愛すれどTigers


城島引退表明

 今朝の新聞を見て驚いた。タイガースの城島健司捕手が引退を表明したという。
 城島がタイガースに来た時は驚いた。アメリカから帰ったら、古巣のホークスに戻ると思いこんでいたからね。そやけど、城島捕手は「最初に声をかけてくれたチームにお世話になることに決めていた」と言うてタイガースを選んでくれた。
 タイガースで活躍したのは移籍1年目だけ。残りの2年は常にけがとの戦い、リハビリを中心とした毎日。スポーツ紙でそのトレーニングの様子を読むたびに、必ずやもうひと花咲かせてくれるものと思うていた。


 写真は移籍1年目の豪快なバッティングフォーム。2003年の日本シリーズでさんざんやられたそのにっくき相手が味方になったというのにはちょっと複雑な思いもありましたけどね。
 強気のリードは久保や西村、能見などには合うたんやろうなと思う。矢野のノムさん仕込みの裏をかくリードとはまた一味違い、逆に矢野のリードでうまくいっていた投手には合わなんだかもしれん。
 とにかく、移籍してきた2010年の1年だけしか活躍してへんのやけど、その時の活躍が濃密に印象に残っている。肩の強さとか、マウンドに行ってピッチャーの肩を抱きながら声をかけたりするところとか、今までのタイガースにはいてへんタイプの捕手やった。
 一つの怪我が、次の怪我を呼び、最後は満身創痍で再起をはかっていた。それでも私はもうひと花咲かせてくれると信じていただけに、残念でならん。
 タイガースファンとしては短いお付き合いではあったけど、移籍した年の開幕直後に放ったサヨナラホームラン、そしてベンチにいても常にチームを活性化させる存在感など、きっと忘れ難いものになるやろう。
 お疲れ様でした。じっくり休んで怪我を治し、指導者として球界にまた戻ってきてください。

(2012年9月28日記)


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