今節は甲子園でジャイアンツ戦。菅野の前に打線が沈黙、完封負けで秋山を援護できず。続いてマツダズームズームスタジアムでカープ戦。能見が初回に5点を失うが、打線が大瀬良をノックアウトして逆転勝利。1日おいて神宮球場でのスワローズ戦。打線が爆発して圧勝。すぐに移動して甲子園でベイスターズ2連戦。1つ勝てば2位確定というところで打線が沈黙。初戦は今永のチェンジアップに翻弄され、2戦目はウィーランドにタイミングが合わず連続完封負け。今節は2勝3敗。通算で73勝60敗3分、勝率は.546で2位。首位カープとは11.5差。3位ベイスターズとは3.5差。4位ジャイアンツがベイスターズと1.0差。
メッセンジャーがブルペン入りして回復をアピール。しかし岩貞、岩田ともクライマックス・シリーズに向けてのアピールには成功せず。打線が低調になってはきたが、ここを底としてV字回復すればシリーズでは上向きになるか。マテオ、高橋が60試合登板を果たし、岩崎、桑原に続いて1チーム4人の60試合登板を達成した。シリーズでもリリーフ陣に頼る割合は高くなりそうだ。
◎ジャイアンツ23回戦……0-2
タイガースの先発は秋山。1回表、2死からマギーにレフトスタンドに先制のソロホームランを打たれる。2回表、村田にサード強襲の内野安打を打たれると、亀井のレフト線への二塁打で無死二三塁とされる。ここで長野にレフト前にタイムリーヒットを打たれた。小林のファールフライは大山が好捕し、その間に長野は二進。1死二三塁となったところで菅野のショートゴロで三塁走者亀井を本塁狭殺。坂本勇はショートゴロで大量失点は防いだ。秋山は3回以降立ち直り、ジャイアンツに追加点を許さない。ジャイアンツの先発は菅野。3回裏、大和がライト前ヒットで出るも、梅野は三振。秋山が送ってチャンスを広げたが、糸井はピッチャーゴロ。4回裏も先頭の上本がライト前ヒットで出たが、福留のヒット性のライトライナーは野手の正面を突く。大山のショートゴロで併殺。タイガースのチャンスはこの回限り。5回以降は一人の走者も出せず。秋山は6回2失点とゲームを作り、打線の援護がない中よく粘った。7回表は高橋聡が三者凡退でリズムを作り、8回表は藤川が菅野を空振り三振。坂本勇にはセンター前ヒットを打たれるも陽も空振り三振。マギーの打席で盗塁を試みた坂本勇を梅野が刺す。9回表、石崎が先頭のマギーを歩かせ、代走に重信。阿部の打球は石崎のグラブを弾き、重信に当たる内野安打に。村田のバントで1死二三塁とされ、亀井は敬遠。長野のピッチャーゴロは石崎からホーム、梅野から一塁へ送られ併殺打に。2点差のまま迎えた9回裏も、菅野の前に三者凡退。菅野は2安打無四球で完封。苦手の菅野を攻略することができなかった。
◎カープ25回戦……7-5
タイガースの先発は能見。1回裏、先頭の田中にセンター前ヒットを打たれる。菊池はショートゴロで二封。丸にライト前ヒットを打たれると、松山にライトスタンドにスリーランホームランを叩きこまれた。さらに四球の新井貴を置いてバティスタにレフトスタンド最上段のあわや場外という大きな当たりのツーランホームランを打たれ、いきなり5点リードを許した。能見は2回以降立ち直り、カープ打線を抑え、4回5失点でマウンドを降りた。カープの先発大瀬良は球が高めに浮く不調だったがなかなかとらえきれない。3回表、先頭の梅野がヒットで出ると、能見のバントと俊介の一塁ゴロで三進。2死三塁から上本博がレフト前タイムリーヒットで1点を返す。さらに糸井のヒットと福留の四球で満塁と攻め立てたが、大山は見逃し三振で追加点はならず。5回裏は岩崎が好投し、6回表、タイガースが反撃。福留のレフト前ヒットと鳥谷のセンター前ヒットで1死一二塁とし、大和のセンター前タイムリーヒットで3点差に。代打伊藤隼のライト前タイムリーヒットで2点差に。ここで大瀬良は降板。二番手の九里に対し、2死一三塁から俊介のショートへのタイムリー内野安打で1点差に詰め寄る。上本博が歩いて満塁とし、糸井の一塁ゴロはメヒアがバウンドを合わせそこねて後逸し、ついに同点に。福留はセンターフライに終わるが、猛攻で大瀬良をノックアウトした。6回裏は藤川が抑え、7回表は続投の九里に抑えられる。7回裏、桑原がきっちり三者凡退でリズムを作ると、8回表、三番手中田に対し1死から代打江越が歩き、俊介のレフト前ヒットで一三塁とする。上本博の打席で俊介が二盗。上本博はレフト線に2点タイムリー二塁打を放ち、ついにリード。8回裏はマテオが抑え、9回表はブレイシアに抑えられたが、9回裏にはドリスがマウンドに。1死からバティスタを歩かせるが、代打西川の打席でワンバウンド投球を梅野が前に弾いたのを見て走ったバティスタを梅野はきっちりと二塁で刺し、西川は空振り三振で試合終了。勝利投手は桑原。カープの優勝セレモニーがあったため、ヒーローインタビューはなし。
◎スワローズ25回戦……8-1
タイガースの先発は小野。1回裏、先頭の山崎にレフト前ヒットを打たれるも、藤井のセンター返しのショートゴロを大和が好捕し、自ら二塁ベースを踏み併殺。バレンティンのショートゴロもイレギュラーバウンドをすくいあげるように好捕してアウトに。バックに守られて無失点の立ち上がり。3回裏には中村と奥村の連打と由規のバント、山崎への四球で1死満塁のピンチを招くが、藤井を見逃し三振に取ると、バレンティンをセカンドフライに打ち取り無失点で切り抜けた。4回表、それまで打ちあぐんでいたスワローズ先発の由規に対し、1死から福留の四球、ロジャースのレフト前ヒット、鳥谷の四球で満塁とし、大和の打席で中村が捕逸し、1点を先制。大和はセンター前に落ちるタイムリーヒットで2点目をあげた。5回表は2死から歩いた福留を置いてロジャースがレフトスタンドにツーランホームランを放つ。由規は5回4失点で降板。5回裏、1死から山崎を歩かせ、藤井のピッチャーゴロで二進。バレンティンと山田に連続四球を与えまたも満塁に。ここで坂口を空振り三振に取りピンチを脱したが、内容は悪く無失点ながら小野も5回で降板した。6回表は石山に抑えられ、5回裏は二番手岩崎が登板。2死から奥村を歩かせ、代打リベロのライトフライはこの回から二塁に入った植田が深追いしたせいか、糸井が落球してしまい、奥村が一気に生還し、1点を返された。それでも岩崎は山崎を三振に取り、傷口を広げない。7回表、スワローズ三番手の山本哲に対し、福留とロジャースの連打で無死一二塁に。鳥谷のセカンドライナーは山田に好捕され、飛び出していた二塁走者福留を殺そうと山田がセカンドに送球するも、これが悪送球になり、1死二三塁と進塁。大和の四球で満塁とすると、梅野のセンターフライは深く守っていた山崎がチャージしたが手前に落ちて2点タイムリーヒットになる。1死一二塁として、代打伊藤隼の右中間を破るタイムリー二塁打でさらに1点追加。一塁から一気にホームを突いた梅野は憤死し、その間に伊藤隼は三進。俊介のレフト前タイムリーヒットでこの回4点目をあげた。植田のライト前ヒットでチャンスは続いたが、代打中谷に対して四番手松岡が登板し、中谷は三振。7回裏は石崎、8回裏は高橋聡がきっちりと抑える。8回表は中澤に抑えられるが、9回表、菊沢に対して大和のヒットと梅野のライト前に落ちるテキサスヒットで無死一三塁とする。江越のサードゴロで大和が三本間に挟まれアウト。さらに俊介、植田と凡退して追加点はならず。9回裏は藤川が三者三振で締め、今季の神宮球場での最終戦を快勝。小野が2勝目。ヒーローインタビューは再登録でいきなりホームランを含む猛打賞のロジャース。
◎ベイスターズ21回戦……0-2
タイガースの先発は岩貞。立ち上がり不安定な投球。1回表1死から柴田を歩かせると、筒香にライト線に二塁打を打たれ、二三塁とされる。ロペスのショートゴロの間に柴田が生還し、続く宮崎のレフト線のタイムリー二塁打で筒香も生還し、2点を先制された。2回以降は立ち直り、ベイスターズ先発今永との投手戦となる。6回表、ロペスと宮崎の連打と梶谷のライトフライで1死一三塁とされたが、嶺井を一塁へのファールフライにとると、今永をショートゴロに打ち取り、岩貞は6回2失点で降板した。タイガースは7回表を岩崎がきっちりと抑えると、7回裏に今永を攻める。1死から糸井が死球で出ると、2死後、ロジャースが三遊間を破るレフト前ヒットでつなぎ、鳥谷は四球で2死満塁に。ここで今永は降板。二番手三上に対し代打伊藤隼はファールで粘ったが、ショートフライでチャンスを生かせず。8回表を岩崎と石崎のリレーで、9回表をマテオの好投でベイスターズ打線を抑えこみ打撃陣の反撃を待つも、ベイスターズに8回パットン、9回山崎康の必勝リレーで逃げ切られた。
◎ベイスターズ22回戦……0-7
タイガースの先発は岩田。課題の立ち上がりをうまく切り抜けたが、3回表、1死からウィーランドにセンター前ヒットを打たれると、倉本のセンターフライは深く守っていた中谷がスライディングキャッチを試みるも捕球できず後逸してヒットに。1死一三塁から桑原将にセンター前にテキサス性のタイムリーヒットを打たれ、先制される。それでも4回は立ち直った岩田だったが、ベイスターズの先発ウィーランドの速球に打線はつまらされ、走者を出しても併殺でチャンスをつぶしてしまう。援護のないまま迎えた5回表、2死から桑原将に右中間に二塁打を打たれると、柴田の打席で暴投し、桑原将は三進。このピンチに柴田をセカンドゴロに仕留めて追加点を許さない。6回表、1死からロペスにレフト前に落ちるヒットを打たれると、宮崎のライト前ヒットで一三塁とされる。梶谷を三塁へのファールフライに打ち取ったが、嶺井に左中間フェンス最上部に当たる2点タイムリーヒットを打たれてしまう。岩田は6回3失点で降板。7回表は高橋聡が抑えたが、8回表、藤川が宮崎にレフトポール際にソロホームランを打たれ、敗色が濃くなる。9回表には石崎がヒットの倉本と四球の桑原将を置いて、柴田はファーストゴロで三封するも、筒香にライトスタンドにスリーランホームランを叩きこまれ、大差をつけられてしまう。打線はウィーランドに散発5安打で完封を許し、まさかの連敗。
愛すれどTigers週間MVP
投手……高橋聡文 先発が崩れても、僅差でリードしていても、高橋は左右関係なくきっちりと抑える。今季60試合登板を果たし、その存在感は高まるばかりだ。
野手……上本博紀 全体に打撃低調な中、上本だけは前節に続いて好調を維持している。9月は打率.500近い成績をここまで残している。月間MVPの最有力候補である。
次節は横浜スタジアムベイスターズ3連戦。ここで1つでも勝って2位を確保したい。甲子園では打線が機能しなかったが、得意のハマスタならば打ち返してくれるだろう。そしてジャイアンツジャイアンツ2連戦。ジャイアンツのCS進出を阻止する意味でも負けられない連戦になる。ここにきて最終順位をかけて最後のひと踏ん張り。再昇格した高山の打棒復活なるか。カギを握っているような気がする。
(2017年9月26日記)