愛すれどTigers


ベイスターズを3タテ!陽川、北條絶好調

 カープに3連敗して迎えた関東遠征。まずは横浜スタジアムでベイスターズ戦。初戦はメッセンジャーが8回無失点の好投で快勝。2戦目は飯塚の乱調につけこみ大量得点で藤浪が2勝目。3戦目は岩田と今永の好投で締まった試合となったが山崎康のエラーで決勝点をとり、能見が通算100勝目をあげた。このカードは3勝0敗。神宮球場でのスワローズ戦は、初戦は大量点を取ったが秋山が予想外の不調で逆転負け。2戦目は岩貞が初回に危険球退場となったが、リリーフの才木が好投し打線も援護して勝つ。3戦目は寺島から一挙6点を奪い、リリーフがなんとかしのいで連勝で2勝1敗。今節は5勝1敗。今季通算34勝36敗1分で勝率は.486とスワローズと同率2位。首位のカープとは6.5差。糸原、陽川と北條が打線を引っ張る形になり、あれほど打てなかったのが嘘のように打線がつながるようになった。ベイスターズは完全にお客さんになっている。

◎ベイスターズ8回戦……4-0
 タイガースの先発はメッセンジャー。1回表2死からソトにライトフェンス直撃のヒットを打たれ、筒香を歩かせていきなりピンチを迎えたが、宮崎を二塁ゴロに打ち取って切り抜けた。4回裏1死から筒香にレフト前ヒットを打たれると、宮崎の三塁ゴロを鳥谷が弾き、エラーで一三塁に。しかし中川大、嶺井を連続空振り三振に取ってこのピンチも脱した。5回裏、先頭のバリオスにライト前ヒットを打たれ、大和のバントで二進。神里の二塁ゴロで三進。ここも柴田をショートゴロに打ち取って無失点で切り抜ける。5回までベイスターズ先発のバリオスから一人の走者も出すことができていなかったタイガース打線だったが、6回表、1死から原口がセンター前ヒットを放ち、ようやくチーム初安打。しかしこの回は後続を断たれる。7回表、先頭の植田がセンター前に落としてヒットで出塁。ここでベイスターズは好投のバリオスを降板させて左腕のエスコバーを投入。福留はセンター前に弾き返すヒットで無死一三塁に。糸井はショートフライに倒れ、陽川も一塁へのファウルフライ。しかしこのフライを一塁中川大が落球し、陽川は命拾い。そしてセンターバックスクリーン右へ飛びこむスリーランホームランで3点を先制する。8回表は三上に抑えられ、8回裏、先頭の神里にセンター前ヒットを打たれ、流れがベイスターズに行きかける。柴田の二塁ゴロは二封したが植田の一塁送球がそれ併殺はならず。ソトの三塁ゴロは鳥谷が二塁へ送球するもセーフ。一塁に転送したがこちらもセーフ。1死一二塁から筒香のセンターフライで柴田は三進。2死一三塁のピンチに、メッセンジャーは宮崎を大きなカーブで空振り三振に取り、このピンチも脱した。9回表、三番手砂田に対し、1死から福留が歩き、糸井の二塁ゴロで二封。陽川の打席で糸井は二盗。陽川は左中間を破るタイムリー二塁打で突き放す。砂田に代わった平田に中谷が三振し、残すは9回のみ。前の試合でめった打ちを食らったドリスをあえてぶつける。1死から代打乙坂にヒットを打たれるも、代打桑原将はフォークで空振り三振。大和をレフトフライに打ち取り、連敗ストップ。ヒーローインタビューは全打点をたたき出した陽川。
◎ベイスターズ9回戦……16-6
 ベイスターズ先発の飯塚が自滅。1回表、1死から植田、福留、糸井が三者連続四球で出て満塁に。ここで陽川が低めの球をうまく拾って左中間を破る2点タイムリー二塁打を放つ。2死後、鳥谷が申告敬遠でまたも満塁に。梅野が押し出し四球を選び、3点を先取した。タイガースの先発は藤浪。3回裏、1死から神里にライト前ヒットを打たれ、柴田の打席で二盗を許す。柴田にはライト前にタイムリーヒットを打たれ、続くソトのセンター前ヒットで一三塁に。筒香にはレフトフェンス直撃のタイムリー二塁打を打たれ、1点差とされてなおも二三塁。宮崎にはライトポール際に逆転のスリーランホームランを打たれてしまう。直後の4回表、すぐさま反撃。先頭の糸原がレフト前ヒットで出ると、植田のバントは捕手嶺井が二塁へワンバウンド送球し、大和がこぼしてエラーで一二塁とする。そして福留が「完璧な当たり」とコメントしたバックスクリーン直撃のスリーランホームランで逆転。2死後、陽川のセンター前ヒットで飯塚は降板。二番手加賀が後続を断つ。加賀は5回表もタイガース打線を抑える。藤浪は5回裏、ソトのライト前ヒットと筒香と宮崎への四球で無死満塁のピンチを招く。中川大は投手ゴロに打ち取り、本塁から一塁へと転送して併殺に。大和は難しいバウンドのショートゴロだったが植田が好捕してアウトに。大きなピンチを脱して、藤浪はこの回限りで降板。勝利投手の権利を残してリリーフに託す。6回表は三嶋に抑えられ、6回裏は能見が抑える。7回表、四番手三上に対し、2死から梅野が右中間を破る二塁打を放つと、代打伊藤隼がライトフェンス直撃のタイムリー二塁打で2点差とした。糸原のライト前ヒットで伊藤隼はホームを突くも憤死。7回裏は藤川が抑え、8回表、タイガースは突き放しにかかる。五番手エスコバーから植田がライト前ヒットで出ると、1死後糸井が歩き、陽川のセンターの頭を超えるタイムリー二塁打で1点を追加。中谷は申告敬遠で満塁に。鳥谷の二塁への難しいゴロは柴田が好捕し、一塁アウト。その間に糸井が生還し、大きな2点目を奪った。8回裏、四番手の桑原謙が打たれる。宮崎の二塁へのゴロは糸原が弾き、強襲内野安打となる。中川大のライト線へのヒットで一三塁とされ、大和のレフト前タイムリーヒットで3点差に迫られた。なおも無死一三塁で代打乙坂は二塁ゴロ。三塁走者は動けず大和は二進。二三塁から高城が内野フライで1死をとると、桑原謙は落ち着いたか神里を二塁ゴロに仕留めて最少失点で切りぬけた。9回表、平田にタイガース打線が襲いかかる。先頭の俊介がレフト線に二塁打を放つと、糸原は右中間を破るタイムリー二塁打。植田のバントで三進。福留のライトオーバーのタイムリー二塁打でさらに1点を加える。代打高山は鋭い当たりの三塁ライナーで惜しくも2死に。陽川が歩き、中谷の三塁前に転がる当たりそこねの内野安打で満塁に。鳥谷はライト線を破る走者一掃のタイムリー二塁打。梅野はレフトスタンドにとどめのツーランホームランで10点差をつけた。9回裏は伊藤和が三者凡退で締め、連勝。勝利投手は藤浪。ヒーローインタビューは逆転スリーランホームランなど4打点の福留。
◎ベイスターズ10回戦……3-2
 ベイスターズの先発は今永。1回表、先頭の糸原が歩き、植田のバントで二進。福留は肩口に死球で、今永をにらみつける。糸井のライト前ヒットで1死満塁としたが、陽川は投手ゴロ併殺で先制のチャンスをつぶした。タイガースの先発は今季初登板の岩田。1回裏、1死から柴田にレフトの頭を超える二塁打を打たれる。福留は一度前進したが目測を誤り後退するも捕れず。ソトの三塁ゴロは北條がバウンドを合わせそこねて後逸。一三塁とされる。筒香の二塁ゴロは二封するも一塁は辛うじてセーフとなり併殺崩れの間に柴田の生還を許して先制された。しかし岩田は持ち味のゴロを打たせる投球とテンポのよいリズムで2回以降ベイスターズ打線をきっちりと抑えていく。4回表、1死から糸井が二塁打。陽川の深い当たりの三塁ゴロは宮崎の送球よくアウトに。リクエスト申請するも判定は覆らず。しかし俊介が初球をとらえてセンター前に落ちるタイムリーヒットで同点に。続く北條のライトへのフライは二塁柴田とライト神里がお見合いをして間に落ちる。全力疾走していた俊介が一塁から一気に生還して逆転した。5回表は1死から糸原がレフト前にヒット。レフト筒香が打球処理をもたつく間に糸原は二進。植田の二塁ゴロで三進。福留は歩き、糸井がライト後方へいいライナーを飛ばすも神里にランニングキャッチされて追加点はならず。6回表、1死から柴田に死球。ソトの打席で捕手岡崎が捕逸。ソトはそのまま四球で一二塁に。筒香のレフトフライで柴田は三進。ここでタイガースは藤川をマウンドに。宮崎を二塁ゴロに打ち取ってピンチを脱した。今永は7回2失点で降板。7回裏、藤川が桑原将にレフトスタンドに同点のソロホームランを打たれた。8回表、二番手パットンから福留がセンターフェンスに当たる二塁打を放つも後続を断たれて勝ち越しならず。8回裏、能見が神里、柴田を連続三振に取り、ソトにはヒットを打たれたが、筒香は内角を突いて見逃し三振。9回表、マウンドにはクローザーの山崎康が。先頭の北條がレフト線に二塁打を放ち、代走に熊谷。代打山崎憲のバントは山崎康が一塁へ悪送球。その間に熊谷が一気にホームインしてついにリードした。9回裏はドリスが1死から桑原将の投手ゴロを打者走者の桑原将の背中に当ててしまい、出塁を許した。しかし代打関根を三振に取ると、代打佐野にライト前ヒットを打たれて一三塁に。それでも大和をショートゴロに打ち取り、逃げ切った。ヒーローインタビューは中継ぎで好投し、プロ入り100勝目をついにあげた能見。
◎スワローズ7回戦……9-10
 タイガースの先発は秋山。初回から球が高めに浮く。1死から青木にセンター前ヒットを打たれると、山田哲は三塁へ高いバウンドの内野安打。バレンティンにレフト前にタイムリーヒットを打たれて先制される。雄平は二塁ゴロ併殺に仕留めたが、打者走者の足が早いと小川監督のリクエスト申請があり、判定が覆って2死一三塁に。さらに坂口を歩かせて満塁に。それでもここは川端をライトフライに打ち取り最少失点にとどめた。スワローズの先発は山田大。2回表、四球の陽川を置いて俊介がレフトポール際に逆転のツーランホームランを放つ。3回表、先頭の糸原が歩き、1死から福留がセンター前にテキサスヒット。2死後、陽川がレフトスタンドにスリーランホームランを放ち4点差に。3回裏、先頭の青木のライトフライは糸井が球を見失い捕球できず三塁打に。山田哲は三振に取ったが、バレンティンの三塁ゴロの間に青木が生還して3点差にされる。4回表、二番手大下から原口がバックスクリーン左へソロホームランを放ち、再び4点差とする。4回裏、坂口のライトスタンドへ突き刺さるソロホームランでまたも3点差に。5回裏、1死から青木にライト前ヒットを打たれ、山田哲にはレフトの頭を越すヒットで一三塁に。バレンティンのレフト前タイムリーヒットで2点差とされると、秋山は降板。二番手は岩崎。雄平にレフト前にタイムリーヒットを打たれて1点差とされる。坂口にもライト前ヒットを打たれ、満塁に。川端にセンター前に2点タイムリーヒットを打たれてついに逆転されてしまった。2死後、代打畠山を迎えて三番手は才木。畠山をショートフライに打ち取り、追加点は許さず。6回表、スワローズは三番手に原。陽川の三塁ゴロは川端の悪送球を呼んで無死一塁。俊介が送り、北條は三塁線の強い当たりが内野安打となって一二塁に。原口の三塁ゴロは併殺という判定だったが、金本監督のリクエスト申請で判定が覆り、2死一三塁に。代打伊藤隼の打席で原は暴投。二三塁として伊藤隼はレフト線に落ちる2点タイムリーヒットで逆転した。6回裏、四番手は伊藤和。1死から青木、山田哲を歩かせてピンチに。バレンティンは三塁ファウルフライにしとめたが、雄平の高いバウンドのショートゴロは北條の頭を越してレフト前タイムリーヒットになり、同点に。7回表は左腕中尾に抑えられ、7回裏、続投の伊藤和が先頭の川端を歩かせる。代走は藤井。中村のバントで二進。代打荒木貴は三塁ゴロ。スタートを切った藤井をタッチアウトにしようと北條が負うが、3フィートラインを越えたと判断。しかし塁審は北條にタッチの意思なしとみなし、セーフの判定。金本監督の抗議も実らず。1死一三塁に。伊藤和はここで桑原と交代。西浦の打席で荒木貴は二盗。西浦にはセンター前に2点タイムリーを打たれてついにリードを許した。桑原はそれでも後続を断つ。8回表、近藤に抑えられ、8回裏は能見が走者を許すも無失点で切り抜け打線の援護を待つ。9回表、クローザーの石山に対し、先頭の鳥谷がライト線へ二塁打を放つと、糸原の二塁ゴロで三進。ここで代打は来日初打席のナバーロ。ライト線にタイムリーヒットを放ち、1点差に。代走は熊谷。2死後、糸井が申告敬遠。陽川はいい当たりのレフトライナーで試合終了。秋山の乱調が大きかった。
◎スワローズ8回戦……15-7
 1回表からタイガースが主導権を握る。スワローズ先発のハフから先頭の糸原がセンター前ヒットを放つと、熊谷のバントはハフの送球をベースカバーの山田哲がそらして一三塁に。福留のセンター前タイムリーヒットで先制。なおも一三塁で糸井がライト線へフェアゾーンぎりぎりに入るタイムリー二塁打で1点を追加。二三塁から1死後、俊介が四球を選び満塁に。北條が内角球をうまく打ちレフトの頭を超える走者一掃の三塁打で3点を追加すると、梅野のライト犠牲フライで6点目を奪った。タイガースの先発は岩貞。1回裏、先頭の西浦に二塁打を打たれると、青木の頭部に死球。青木は担架で運ばれて退場。代走は雄平。岩貞は1死もとれずに危険球退場となってしまった。急遽二番手の才木が登板。山田哲を歩かせ、バレンティンの三塁ゴロの間に西浦が生還して1点を返された。なおも二三塁のピンチに、畠山は二塁へのフライ、坂口はショートへのフライと才木はよく踏ん張り最少失点にとどめた。2回表、先頭の糸原が右中間に二塁打を放つと、熊谷はプロ初打点となるライト前タイムリーヒット。福留の打席で熊谷は二盗。福留はセンター前にタイムリーヒット。陽川の死球で2死一二塁とし、北條がライト前タイムリーヒットを放ち、この回3点を追加した。4回表、2死から陽川は四球。俊介のセンター前ヒットで一三塁とする。しかしここは北條がショートゴロに倒れ追加点はならず。4回裏、畠山のヒットと坂口への四球で無死一二塁とされるが、荒木貴は三振、中村の三塁ゴロは北條が三塁ベースを踏み2死に。代打川端を歩かせ満塁とされるが、西浦は空振り三振でピンチを脱した。直後の5回裏、二番手山中から梅野、糸原、熊谷のヒットで1死満塁とし、福留のレフトフェンス直撃の2点タイムリーで中押し。福留の代走は中谷。1死二三塁から糸井の二塁ゴロで熊谷が生還。2死三塁で陽川がライト前にタイムリーヒットを放ち、12点差をつけた。5回裏、雄平のヒットと山田哲の四球で無死一二塁とされるが、バレンティンはショートフライ。畠山は見逃し三振。坂口はレフトフライとここも無失点で乗り切った。才木は6回まで投げ切って無失点で交代。スワローズは7回表中澤が登板し、タイガース打線を抑える。7回裏、三番手はマテオ。1死から雄平に死球を与え、山田哲にプロ通算150号となるツーランホームランを打たれてしまった。8回表は風張に抑えられ、8回裏は高橋聡が抑える。9回表、続投の風張に対し、梅野の二塁打と鳥谷の四球で無死一二塁とする。ナバーロはレフトフライに打ち取られたが、この飛球を荒木貴が落球して1点を追加しなおも無死二三塁。熊谷のショートゴロの間に鳥谷が生還してこの回2点を追加した。9回裏は伊藤和が登板。1死から雄平の二塁ゴロは熊谷の悪送球でセーフに。山田哲のヒットと代打田代への四球で満塁とされ、畠山にバックスクリーンへ満塁ホームランを打たれてしまった。それでも三輪と新井貴を連続空振り三振に取って試合終了。ヒーローインタビューは好リリーフで2勝目をあげた才木。
◎スワローズ9回戦……6-5
 スワローズの先発は左腕寺島。前日死球退場の糸井と休養の福留を打線から外し、ナバーロ、陽川、俊介のクリーンアップで挑む。タイガースの先発は小野。1回裏、先頭の西浦の三塁ゴロを北條が後逸。坂口のレフト前ヒットで無死一二塁とされる。山田哲はショートゴロで二封。バレンティンの強い三塁ライナーを北條はよく止めて三塁ゴロに。走者は釘付け。雄平を空振り三振に取り、先制のピンチを脱した。2回表、1死から俊介がレフトポール際にソロホームランを放つと、原口はライト前ヒットで続く。北條はショートゴロで二進。中谷、小野の連続四球で満塁とし、糸原がレフト前に2点タイムリーヒット。熊谷の四球でまたも満塁とし、ナバーロにも押し出し四球。陽川のライト前2点タイムリーヒットでこの回一挙6点の先制。ただし、得点はこの回まで。2回裏、畠山、川端の連打で無死一三塁とされ、井野にライト前タイムリーヒットを打たれて5点差とされた。代打山崎晃のセンターフライで川端が三塁を狙うもタッチアウト。西浦は二塁ゴロで最少失点でしのぐ。3回裏、1死から山田哲を歩かせ、バレンティンの四球の球が暴投となり山田哲は三進。雄平には叩きつけた打球が一塁陽川の頭を越し、ライト前タイムリー二塁打で4点差に。畠山の投手ゴロは一塁ベースカバーがおらず小野が直接畠山にタッチし、その間にバレンティンが生還して3点差とされる。6回裏、先頭の畠山を歩かせるも、川端の一塁ゴロは陽川が判断よく二塁に送り、併殺。井野を空振り三振に取り、小野は6回3失点で降板。スワローズは寺島が2回で降板したあと、新人の大下が6回まで好投してタイガース打線の勢いを止め、7回表は中澤に抑えられる。7回裏、藤川が2三振のあと坂口は一塁ゴロに。しかし藤川のベースカバーが遅れ、陽川がベースまで走るも間に合わず内野安打に。山田哲にはレフト前ヒットを打たれ、バレンティンを歩かせて満塁に。しかし雄平はライトフライでピンチを脱した。8回からはスワローズが原、タイガースが桑原が好投。9回裏、ドリスが1死から西浦のヒットと坂口への四球で一二塁とされ、山田哲のセンター前タイムリーヒットで2点差とされる。一三塁からバレンティンの大きな当たりはナバーロが好捕し、犠牲フライにとどめ、1点差に。雄平を空振り三振に打ち取り、辛くも逃げ切った。ヒーローインタビューは今季4勝目の小野。

愛すれどTigers週間MVP
投手……能見篤史
 連敗ストッパーのメッセンジャーに緊急リリーフで勝利した才木など候補は目白おし。しかしここは待望のプロ入り通算100勝をあげた能見にご祝儀のMVPですね。プロデビューが遅く、なかなか一本立ちできなかった分だけに時間はかかったけれど、それもまた能見らしいか。
野手……北條史也
 むろん四番打者に座った陽川が連続のMVPといきたいところではあるが、ラッキーなタイムリーなどが重なり、本来の内角打ちも冴えてきた。糸原や植田に先んじられてきた正遊撃手候補がついに本領発揮。このまま最後までラッキーボーイ的存在になってほしい。

 次節から9連戦。甲子園球場で6連戦。まずはドラゴンズ戦。なかなか調子の上がってこない相手だけに、油断することなく確実に勝利をつかんでいってほしい。続いてベイスターズ戦。完全に見降ろすくらいでのんでかかってくれることだろう。次々節はマツダスタジアムでカープ戦が待っているだけに、この6連戦でどれだけ差を詰められるか。勢いをつける6連戦にしてほしい。心配なのはスワローズ戦で風張から死球を受けた糸井の具合だ。軽傷であることを祈るしかない。今はその穴を陽川が埋めている。新外国人のナバーロもいきなり初打席で打点を稼いだ。マテオと高橋聡ももどってきた。秋山と岩崎が二軍で再調整中だが、抹消期間が終わったらすぐに復帰してくれることだろう。
 ヤールスターゲームのファン投票ではタイガースの選手は誰も選ばれなかったが、選手間投票で糸井が、監督推薦でメッセンジャー、岩貞、糸原が選出された。メッセは意外にもこれが初出場。外国人枠に泣かされてきたのと夏場以降に力を発揮するタイプだったからだろうが、めぐり合わせということもある。フレッシュスター戦では馬場、熊谷、島田、望月らが出場。ルーキーたちのはつらつとした活躍を楽しみにしたい。

(2018年7月2日記)


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