愛すれどTigers


ブラゼル3試合連続ホームラン! 

 今節は西武ドームでライオンズと接戦の末2連敗。1日おいて千葉マリンスタジアムでのマリーンズとの連戦もここというところで点が取れずに投手が根負けして2連敗。前節から続く5連敗で負け越しも最大の9となった。特にウィリアムスのコントロールの乱れが気にかかる。打つ方ではブラゼルがのびのびと打ちまくっている。そこらあたり、まわりの打者も見習ってほしいところ。真弓監督は新井を3番に入れてみたり、あの手この手で打開策を講じているのだが、なかなか結果につながらない。ファン以上にもどかしいのは真弓監督だろう。今節は0勝4敗。通算22勝31敗3分。勝率.415で首位ジャイアンツとの差は12.5ゲーム。さあ、ついに「メイク・レジェンド」のお返しをする舞台は整った。あとは昨年のジャイアンツと同じようにひっくり返すだけ。そう思って見てないとやっとられん。

◎ライオンズ3回戦……3−4
 打順を入れ替え、1番平野、2番赤星、3番新井、4番金本、5番桧山、6番ブラゼル……。初回、新井が涌井からレフトスタンドに放り込んだ時は成功したかに見えたが、5番の桧山が4三振。故障が癒えて今季初先発の岩田はその裏に中島の2ランを浴びで逆転されたが、2回以降は持ち味のスライダーを生かした投球で5回裏までライオンズ打線を完璧に抑える。3回表、平野と赤星が連続四球を選び、新井の内野ゴロで進塁。金本がセンター前に運んで逆転の2点タイムリーとなる。6回裏、二塁打の片岡が栗山のバントと中島の内野ゴロで生還し、同点に。このまままた延長戦にもつれ込むかと思われたが、9回裏、二番手アッチソンが平尾に四球、G.G.佐藤にヒットで降板。ウィリアムスは佐藤友を敬遠し、代打の小柄な大崎に押し出しのサヨナラ四球を与える。なんともやりきれない負け方!
◎ライオンズ4回戦……5−6
 2回表、ワズディンから狩野が先制のタイムリー。しかし、下柳は今季最悪の投球。2回裏、四球とヒットのあと、平尾の二塁ゴロを関本がはじき、さらに一塁走者のG.G.佐藤に接触してしまい拾いにも行けない。満塁で銀仁朗の投手ゴロを下柳がはじき一塁しかアウトにできず同点。佐藤友を歩かせ、栗山の走者一掃の三塁打、そして中島にもタイムリーを打たれてこの回5失点。最短の2回降板となった。3回表、新井の2ランで2点差に。二番手の阿部は2イニングは完全に抑えたが5回裏に四球でランナーをためて暴投。この1点は大きかった。6回表、ブラゼルのライトスタンドへの2ランで1点差とするが、反撃もここまで。二番手の三井、最終回は小野寺に手も足も出ず3連敗に。
◎マリーンズ3回戦……1−9
 福原が3回裏に今江のヒットのあと、早坂のバントを一塁へ悪送球。井口の2点タイムリー、そして里崎にもタイムリーを浴びて3点を失う。続く4回裏、大松の2点タイムリーで福原は降板。二番手筒井も橋本将のタイムリーでこの回3失点。筒井は5回裏に連打のあと今江の犠牲フライでさらに1点を失った。タイガース打線は小野から先頭打者がよく出塁するのだが、後続を断たれる。7回表、ブラゼルが自打球を続けて左右の膝に当て痛みをこらえながらライトスタンドに叩き込み、なんとか一矢報いたが、それまで。7回裏、四番手西村がランナーを出してから制球がおかしくなり四球を連発し、大松に2点タイムリーを打たれ、大敗。
◎マリーンズ4回戦……1−4
 タイガースはこの日5番に座ったブラゼルが4回表に小林宏から先制ホームラン。安藤は速球主体に好投。5回裏、里崎のホームランで同点にされたが、7回まで投げ切って流れを作りかけた。8回表、先頭の平野が執念の内野安打。しかし赤星のバントは投手へのフライとなり、飛び出していた平野も帰塁できずダブルプレー。流れはマリーンズに。7回裏、安藤はサブローと今江のヒットでピンチに。堀のレフト前ヒットでサブローがホームに突っ込んだが金本の好返球で本塁で憤死。しかし、8回裏、二番手ウィリアムスが田中雅と井口に四球で降板。続くアッチソンは竹原の三塁打で勝ち越し点を許し、里崎にスクイズを決められこの回3失点。最終回はシコースキーで逃げ切られた。

愛すれどTigers週間MVP
投手……安藤優也 連敗ストッパーとして立ったマウンドで、申し分のない投球。味方の援護があれば、リリーフがしっかり抑えれば。言いたいことは多いだろうが、それを口には出さないのだ。だから、最後まで試合を任せてやってほしかった。
野手……クレイグ・ブラゼル 先週に引き続き、一発の威力を見せつけてくれた。特にマリーンズの3回戦は、自打球を続けて当てて歩くのがやっとという状態でのホームラン。ほかの選手がこれを見て何も感じないはずはなかろう。

 次節は京セラドームでファイターズと、そして甲子園でイーグルスと対戦。これで交流戦も終了だ。とりあえずこれ以上負け越さないこと。ファームでは久保田も実戦で投げられるまでになった。小嶋も金村暁も好調という。久保や福原や能見はおちおちしていたら交代で二軍行きですぞ。

(2009年6月15日記)


目次に戻る

ホームページに戻る