愛すれどTigers


全日程終了、金本打点王に

 今節は甲子園でのベイスターズ戦1試合のみ。残念ながら有終の美を飾れず1敗。これで公式戦の全日程を終了した。試合終了後、岡田監督は最終戦にもかかわらずライトスタンドや一塁側スタンドを埋めたファンに「来シーズンこそ期待に応えられるチームを作ってあの感動を分かち合いたい」とあいさつをした。星野前監督のようにうまく言葉を操れない岡田監督だけに、いろいろな場面で齟齬を生んだのかもしれないが、比較するのは少し気の毒か。16日にセントラルリーグの全日程が終了し、金本は113打点で初の打点王に、赤星は64盗塁で4年連続の盗塁王に、井川が228奪三振で2年ぶりの奪三振王にそれぞれ輝いた。
 タイガース、今季は66勝70敗2分。勝率.485。セントラルリーグ4位。

◎ベイスターズ28回戦……1−6
2004最終戦スコアボード
 先発は福原。2回表に相川の二塁打で1点先取され、3回表には多村のタイムリー、村田の3ランで一挙に4失点。3回投げて5失点と散々な出来。佐久本、石毛といったがけっぷちのベテラン勢が好投したが、6回には若い桟原が連打を食らい土肥の内野ゴロの間に1点を失ってしまった。6点差となり、試合の興味は金本が打点を稼ぐことができるかに移る。6回裏、それまで手も足もでないという感じだった左腕土肥から鳥谷がレフトの頭上を襲う二塁打を打ち、チャンスを作る。今岡は一塁ゴロでランナーを進め、金本の浅いライトフライで鳥谷が一気にホームを突き1点を奪う。得点はこの1点だけだったけれど、金本の打点王をアシストする好走塁だった。打線は結局川村、門倉のリレーで完全に抑えられ、ベイスターズにやられっぱなしという印象を残して最終戦を終えた。

◎愛すれどTigers週間MVP
投手……佐久本昌広 最終戦で来季へのテスト。石毛とともに必死の投球。こういったベテランの力をいざという時に使い切れなかったのはなぜなのか。来季こそこういうベテランと若手の切磋琢磨を見たいものだ。
野手……金本知憲 打点王、おめでとうございます。意外にも金本はこれが初タイトル。来季はタイトルと優勝を同時に手にしてもらいたい。ぜひ!

 乗り切らねばならないところで流れをつかみ損ねる。今季のタイガースを象徴するような最終戦だった。シーズンの総括は次週に書く予定だが、なんとも寂しい限り。それにしても、4位に終ったシーズンの最終戦なのに、甲子園はなかなかの入りだった。3年前までは本当にがらがらだったというのに。それだけタイガースに期待しているファンが多いということだろう。

(2004年10月18日記)


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