愛すれどTigers


首の皮一枚残し、M8点灯!

 鬼門ナゴヤドームのドラゴンズ戦に打線振るわず2連敗。それでもマートンの200本目の安打などで連敗をストップさせ1勝2敗。甲子園にもどりカープには快勝して1勝で、今節は2勝2敗。通算73勝59敗3分で勝率.553。首位のドラゴンズに2.0差の2位ながら、ドラゴンズがスワローズに、ジャイアンツがベイスターズにそれぞれ敗れたためついにマジックナンバー8が点灯。残り9試合のM8はまあナニですが、首の皮一枚残したところで踏みとどまり、一番優勝に近い(自力優勝できるのはタイガースだけという状況ですね)ところにいることは事実。さあ、ここから残り9連勝だ。

◎ドラゴンズ22回戦……0−3
 タイガースの先発スタンリッジ、ドラゴンズの先発チェンの投手戦。先につかまったのはスタンリッジ。4回裏、和田とブランコの連打で1死一三塁とされる。特にブランコにはファールで粘られ、ライト線にブランコらしからぬ巧打でヒットを打たれてしまう。野本のセンターへの犠牲フライでまず1失点。6回裏にはヒットの和田を塁に置きブランコはショートゴロに抑えたが、野本にレフト前に運ばれて2点目を失った。チェンは速球とスライダーを織り交ぜて狙い球を絞れず、タイガース打線は的を絞れない。スタンリッジは7回2失点とまずまずの投球だったが味方の援護なく降板。8回裏、二番手の渡辺が藤井と和田にヒットを打たれ、ブランコのレフト前ヒットをマートンが焦って後ろにそらす間に3点目のホームを藤井に許してしまった。9回表、先頭の新井が二番手浅尾から二塁打を放ったが、ブラゼル三振、城島も内野ゴロ。ここでドラゴンズは三番手岩瀬を投入し、関本は三振。なすすべなく敗れてしまった。
◎ドラゴンズ23回戦……0−1
 タイガースの久保は今季最高の投球。8回を投げて散発の3安打。低めにしっかりと投げてドラゴンズ打線は手も足も出ず。一方のドラゴンズ山井も横の変化でタイガース打線を翻弄。初回に2死から鳥谷と新井が連打して攻め立てたがブラゼルが三振。6回表には鳥谷が歩き新井のヒットでまたチャンスを作ったが、ブラゼルがセカンドゴロ併殺。この2試合はブラゼルは何もさせてもらえなかった。9回裏、久保をおろして久保田を投入したが、藤井の内野安打、森野のライト前ヒット、和田にもレフト前に運ばれ無死満塁。ブランコを渾身の速球で三振に打ち取り、藤川球にスイッチ。藤川球は代打堂上剛を一塁ゴロ打ち取ったが、本塁送球を焦ったブラゼルの悪送球でサヨナラ負け。タイガースは断崖絶壁に立たされた。
◎ドラゴンズ24回戦……6−1
 ドラゴンズのエース吉見を初回に攻略。平野、新井、ブラゼルが低めのフォークをすべて見送り2死満塁に。ここで城島がうっぷんを晴らすかのようにレフト前に2点先制タイムリーを放ち、ナゴヤドームの呪縛を解いた。3回表には鳥谷の三塁打でチャンス到来。新井がきっちりセンターに犠牲フライを打ち返して大切な追加点を入れる。能見は4回裏に無死一二塁のピンチを小池三塁ファールフライ、堂上直三振で切り抜け、6回裏に森野にライトスタンドに運ばれて1点は失ったが素晴らしい投球。しかもホームランを打たれた直後の7回表、マートンがライトスタンドにソロホームランを放ち、同時に年間200本安打の記録も達成。このホームランが効いた。8回表には四番手平井から大和がヒット。藤川俊が送りマートンのセンターのフェンスの一番上に当たる二塁打で1点追加。子の打球は当初ホームランと判定されたが、ビデオで確認したところ二塁打に訂正される惜しい当たり。9回表には五番手清水からブラゼルのタイムリーで6点目をとり、8回から久保田、9回には藤川球がしっかりと締めて連敗ストップ。負ければドラゴンズにマジックナンバー点灯という大切な試合だっただけにここでの能見の踏ん張りと打線の奮起は光った。ヒーローインタビューは200本安打を放ったマートン。
◎カープ21回戦……8−3
 初回、メッセンジャーは四球の木村とヒットの栗原を塁に置き、嶋にセンター前に運ばれて先制された。しかし、タイガースはジオから初回にすぐ反撃。平野がレフト前に、鳥谷がライト前に運んで新井が左中間スタンドへ逆転の3ランホームランをぶち込む。2回以降はメッセンジャーも立ち直り、ジオとの投手戦となったが、メッセンジャーは6回表に先頭の木村にヒットを許したところで渡辺にスイッチ。渡辺がきっちり抑えてリードを守る。6回裏、先頭の城島がヒットを放つと、金本のサードフライを若い中谷が落球。坂は初球をライト線にもっていき、城島と代走の藤川俊がホームインして2点追加。三塁打となり坂が走者として残ったところを代打の林がセンター前に落として坂を迎え入れ、この回一挙3点を追加して試合を決めた。7回裏には二番手大島から鳥谷の四球と新井の死球でチャンスをもらい、ブラゼルがライト前にタイムリー。さらに三塁に進んだ新井を城島が内野ゴロで返して決定的な2点を加えた。タイガースは7回から久保田が2イニングを抑え、9回には西村が登板。栗原と嶋を死四球で出して中谷にプロ入り初安打となるタイムリーを打たれ、さらには石原を三振に打ち取ったがこれが降り逃げとなり2点目を献上。それでも最後は會澤、梵を連続三振に打ち取り逃げ切った。ヒーローインタビューは逆転3ランの新井と2点三塁打の坂。

愛すれどTigers週間MVP
投手……久保康友 今季最高の内容なのに、勝利できなかったことだけが残念。しかし、この久保の好投があったからこそ、翌日の能見の勝利を引き出せたと、私は思っている。
野手……マット・マートン 崖っぷちのタイガースを救った。来日1年目で年間200本安打達成にはただただ脱帽するしかない。残り試合も脅威の一番として優勝まで打ちまくってほしい。

 次節は甲子園でジャイアンツと2連戦した後、続いて甲子園でベイスターズと。マツダスタジアムに移ってカープと3連戦。優勝するためにはここを悪くて5勝1敗でいかねばならん。ただ、ダグアウトの雰囲気はかなりよいらしいので、ここを乗り切って逆転優勝を果たしてくれること間違いなし。勝つ勝つ勝つ勝つ勝つ勝つ勝つ勝つ勝つ。負けませんよ、ええ絶対に負けません。ファンがそれを信じないで誰が信じるというのか!

(2010年9月26日記)


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