愛すれどTigers


再開リーグ戦はジャイアンツに連勝

 甲子園でリーグ戦再開の3連戦。相手は3位で上に立つジャイアンツ。初戦は岩田の好投と必勝リレーでとり、2戦目は連勝中の内海を攻略して内海を攻略して連勝し、この段階でジャイアンツを抜いて3位に浮上した。しかし3戦目はジャイアンツキラーの能見が打たれて3タテはおあずけ。今節は2勝1敗。通算23勝29敗1分の勝率.442で首位スワローズとと6.5ゲーム差の4位。交流戦終盤の好調さを維持している。。

◎ジャイアンツ7回戦……4−2
 タイガースの先発は大方の予想を裏切り岩田。これが当たる。ジャイアンツの先発は予想通り東野。初回、タイガースは東野の立ち上がりを攻める。平野のセンター前ヒットと鳥谷のショートへの内野安打、新井貴の四球で1死満塁とし、ブラゼルがライトへの大きな犠牲フライでまずは1点先取。2回裏にはヒットの金本を岩田が送り、マートンのレフト前ヒットで金本が長躯ホームインして2点目を追加した。岩田は速球の切れがよく快調に飛ばしていたがストライクを集め過ぎて3回に追いつかれる。2死から坂本に二塁打を打たれると亀井のレフト前タイムリーで1点を返され、阿部のヒットをはさんでラミレスにライト前に流し打ちを決められ同点に。しかし、タイガースは相手のミスにつけこむ。金本の当たりそこねの内野安打が出るが、藤井彰は三振。岩田は三塁線の平凡なゴロ。ところが三塁手のライアルがこれをトンネル。2死二三塁としマートンが初球を狙い打ち。打球は右中間を破り2点差と突き放した。6回で岩田を下げた真弓監督は7回から榎田、小林宏、藤川球とつなぎ、それぞれが無失点で切り抜け逃げ切り。再開したリーグ戦の初戦をとった。ヒーローインタビューは3打点のマートン。
◎ジャイアンツ8回戦……4−2
 タイガースの先発はメッセンジャー。初回につかまる。ヒットの亀井と四球の阿部を置いてラミレスのセンター前タイムリーで1点を奪われた。しかし、長野をサードゴロに、そして小笠原を空振り三振に打ち取り最少失点で切り抜ける。タイガースは2回裏に追いつく。1死から関本のショートゴロを坂本が悪送球して生きると、金本が四球を選ぶ。藤井彰は凡退したが、メッセンジャーがセンター前にタイムリーを放ち、自分の手で同点に追いついた。そして4回表、ブラゼルが左中間スタンドに久々のソロホームランを放ち勝ち越す。1死からマートンがライト前に流し塁に出ると、平野もライト前にヒットを放ちマートンは三塁へ進む。さらに鳥谷もライト前ヒットで3点目を奪った。ジャイアンツは6回表に反撃、先頭の亀井に二塁打を打たれ、阿部はボール球を振らせて空振り三振に打ち取ったが、ラミレスのライト前ヒットで三塁に走者を進められ、長野のセンター犠牲フライで1点差に。ここでメッセンジャーをあきらめて榎田にスイッチ。榎田はライアルをサードファールフライに打ち取る。7回裏、代打新井良がライト前ヒットを放つと、マートンの投手ゴロを内海がこぼし、それでも二塁に投げる。二塁ベースには坂本と古城の2人がベースカバーに入り交錯、坂本が落球してオールセーフ。鳥谷のライト前ヒットで三塁にランナーを進め、新井のセカンドゴロは二塁封殺となったがまたも坂本が落球して併殺をとれず、4点目をいただいた。8回には小林宏、9回には藤川球の盤石リレーで逃げ切ってジャイアンツに2連勝。ヒーローインタビューは勝ち越しのホームランを放ったブラゼル。この日ブラゼルは自分の似顔絵を描いた子どもたちを球場に招待しており、嬉しいお立ち台となった。
◎ジャイアンツ9回戦……2−4
 対ジャイアンツ戦9連勝のかかった能見は初回、急に降りだした雨に集中力をそがれたか先頭の坂本を歩かせ、長野とラミレスの連打で1点を先取された。4回表には2死から谷に二塁打を打たれ、阿部はカウントが悪くなったところで敬遠。脇谷に左中間を深々と破る三塁打を打たれて3失点でマウンドを降りた。タイガース打線は澤村の変化球にてこずり、ここというところで安打が出ず、7回まで得点できぬまま終わってしまう。7回表、二番手福原が2死から亀井、長野、ラミレスに三連打を浴びて大きな1点を失う。今季初登板の川崎や不調の久保田が無失点で切り抜けていただけに、この1点はもったいなかった。ジャイアンツは8回に久保をはさんで9回にアルバラデホを投入。待ってましたとばかりにタイガース打線は襲いかかった。無死から鳥谷、新井、ブラゼルの三連打で1点を返し、さらに林にもライト前タイムリーが。原監督はここで山口にスイッチ。代打岡崎はバントを失敗して三塁封殺。続く代打の浅井はヒット性の当たりを一塁手の小笠原に好捕され、最後の代打新井良は平凡な内野ゴロで試合終了。惜しいところまで追い上げたが、多分にツキもない試合であった。

愛すれどTigers週間MVP
投手……榎田大樹、小林宏之、藤川球児 リーグ戦再開で、必勝パターンを確立。特に小林宏の復調が大きく、これでリードした展開での逃げ切りはまず大丈夫だろう。
野手……マット・マートン 昨年の打棒を取り戻し、打線の牽引車として、また下位打線のつくったチャンスを生かす役割をしっかりと果たした。盗塁も決めて見せ、チームに勢いをつける。

 富山と福井でカープ2連戦のあとは倉敷と甲子園でベイスターズ3連戦。下位の2チームをここで突き放して、1日で手放したAクラスの座を再びがっちりと取りに行きたいところ。それだけの勢いが今はある。そのためにも関本をスタメンから外すような動きはやめて、6番に固定すべし。先頭のマートンと中軸のあとの関本がしっかり打つので打線がつながるのだ。

(2011年6月27日記)


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