愛すれどTigers


リーグ戦再開は下柳で1勝

 5日間の休みを経て、いよいよリーグ戦の再開である。場所は秋田こまち球場。相手はスワローズ。初戦は下柳が休養十分という条件でみごとな投球を披露して先勝したが、2戦目は頼みのリリーフ陣が打ち込まれて敗れた。今節は1勝1敗、通算44勝23敗1分、勝率.657。2位ドラゴンズも1勝1敗だったのでゲーム差は6.5と変わらず。

◎スワローズ10回戦……7−2
 2回表、石川から金本、鳥谷、矢野がヒットでつないで満塁のチャンス。バルディリスの一二塁間の当たりは平凡だったがとんだコースがよく間を破ってライト前に。2点先制である。3回裏、下柳は鳥谷のエラーなどで1死一三塁のピンチを迎えたが、一塁走者福地を牽制で刺し、宮本をセカンドゴロに打ち取りピンチを脱した。4回表、エラーの汚名返上とばかりに鳥谷はライトフェンスいっぱいに入るソロホームランで追加点。しかし直後の4回裏には鳥谷の同期生青木が下柳の甘い球をとらえてライトスタンドに叩き込み返し再び2点差に。7回表、二番手松井から赤星が脛に死球。関本が送り、新井のタイムリーで1点を加えた。タイガースは7回を久保田、8回をウィリアムスが完璧に抑える。9回表、四番手萩原から葛城と関本がヒットで出て再び新井のタイムリー。さらに五番手丸山にはフォード、鳥谷の連続タイムリーでこの回3点を追加して試合を決めた。9回裏にマウンドに上がったのは渡辺。青木のこの試合2本目のホームランをライトスタンドに運ばれたが、後続を断ち逃げ切った。ヒーローインタビューは鳥谷。
◎スワローズ11回戦……4−9
 初回、上園は関本のエラーでリズムを崩したか畠山のタイムリー、武内の三塁打、ウィルソンの内野安打であれよあれよという間に3点先取された。2回表、館山からすぐさま反撃。林の二塁打を皮切りに、鳥谷がタイムリー。野口の死球のあと、藤本がライト前に落して満塁。上園はよくボールを選び押し出しの四球。関本のセンター前タイムリーで同点。そして金本がライト前に弾き返して逆転した。しかし、館山からその後も何度もチャンスを作るが赤星と新井がその都度打ち上げものにできず。1点差のまま試合は6回裏に。先頭の武内に二塁打を浴び、田中も内野安打。ウィルソンの内野ゴロはホームで刺したが、ここで上園をあきらめて江草にスイッチ。代打ユウイチをフライに打ち取り仕事を果たす。続いて三番手の渡辺が代打飯原にライト前に同点タイムリーを浴びてしまった。7回裏にはウィリアムスがマウンドに。しかし宮本と畠山のヒットで1死一三塁とされ代打川島慶に勝ち越しの犠牲フライをレフトに打たれてしまう。1点差でも負けないとばかりに8回裏につぎこんだ久保田が誤算。飯原、宮本のタイムリーに加え、青木に決定的な2ランを打たれてしまう。スワローズは7回から松岡、押本、イムとつないで逃げ切った。リードされている時の久保田は打たれやすい。ここは地元秋田の太陽を使ってもよかったのでは。

◎愛すれどTigers週間MVP
投手……下柳剛 結局今節も下柳が最高の投球。すばらしいとは思うが、若手は何をしておるか、といいたい。
野手……鳥谷敬 交流戦の不振を帳消しにするような活躍。守備では慣れない秋田のグラウンドでエラーも記録したが、その直後にホームランを打って挽回するなど、鳥谷らしさも復活だ。

 次節は甲子園に戻って2位のドラゴンズを迎え撃つ。今季一軍初登場となる金村暁の投球に注目したい。ファイターズの元エース、通算88勝右腕の実力をぜひ見せてほしいものだ。第2戦には私もライトスタンドで応援します。続いては横浜球場でベイスターズ3連戦。カモにしているとはいえ苦手の三浦もいるし、侮るわけにはいくまい。連日フル稼動のリリーフ投手陣を休ませるような試合展開になればよいが。

(2008年6月30日記)


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