のつながりで久保から6点を奪いノックアウトした。三東は2回に江藤のホームランで奪われた1点のみで5回を投げ切る。ヒジの痛みもあったが、勝ち投手の権利を獲得した。6回裏には二番手の真田から矢野と藤本が連打でチャンスを作り、赤星のセンターオーバーの三塁打で2点を追加して楽勝パターン。7回表にタイガースの三番手藤川が野村(カツノリ)の犠牲フライと仁志のタイムリーで2点を失ったが、点差が開いていたので安藤、久保田で逃げ切る。この試合が引退試合となる八木は、8回裏に安藤の代打として出場し、ライト前に落とす渋いヒットでプロ入り最後の打席を飾った。9回表には一塁守備に入り、ゴロをさばいて有終の美を飾った。試合終了後、一昨年の和田に続いて引退セレモニーでファンの前で挨拶。こういう功労者の送り方ができるチームになったのだなあ。甲子園で八木の体がナインの手によって宙に舞った。
◎スワローズ26回戦……7−3
初回、藤井から関本が2点タイムリーを放つと、プロ入り初先発出場の林(リン)が初安打でさらに1点を加えた。2回には金本の犠牲フライで4点目。4回には鳥谷の2ランで6点目。5回には野口と藤本がヒットでチャンスを作り、井川の内野ゴロの間に野口が返って7点目。藤井をノックアウトした。井川は4回裏に宮本のソロホームラン、6回裏にラミレスの二塁打、8回裏に志田のソロホームランで3点を失ったが、12奪三振の完投勝ち。年間投球回数も200イニングを超えた。
◎愛すれどTigers週間MVP
投手……筒井和也 村山さん以来の新人初登板初先発初勝利。来季からは先発ローテーションにはいるくらいの気持ちでプレーしてほしい。それだけの逸材のはずなのだ。
野手……八木裕 18年間、タイガース一筋の「代打の神様」。こういう異名をファンから捧げられる幸運な選手が球界には何人いるだろう。神様は最後も代打で登場し、ヒットを放って現役を退いた。長い間、ありがとう!
4位、そして負け越しが決定した。昨年の優勝による気の緩みがあったのか。岡田新監督の戦術に誤りはなかったか。今季も残すところあと1試合。きれいに勝利で終えて来季につないでもらいたいところである。
(2004年10月12日記)