愛すれどTigers


リーグ戦再開で連敗

 セ・リーグとのリーグ戦が再開された。甲子園球場でのドラゴンズ戦は、初戦はメッセンジャーが好投するも打線が振るわず呉昇桓もつかまりなんとか引き分け。2戦目は岩崎が好投したがリリーフの福原が決勝打を打たれて敗れる。3戦目は能見が初回8失点とめった打ちを食らい連敗。今節は0勝2敗1分。今季通算34勝36敗1分で勝率.486。首位ジャイアンツとのゲーム差は7.0で4位転落。2位にカープ、3位にドラゴンズと続く。

◎ドラゴンズ10回戦……2-2
 タイガースは1番サードに西岡を起用。3ヶ月ぶりの一軍復帰である。タイガースの先発メッセンジャーが初回につかまる。先頭の大島がライト前ヒットで出ると、エルナンデスのプッシュバントが決まりセカンドへの内野安打となり、無死一二塁に。ルナのサードゴロで二封ののち、三塁まで進んだ大島が森野の深いセカンドゴロが併殺崩れになる間に先制のホームを踏む。メッセンジャーは2回以降は立ち直り、ドラゴンズ打線を抑えて味方の反撃を待つ。ドラゴンズの先発大野の前に先頭打者を出しながら3併殺と自らチャンスの芽を摘んでいたタイガース打線だが、6回裏1死から上本がヒットで出ると、鳥谷はセンター大島の好捕で外野フライに終わったが、上本は大野の暴投で三塁に。ゴメスがレフトとショートの間に落ちるテキサスヒットで上本を返し同点に。メッセンジャーは9回1失点で降板。延長10回表、二番手の呉昇桓が2死まで取ったところでルナにバックスクリーンへのソロホームランでリードを許した。その裏、三番手福谷から代打今成がレフト前ヒットを放つ。大和のバントで二進し、代打関本のライト前タイムリーで同点に追いついた。タイガースは10回以降、福原、安藤、加藤のリレーでしのぎ、12回裏、ドラゴンズは岩瀬を投入。ライト前ヒットの福留に緒方が代走で出、俊介のバントで二進。大和敬遠、関本四球で1死満塁とサヨナラのチャンス。代打新井貴は投手ゴロでホームアウトに。上本の一塁頭上を襲ういい当たりのライナーは森野がジャンプして取り試合終了。4時間を超える熱戦は引き分けに終わった。
◎ドラゴンズ11回戦……1-2
 タイガースの先発は岩崎。初回、2死からエルナンデスに左中間スタンドにソロホームランを運ばれた。しかし、以降は7回まで無失点で切り抜ける。速球を主体とした攻めでフライアウトをどんどんとっていく岩崎ならではの投球ができた。ドラゴンズは山井が先発。タイガース打線は山井のコンビネーションに次々と打ち取られていく。しかし、6回裏、ライト前に上本が運ぶと、盗塁。捕手武山の悪送球で三進。ゴメスがレフト前に同点タイムリーを放った。8回表、必勝を期して投入した福原が裏目に。先頭の大島にヒットを打たれると、谷のバントで二進。エルナンデスは歩かせ、ルナをライトフライに打ち取る。福留の送球がよくタッチアップで大島が三進するも、ぎりぎりセーフ。森野のレフト前タイムリーで1点リードを許した。それでも福原は後続を断ち、9回は安藤、加藤のリレーで無失点に抑える。9回裏、二番手浅尾に対し、1死からマートンがヒットを放つ。ここでドラゴンズは岩瀬を投入。代打新井貴が四球を選び、逆転のチャンスを作り代打は関本。しかし、ショートゴロ併殺で試合終了。
◎ドラゴンズ12回戦……2-10
 タイガースの先発能見が初回に炎上。先頭の大島にセンター前ヒットを打たれると、続く谷にはバスターエンドランを決められて一三塁とされ、エルナンデスのセンター前ヒットで1点を先取される。さらにルナにはレフトスタンドに3ラン。森野の二塁打、和田への四球、藤井の一塁へのバントはゴメスがお手玉をして投げられず満塁に。濱田のファーストゴロで5点目を奪われる。大島のセカンドゴロは上本が取れず6点目。谷のレフト前ヒットに続き、エルナンデスのセンター前2点タイムリーでこの回8失点。3回表にはヒットの大島を塁に置き、谷にレフトオーバーの三塁打を打たれて9点目。2死からルナを歩かせたところで脇腹痛を訴えて降板した。ドラゴンズは若い濱田が大量リードを背に好投。毎回のようにヒットは打つが、決定打が出ない。6回裏、ゴメスの二塁打を足場にマートンのヒットで一三塁とし、福留のレフト線へのタイムリー二塁打でついに1点を返す。ここで濱田は降板。二番手の祖父江から代打今成がセカンドゴロを打つ間にマートンが生還して2点目を返した。しかし、祖父江、岡田のリレーの前に打線は沈黙。タイガースも渡辺、金田が無失点で切り抜けて追加点を防いだ。8回からは榎田が好投したが、9回表に大島のセカンドゴロを上本がトンネル。エルナンデスのレフトオーバーの二塁打で10点目を献上した。9回裏、小川に抑えられて、連敗。西岡に復帰後初安打が出たことと福留にタイムリーが出たことが救いというような試合になった。

愛すれどTigers週間MVP
投手……ランディ・メッセンジャー 9回1失点で勝敗つかずはなんとももったいない。リーグ戦再開で右の柱にふさわしい投球を見せてくれた。打線の援護さえあれば文句なしの勝ち投手。この調子でリーグ戦は安定した投球を見せてほしいものだ。
野手……マウロ・ゴメス ホームランが出ないのが物足りないが、2試合連続同点タイムリー、あるいは先頭でチャンスメイクなど、いいヒットを放っている。該当者なしとしようと思ったが、ゴメスが4番打者の仕事をしてくれていることは確かだ。

 とうとう勝率5割を割り、Bクラスに転落。ここは辛抱のしどころだ。次節は倉敷と甲子園で得意のスワローズ戦。藤浪、岩田と勝ちを期待できる投手に続き、背水の陣の秋山が投げる。ここは相性の良い倉敷での試合もあることだし、一気に5割復帰、勝ち越しといきたい。続いては静岡、横浜でベイスターズ戦。交流戦から好調のベイスターズだけに、気をつけて戦いたい。できれば岩崎を静岡で投げさせて里帰りデビューさせてほしいところだけれど、そんな余裕はないか。

(2014年6月30日記)


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