愛すれどTigers


逆襲!スワローズに3連勝

 今節は京セラドーム大阪でスワローズに3連勝。前回の神宮でのお返しをした上に、この結果ついにスワローズが首位から陥落。ドラゴンズが首位に立った。横浜球場でのベイスターズ3連戦は藤川球がまさかの逆転サヨナラ負けを喫したものの、きっちり勝ち越して2勝1敗。今節は5勝1敗。通算61勝63敗6分の勝率.492。首位ドラゴンズとの差は8.5ゲームで4位。3位のジャイアンツとのゲーム差は3.0。前節に監督や選手を罵ったファンは反省するように。残り全勝したら、Aクラス入りはおろか優勝も夢ではないのだ。無理というなかれ。夢を見るのはファンの特権。負けたらボロカスにののしる自称ファンのみなさんには夢を見る資格もないのだよ、ふふふふふ。

◎スワローズ20回戦……9−3
 タイガースの先発は秋山。立ち上がりから不安定な投球。2回表、バレンティンと宮本の連打、田中浩のバントで1死二三塁に。相川に犠牲フライを打たれて先制される。しかし、直後の2回裏、スワローズ先発の石川を攻める。1死からマートン、金本の連打でチャンスを作り、藤井彰のライト前ヒットはバレンティンがグラブから球をこぼして転がしたこともあってタイムリーとなる。そして秋山の内野ゴロの間に金本が生還して勝ち越す。逆転したのもつかの間、3回表、1死から川端を歩かせ、畠山のライト前ヒットで一三塁に。ここで秋山は降板し、マウンドらは西村があがる。バレンティンのライトフライで川端が生還し、同点に。4回裏、ブラゼルが左中間スタンドに勝ち越しのソロホームランを放つと、1死から金本、藤井彰が連打。これで石川はノックアウト。二番手の橋本から代打の関本が四球を選んで満塁とし、平野のセンター前に落ちるタイムリーでさらに1点。大和はライトへ犠牲フライ。リードを3点に広げた。さらに5回裏、三番手加藤からブラゼル、マートンの四球と金本のヒットで満塁とし、藤井彰のセンター前に落ちる2点タイムリー、代打俊介のレフト前へのタイムリーで3点を追加。6回裏には四番手松井光から先頭の鳥谷が四球を選び、新井貴の右中間へのヒットで無死一三塁に。ブラゼルはセカンドゴロの併殺に倒れたが、鳥谷が生還して9点目を奪う。タイガースは筒井、渡辺、藤原と小刻みな投手リレーでスワローズの得点を阻み、9回表には小林宏が登板。四球の森岡を中村がヒットでつなぎ、ユウイチのライト前タイムリーで1点を返されたが、青木をライトフライに打ち取り試合終了。スワローズ戦の連敗を6でストップさせた。勝ち投手は嬉しい今季初勝利の西村。ヒーローインタビューは3打点の藤井彰と勝ち越しホームランのブラゼル。
◎スワローズ21回戦……3−0
 能見は初回から苦しい投球。2死から川端、畠山の連打。畠山の打球をライトのマートンがお手玉するのを見て川端が一気にホームを突くが、中継の平野の好返球で失点を防いだ。能見は得意のフォークでの三振を取れず、打たせて取る投球で失点を防ぐ。一方、タイガース打線は館山の低めの変化球に対応しきれない。それでも7回裏についに打ち崩した。1死からブラゼルがライト前に落ちるテキサスヒット。代走の大和とマートンの間のランエンドヒットが決まり、1死一三塁。ここで金本が一二塁間を破る先制のタイムリー。8回表、二番手榎田は1死から野口にヒットと盗塁を許し、川端を凡フライに打ち取ったところで藤川球に交代。藤川球は畠山を凡フライに打ち取る。
 8回裏、柴田がライトオーバーの二塁打を放つと、鳥谷の左中間を抜く三塁打で待望の2点目を奪うと、新井貴も負けじとセンター前にタイムリー。3点差をもらった藤川球は最終回を三者凡退に抑え、連勝。ヒーローインタビューは好投の能見と決勝打の金本。
◎スワローズ22回戦……7−1
 タイガース打線は初回にスワローズ先発の増渕を攻める。ライト前に落とすヒットの柴田が鳥谷のライト前ヒットで三塁に進み、新井貴の犠牲フライでまず1点。2回裏にはマートンと金本が連打で出ると、藤井彰が送り、平野のセンター前に抜けるかという当たりを川端に抑えられたが内野安打となり2点目。3回表、タイガースの先発メッセンジャーはライト線への三塁打の青木を福地の内野ゴロで返され、1点差とされる。しかし、後続を断ち、7回まで投げ切り失点はこれだけの快投。打線もしばらくは沈黙していたが、6回裏、ブラゼルのレフトポール際へのソロホームランで待望の追加点を奪う。増渕はこの回限り。8回裏、三番手押本から先頭の柴田がヒット。鳥谷は投手に当たって大きく跳ねる強襲ヒットで続く。新井貴のライト前タイムリー、ブラゼルのライトスタンドへの3ランで一挙4点を奪い、榎田、渡辺の好リリーフで逃げ切った。ヒーローインタビューは12勝目をあげたメッセンジャーと2打席連続アーチのブラゼル。
◎ベイスターズ18回戦……4−0
 岩田が2安打完封。ベイスターズ打線を完璧に抑えこんだ。打線も天敵三浦を攻略。5回表、内野安打のマートンを塁に置き、エンドランで小宮山がレフト線へヒット、マートンは三塁へ。岩田は初球をスクイズ。鮮やかに決めて先制した。さらに平野がセンター前に落とすタイムリー。2点目を奪う。8回表には鳥谷が低めの球をうまくすくい上げてライトスタンドにソロホームラン。9回表には二番手大原慎からブラゼルがライトスタンドにソロホームランを叩きこんで岩田を援護した。ヒーローインタビューは完封勝利の岩田。2時間半に満たない早い試合展開となった。 
◎ベイスターズ19回戦……2−3
 先制したのはタイガース。ベイスターズ先発高崎から初回に柴田がレフトオーバーの二塁打を放つと新井貴がライト前に弾き返して返す。タイガースの久保は四球も出すが要所を締めて崩れず。高崎の前に2回以降抑えられていたタイガース打線も、6回表に死球の鳥谷が暴投また暴投と相手バッテリーのミスに助けられて三塁に進み、ブラゼルの犠牲フライで生還し、待望の追加点をあげる。しかし、直後の6回裏、久保は筒香にライトスタンドにソロホームランを打たれて1点差に。7回は渡辺が、そして8回は榎田が登板。榎田が松本にヒットを打たれたため2死から迎えた村田は藤川球を投入して抑える。9回裏、1死から渡辺直、荒波に連打を浴び、ダブルスチールで二三塁に。細山田はバットを短く持って藤川球の速球を狙い打ち。センター前に抜けて走者一掃のサヨナラタイムリーに。藤川球を投入して敗れただけにショックは大きかった。
◎ベイスターズ20回戦……2−1
 ベイスターズの先発は新人の小林寛。2回表、先頭の新井貴がヒットで出ると、2死後にこの試合が通算1000試合目の関本が左中間を破る先制二塁打。しかし、不調のスタンリッジは2回裏に打たれる。先頭の村田にレフトポール際に同点ソロホームランを叩きこまれる。それでもスタンリッジはランナーを出しながらも要所を締めて得点を許さない。4回表、二塁打の鳥谷を塁に置き、マートンが28試合連続のチームタイ記録となる投手のグラブをはじきセンター前に弾む勝ち越しタイムリーを放つ。6回表には二番手牛田から新井貴のヒットとマートンの二塁打で1死二三塁とする。関本は浅めりライトフライ。新井貴がタッチアップから一気にホームを突くが、ライト松本の好返球に憤死。なかなかリードを広げられない。7回から榎田が登板し、8回裏に先頭の筒香を歩かせると福原が登板。村田と渡辺直を連続三振に取ると荒波をバットをへし折るセカンドゴロに打ち取り、9回の藤川球につなぐ。藤川球は2死から代打内藤にヒットを打たれたが、下園をセカンドゴロに打ち取り前の試合のお返しをして逃げ切った。ヒーローインタビューは2ヶ月半ぶりの勝利をかちとったスタンリッジ。

愛すれどTigers週間MVP
投手……岩田稔 いやいや完封勝利はみごと。すいすいと気持ちよく投げ切った。これまでベイスターズ戦でつまずくことが多かっただけに、この勝利は大きかった。
野手……クレイグ・ブラゼル 相性のいいドーム、横浜球場でホームラン量産。もともと打率はよかったのだ。ここにきてホームランを打つ感触を思い出してくれたとしたら、これほど心強いものはない。

 試練の13連戦。まずは快調な滑り出し。次節はジャイアンツと東京ドームで最後の3連戦。そして横浜、神宮、甲子園と渡り歩いての4連戦という変則日程。ジャイアンツに3連勝すれば勢いに乗って細切れの遠征を乗り切ることができるだろう。その先に見えるものは果たして……。

(2011年10月10日記)


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