長期ロードから帰って甲子園でベイスターズ戦。連日の猛打爆発で3連勝。マツダズームズームスタジアムのカープ戦では先発が崩れ2連敗したが、今節も高卒ルーキー秋山がプロ入り2勝目をあげ1勝2敗。今節は4勝2敗。通算66勝51敗2分で勝率.564。首位の座をなんとか守り、2位はジャイアンツに3連勝して浮上したドラゴンズ。ゲーム差は0.5とまだまだ混戦模様。
◎ベイスターズ16回戦……13−1
タイガースの先発は腰痛から復帰のスタンリッジ。初回から快調に飛ばし、2回表には1死一三塁のピンチで武山に内野ゴロを打たれ、この間に先制点を許したかと思われたが城島のミットが武山のバットに当たっていて打撃妨害となり満塁で再開。清水を併殺に打ち取って難を逃れるラッキーな展開。ベイスターズの先発清水から2回裏、先制点。ブラゼルがライトスタンドにソロホームランを叩き込む。3回裏、マートンが内野安打で出塁し平野が送ると、鳥谷は四球で1死一二塁。ここで新井がライト前にタイムリーで2点目。続くブラゼルも一二塁間を破って3点目。さらに城島の二塁打で4点目。4回表、先頭の村田を歩かせ、下園のヒットで二塁に進まれ、武山のライト前タイムリーで1点を返されたが、ベイスターズの反撃はここまで。4回裏、ヒットのマートンに続いてバントの平野が内野安打とし、鳥谷がセンター前に落として5点目。新井はセンター返しのタイムリーで6点目。清水はここで降板し、二番手は左腕の高宮。ブラゼルがセンター前に運んで7点目。スタンリッジは大事をとって5回1失点で降板。二番手は鶴。三番手は渡辺とそれぞれ無失点の好投。6回裏、五番手小林太から金本のソロホームランで8点目。藤川俊のヒットと浅井の四球で2死一二塁とし、平野がライト線に二塁打を放ち9点目。さらに鳥谷のセンター前タイムリーで2点を加えて11点目。とどめは新井のレフトスタントへの2ランで13点目。9回表は桟原が抑えて、2試合連続20安打で快勝。ヒーローインタビューは鳥谷、新井、ブラゼルのクリーンアップトリオ。
◎ベイスターズ17回戦……10−3
タイガースの先発は下柳。初回からいつものていねいに低めを突く投球。1回裏、ベイスターズの先発藤江をとらえる。ヒットのマートンを平野が送り、鳥谷のライトオーバーの三塁打で先制。新井はセンター前に落ちるタイムリーで2点目。ブラゼルがライトスタンドに放物線を描くような打球で40号3ランで4点目。2回裏、ヒットのマートンを塁に置き、新井が左中間を破るタイムリー二塁打。ブラゼルは右中間を破る二塁打でこの回2点を追加して藤江をノックアウトした。下柳は3回表に内川のソロホームランで1点を失ったが、4回裏、二番手江尻からヒットのマートンを塁に置き、新井がレフトスタンドに2ランを放ちなんと早くも8点目。下柳は6回1失点でマウンドを降り、二番手福原も7回表を抑えてリズムを作る。7回裏、四番手加藤から新井、金本、城島のヒットで満塁とし、藤川俊の二塁ゴロで9点目。代打関本もライト前に弾き返し10点目。8回表には江草が2四球の後カスティーヨのタイムリーで1点を失い、9回表には桟原が2死一二塁から松本にタイムリーを許して1失点したが、後続を断ちなんとか逃げ切り。ヒーローインタビューは5安打1ホーマーの新井と40号を放ったブラゼル。
◎ベイスターズ18回戦……6−3
タイガースの先発メッセンジャーは初回、石川の内野安打を自らのエラーで二塁に進め、ハーパーのタイムリーで1点を先制される。ベイスターズは新人の加賀が先発。2回裏、ヒットの城島を内野ゴロで進塁させマートンのタイムリーで同点に追いつく。しかし、以降は加賀の前にタイガース打線は苦戦。メッセンジャーは4回表、ハーパーのライトスタンドへのソロホームランで1点リードを許した。しかし6回裏、新井とブラゼルの連打でチャンスを作り、2死のあと代打林は敬遠で満塁。ここで代打桧山が2ストライクからしぶとくレフト前に逆転の2点タイムリーを放つ。加賀はこの回限りで降板。7回裏、二番手真田から平野と鳥谷の連打で無死二三塁とし、ブラゼルの犠牲フライ、金本のセンター前に弾き返すタイムリー、城島がヒットでつなぎ、久保田がショートの深いところにはなった内野安打でこの回3点を加え、勝利を決定づける。久保田は8回表、石川を歩かせスレッジにタイムリーを浴び3点差とされるが、9回表は藤川球がきっちり締めて5連勝。ヒーローインタビューは逆転のタイムリーを放った代打桧山。
◎カープ18回戦……4−5
カープの先発は中田。2回表、四球の金本と二塁打の城島を塁に置き、藤川俊のセンター前タイムリーで2点先制。3回表には鳥谷がレフトスタントにソロホームランを放ち、3点差。久保が先発なので楽勝と思われたが、3回裏、2死から二塁打の梵を木村がライトオーバーの三塁打で返して2点差に。カープは4回表からリリーフした二番手今井がタイガース打線に狙い球を絞らせない。追加点がないまま、久保は2死満塁から代打石井琢にレフト前に2点タイムリーを打たれて同点にされた。7回表、3番手チュークから平野と鳥谷が四球を選び、ブラゼルのタイムリーで勝ち越した。しかし、二番手西村が7回裏1死から天谷と栗原に連続のポテンヒットでピンチに。ここで久保田が登板し、嶋は三振に打ち取ったが、廣瀬に逆転の二塁打を打たれてしまう。カープは9回表、横山を投入して逃げ切り。タイガースの連勝が止まった。
◎カープ19回戦……3−8
暑い中のデーゲーム。カープの先発ジオはマートン、平野と連続死球。平野は足の打撲で代走に坂。鳥谷も歩いて満塁に。新井はセンター前に弾き返して2点を先制。しかし、ブラゼルは併殺、金本の四球と城島の死球でさらに満塁と攻め立てたが、藤川俊が凡退し、ジオを崩しきれなかった。打線の援護をもらった鶴がピリッとしない。初回、二塁打の梵を三塁に送られ、天谷の犠牲フライで1点を返される。2回表、平野の代役の坂がライトスタンドにソロホームランで再び2点差とするが、2回裏、鶴は2四球で2死一二塁とされ、ジオに左中間を破る二塁打で同点に追いつかれた。鶴は2回で降板。3回裏に登板した桟原は四球の天谷を栗原の二塁打で返され1点のリードを許した。ジオの荒れ球に手を焼くタイガース打線は7回途中まで得点できず、坂のヒットも二番手大島の前に鳥谷が打ち取られて得点につながらない。渡辺が3回無失点でつないだが、福原が7回裏に二塁打の石井をバントで送られ、代打前田智の犠牲フライで2点差に。8回裏には上園がヒューバーに2ランを打たれて大差をつけられ、最後は横山に締められた。
◎カープ20回戦……11−5
タイガースの先発は秋山。伸びのある速球とカープのコンビネーションで6回まで1安打に抑える。カープの先発は齊藤。3回表、秋山のプロ入り初安打を足がかりにマートンのヒットでチャンスを広げ、藤川俊のレフトへの2点タイムリーで先制。鳥谷の三塁打で1点を追加し、ブラゼルの2ランでこの回5点を奪う。4回表には2死満塁で鳥谷の2点タイムリー。7点差に広げた。7回裏、秋山は天谷と栗原の連打でピンチに。ここで廣瀬にレフトスタンドに3ランを打たれて降板。二番手の久保田は岩本のサードゴロを新井のエラーで生かし、會澤のプロ入り初ホームランとなる2ランを打たれて2点差に詰め寄られた。しかし、8回表、三番手チュークからヒットの上本を久保田が送り、マートンのタイムリーで3点差とする。8回裏、久保田が栗原を歩かせたところで藤川球が登板。嶋をファールフライに打ち取り難を逃れる。9回表、1死から浅井、城島の連打で作ったチャンスを、上本がプロ入り初の猛打賞となるタイムリーで1点を追加。藤川球もプロ入り初打点となるタイムリーを放ち、とどめはマートンの犠牲フライ。この回3点を加えて、藤川球は9回裏をきっちり締め、連敗脱出。ヒーローインタビューは故郷広島でプロ入り初の猛打賞を記録した上本。
愛すれどTigers週間MVP
投手……下柳剛 若い秋山が勝てば、大ベテランも奮起。久しぶりの登板できっちりと結果を出すところはさすが。相棒の矢野の引退で、これからもますます気合が入ること間違いなし。
野手……クレイグ・ブラゼル タイガースの外国人選手ではバース以来久々の40ホームラン。しかもラッキーゾーン撤廃後は初めてという甲子園での年間20発も記録。ブラゼルが打つとやはり打線が活気づく。
次節は0.5差で迫るドラゴンズを迎え、スカイマークと甲子園で3連戦。ここでドラゴンズに勝ち越して、相性の良いスワローズを地元甲子園で突き放してくれればいうことはない。ここが優勝に向けての正念場だ。
(2010年9月6日記)