愛すれどTigers


ブラゼル2試合連発!バルディ先頭打者アーチ!

 Aクラスの2チームを相手の6連戦。ナゴヤドームでのドラゴンズ戦では2連敗のあと、ブラゼルの活躍で一矢報い1勝2敗。甲子園でのスワローズ戦はやはりブラゼルの一発が効いて初戦を取り、2戦目は落としたものの3戦目では今季初安打が先頭打者ホームランとなったバルディリスの一発が効いて2勝1敗と勝ち越し。今節は3勝3敗。今季通算では29勝37敗3分、勝率.439で首位ジャイアンツと13.5ゲーム差の5位。ウィリアムス、赤星と相次いで故障で登録抹消となったが、杉山、桟原、バルディリス、大和らが二軍から昇格。出場のない大和を除いてそれぞれが起用されたところで結果を出した。レギュラーが不在である時こそ控え選手のチャンス。特にここ2〜3年結果を出せずに苦しんでいた杉山や桟原にはぜひここで復活ぶりをアピールしてほしいものだ。大和も今度こそ一軍に定着したいところである。

◎ドラゴンズ6回戦……4−5
 先制したのはタイガース。初回、山井から赤星が四球を選び、盗塁。金本のセンター前ヒットでホームインした。さらに2回表、鳥谷と下柳のヒットでチャンスを作り、山井の暴投で塁を進めると赤星の二塁打で2点。続く新井にもレフト前のタイムリーが出て4点目を入れ、山井をノックアウトした。しかし、3回以降のタイガースはとにかくヒットが出ない。ネルソン、パヤノといったドミニカ出身の速球投手の球に完全に押されてしまう。タイガースの先発下柳は3回までパーフェクトの立ち上がりだったが、4回裏に井端と荒木の連打のあと森野の犠牲フライで1点を返され、6回裏には荒木、ブランコのヒットのあと和田を歩かせて満塁とし、藤井に逆転のグランドスラムを浴びてしまった。最後は浅尾と岩瀬の必勝リレーで逃げ切られ、せっかく甲子園でサヨナラ勝ちした勢いを勝ちにむすびつけられなかった。
◎ドラゴンズ7回戦……1−4
 福原と小笠原の投手戦は、5回まで両チーム無得点という引き締まった内容。しかし、先に力尽きたのは福原で、6回裏に荒木にヒットを許すと森野を歩かせブランコに3ランを浴びてしまった。さらに藤井に三塁打を打たれて降板。二番手の筒井もデラロサを歩かせ谷繁のサードゴロを新井がバックホームできず4点目を許してしまい勝負あった。7回表、パヤノから鳥谷がライトスタンドにソロホームランを打って完封こそ免れたものの、河原、浅尾、岩瀬のリレーでまたもや逃げ切られた。
◎ドラゴンズ8回戦……4−3
 初回、岩田は井端と荒木の連打でピンチに。ブランコのセンター前に落ちるアンラッキーなヒットで先制された。しかし、その後は立ち直り、4回裏までは無失点に抑える。4回表、朝倉からヒットの新井が金本のヒットで三塁まで進み、ブラゼルの併殺の間にホームインして同点に追いついた。しかし、5回裏、先頭の朝倉に二塁打を打たれた岩田は荒木のタイムリーと森野の内野ゴロで2点を奪われてしまい、この回限りで降板。7回表、朝倉からブラゼルが低めの球を力づくですくい上げてライトスタンドに運ぶホームランで1点差にすると、8回表、この2試合抑えられていた浅尾から赤星と新井がヒットでチャンスを作り、ブラゼルのレフト和田の頭上を襲いフェンスに直撃する逆転二塁打。タイガースは渡辺、アッチソンがつないで最後は藤川が三者三振で締め、連敗は2でストップ。ヒーローインタビューはブラゼル。
◎スワローズ8回戦……7−2
 雨の中、グラウンドに土を入れての試合開始。館山から2回裏、金本が四球を選びブラゼルが2試合連発となる先制2ランを左中間スタンドに運ぶ。葛城が二塁打で続き、鳥谷の二塁打でさらに1点追加。安藤が送って平野がセンター前にはじき返したが、三塁走者鳥谷は本塁憤死。しかししかし関本の一塁ゴロはデントナの前で大きく弾み失策となって4点目を奪った。4回裏には平野のタイムリーで5点目。5回裏には二番手萩原から二塁打の葛城を鳥谷が返すタイムリーで6点目。安藤は5回まで危なげない投球で無失点に抑えていたが、6回表にガイエルのタイムリー二塁打で1点を返された。それでも7回裏、三番手一場から二塁打の金本をブラゼルがライト前タイムリーで返して7点目。8回表に福地にソロホームランを打たれた安藤は9回を杉山に託し、杉山も今季初登板をヒットと死球でピンチを招いたものの川端を併殺に打ち取って無失点で切り抜けた。ヒーローインタビューはブラゼル。トラッキーの帽子をかぶってみたり実に陽気な男である。
◎スワローズ9回戦……3−6
 タイガースは初回に由規から平野と新井のヒットでチャンスを作り、金本の犠牲フライで先制。しかし能見はせっかくの援護をすぐにふいにした。2回表、先頭のデントナを四球で出し、宮本のヒットでピンチを作り、相川に逆転の2点タイムリーを打たれる。3回表には青木のソロホームランで3点目を失い、5回表先頭の青木を歩かせ福地にバントを決められたところで降板。二番手渡辺もスワローズの勢いを止められずデントナに4点目となるタイムリーを打たれた。6回裏、新井がショート川島慶のトンネルで出塁し、まだ10代の由規から金本が1点差に迫る豪快なライトスタンドへのホームランを放った。8回表、アッチソンは二塁の関本がお手玉して出したランナーを気にし、デントナの二塁打と相川のタイムリーで2点を失い試合は決定。最終回はイムに完璧に抑えられ、連勝できず。
◎スワローズ10回戦……4−1
 石川から赤星の代役バルディリスがレフトスタンドに先頭打者ホームラン。これが今季初安打。4回裏には金本とブラゼルの連打の後、桜井がレフト前に執念で運ぶタイムリーを放ち2点目。鳥谷が歩き、狩野のショートゴロは二塁走者を気にした川島慶が後ろにそらしてさらに2点を追加した。久保はこの試合はストライク先行で追い込んでから落ちる球で仕留める投球が冴えわたり、6回表に青木と田中の連打で作ったピンチに福地の内野ゴロによる1点を失っただけ。7回からはアッチソン、江草、藤川とつなぐ必勝リレー。藤川はこの試合も三者三振で相手を寄せ付けず、しっかりと逃げ切った。ヒーローインタビューは久保とバルディリス。

愛すれどTigers週間MVP
投手……藤川球児 しびれたよ。2試合連続三者三振。火の玉ストレートのあと、フォークをすとんと落とすと、相手打者は面白いように空振り。球児が出られる展開をもっと作ってくれ。
野手……クレイグ・ブラゼル ナゴヤドームでのボール球をすくい上げて持って行ったホームランには参った。相変わらず豪快な空振りも多いが、それも爽快。せこせこあてにいくような真似だけはしてくれるなよ。

 次節は2.5差で4位にいるカープと新潟で2連戦。1日おいて首位ジャイアンツと甲子園で3連戦。全部勝てとはいわないけれど、全部勝ったらおもしろいなあ。下柳も間隔をあけるために10日間の登録抹消。福原と能見をローテーションからはずし、以前好投した小嶋や二軍で結果を出している蕭なんかをジャイアンツにぶつけてみても面白い。中継ぎには鶴を昇格させてほしい。とにかくいきのいい連中がこちらにもいるというところを見せてくれ。

(2009年7月6日記)


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