愛すれどTigers


リーグ戦再開は2連勝で5割復帰

 リーグ戦再開は甲子園でのスワローズ2連戦。初戦はマートンのホームランなど外国人選手の活躍で取り、2戦目は藤浪の好投を代打狩野の決勝打で勝ちとった。今節は2勝0敗。今季通算では33勝33敗。勝率.500で2位に浮上。首位ジャイアンツとの差は0.5ゲームで、いよいよ首位目前。

◎スワローズ9回戦……4-
 先制したのはタイガース。スワローズ先発石川から2回裏にマートンがレフトスタンドにソロホームランを叩きこむ。タイガースの先発はメッセンジャー。4回表、先頭の川端に右中間に二塁打を打たれると、続く畠山にもレフト線に同点タイムリー二塁打を打たれる。雄平への四球、デニングの内野安打で無死満塁のピンチに。ここで今浪を浅いセンターフライ、中村をライトライナーに打ち取り、石川を三振に取って最大のピンチを防いだ。5回裏、タイガース打線が石川に襲いかかる。先頭の藤井がレフト前ヒットで出ると、メッセンジャーのバントで二進。2死後、上本のレフト線へのタイムリーヒットで勝ち越すと、福留もセンター前ヒットで続き、石川は降板。二番手秋吉からはゴメスのセンター前タイムリーでさらに1点を追加した。メッセンジャーは7回表に中村のヒットと上田への四球で2死一二塁とされるも川端をゴメスが好捕するファーストゴロで打ち取り、難を逃れた。7回裏、三番手石山に対し、2死から上本、福留、ゴメスの三連打で大きな1点を追加。8回表からは福原、呉昇桓の必勝リレーで逃げ切り、リーグ戦再開を勝利で飾った。ヒーローインタビューは勝利投手のメッセンジャーと決勝タイムリーの上本。
◎スワローズ10回戦……4-2
 先制したのはタイガース。2回裏、スワローズの先発新垣に対して、先頭のゴメスが歩いたがマートンは併殺。流れが悪くなったかと思われたが、上本がレフト前ヒットで出ると、新垣の一塁牽制球悪送球で二進。今成のライト前タイムリーヒットで上本が一気に生還。タイガースの先発藤浪は4回表、先頭の畠山にレフト線に二塁打を打たれると、雄平のレフト前ヒットとデニングへの四球で無死満塁とされる。森岡のファーストゴロはゴメスの判断ミスでホームへ投げられず、打者走者のみのアウトで畠山が生還して同点とされると、中村の一二塁間の当たりは上本が好捕してファーストでアウトはとるも雄平の生還で逆転された。そこから藤浪は踏ん張り追加点を与えない。6回裏、福留がライトスタンドへ同点となるソロホームランを放つと、ゴメス、上本のヒットで新垣は降板。二番手秋吉から今成がヒットを打って1死満塁とする。ここで代打狩野が前進守備のライトの頭を抜く2点タイムリー二塁打を放ち、再び勝ち越し。三番手久古に対し代打新井良はショートフライに終わるが、鳥谷の死球で2死満塁とする。しかし四番手オンドルセクへの代打俊介はよく粘ったがキャッチャーフライに終わり、ビッグイニングは作れず。それでも7回からは安藤、福原、呉昇桓がきっちりと抑え、逃げ切って連勝した。ヒーローインタビューは決勝打の狩野。

愛すれどTigers週間MVP
投手……福原忍、呉昇桓
 先発が苦しみながらも粘りの投球を見せれば、8回は福原が、9回は呉昇桓がきっちりと抑えて確実に勝利をものにした。福原はホールドで、呉昇桓はセーブでリーグ単独トップに。ベテランが夏に向けてさらに力を発揮する。
野手……狩野恵輔
 福留の活躍もさることながら、代打で控える狩野が実にいい仕事をしている。第2戦での決勝打は、今季の好調さを示したバッティング。関本不在の中、代打の切り札としてベテランが再生した。

 ついに5割に勝率を戻した。先発投手の安定とベテランリリーフのかみ合わせが良く、さらに3番に座る福留の好調さで打線も活性化している。マートンも練習時に1時間半も言いたいことを和田監督とオマリーコーチにはき出し、精神的に少しは安定しつつある。次節は長野と富山でカープ2連戦のあと、甲子園でベイスターズ3連戦。団子状態にあるセ・リーグ6球団だが、もっとも安定して勝利を積み重ねているのはタイガースだ。ここらで連勝を重ねて頭一つ抜け出してもらいたい。

(2015年6月22日記)


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