今節はナゴヤドームでドラゴンズ2連戦。初戦はガルシアを打ちあぐね、岩貞が打たれて敗れる。2戦目は松坂の前にあと1本が出ず、2連敗。2日空いて京セラドーム大阪でのスワローズ戦は、初戦はメッセンジャーが打たれて5点差をつけられたが、カラシティーをノックアウトし、延長11回表にリードを許したもののその裏反撃して北條のサヨナラ犠飛で連敗を止めた。2戦目は石川に好投されたが、小野は2度の満塁のピンチをしのぎリリーフ陣が好投して2連勝。今節は2勝2敗。今季通算41勝47敗1分で勝率は.466の4位。首位のカープとは12.0差。
◎ドラゴンズ14回戦……2-7
先制したのはタイガース。ドラゴンズ先発のガルシアから2回表1死で中谷が初球を狙いセンター前ヒットを放つと、続くナバーロも初球狙いで右中間を破るタイムリー二塁打を放つ。タイガースの先発は岩貞。3回裏、福田に右中間を破る二塁打を打たれると、武山にライト前にタイムリーヒットを打たれて同点とされた。続く京田、荒木の連打で満塁とされると、大島のセンター犠牲フライで武山が生還。センター俊介が捕球後体勢を崩すのを見て強打も二塁から一気に生還して2点差とされる。4回表、先頭の陽川が歩き、中谷の投手ゴロはガルシアが捕球し損ねて内野安打となる。ナバーロがショートの後方に落ちるレフト前タイムリーヒットを放ち、1点差に。しかし俊介はセンターフライで中谷が三進。梅野のサードゴロで中谷は三本間にはさまれてタッチアウト。岩貞はショートゴロに倒れ、同点機を逸した。直後の4回裏、内野安打の平田、センター前ヒットの藤井、四球の福田と満塁のピンチを招く。しかしここは武山を二塁へのフライに取ると、ガルシアは三振、京田は二塁ゴロで無失点で切り抜けた。5回表、先頭の糸原が歩き二盗、北條はショートへの内野安打で一二塁とする。しかしロサリオは三塁ゴロ併殺に倒れ、2死三塁とチャンスは続いたが陽川は空振り三振でまたも同点機を逸した。5回裏、1死から大島にレフトの頭を超える三塁打を打たれると、ビシエドはセンター前にテキサス性のタイムリーヒットで2点差とされる。2死後、藤井にヒットを打たれたところで岩貞は降板。二番手は望月。福田をレフトフライに打ち取って追加点は防いだ。望月は6回裏も抑える。タイガース打線は尻上がりに調子をあげたガルシアを打ちあぐね、ガルシアは7回2失点で交代。7回裏、二番手の桑原が誤算。内野安打の大島と死球のビシエドを置いて、藤井にライトスタンドにスリーランホームランを打たれ、試合は決した。8回表は又吉に抑えられ、8回裏は岡本が抑えたが、9回表、鈴木博に締められて初戦を落とした。
◎ドラゴンズ15回戦……5-8
先制したのはタイガース。ドラゴンズ先発松坂に対し、2回表2死から梅野が三塁高橋周のグラブを弾くレフト線への二塁打を放つと、才木がプロ入り初安打となるライト前ヒットで一三塁に。糸原が歩いて満塁とすると、北條も押し出し四球で1点を奪う。しかしナバーロはライトライナーに終わり大量得点はならず。タイガースの先発才木は2回裏、四球のビシエドと藤井を塁において高橋周に右中間スタンドに飛びこむ逆転スリーランホームランを打たれてしまった。3回表、先頭の福留が左中間に二塁打を放つと、中谷が死球で一二塁に。続く陽川はレフトの頭を越すタイムリー二塁打で1点差に迫る。なおも無死二三塁と攻めるが、ロサリオはセカンドフライ。梅野が歩いて1死満塁に。才木は三振。そして糸原も一球もバットを振らずフルカウントから見逃し三振。イケイケの場面で子の見逃し三振は大きかった。4回表は1死からナバーロが四球で出ると、福留の当たりはレフトの頭を越すかという大きなレフトフライ。ナバーロはアウトカウントを間違えたか三塁まで走っていて、一塁に返球されて併殺。このボーンヘッドも流れを止めた。4回裏、快調に投げていた才木は2死からまたも高橋周にレフトフェンスの向こう側に入るソロホームランを打たれ2点差とされる。松坂は5回2失点、才木は5回4失点で降板。6回表、ら番手佐藤に抑えられると、6回裏、タイガースの二番手は望月。大島にセンター前ヒットと盗塁で無死二塁とされ、ビシエドは四球で無死一二塁に。平田の打席で望月は暴投し、大島は三進。結局平田も歩かせ、無死満塁で降板。三番手岩崎は藤井に犠牲フライを打たれて3点差とされると、高橋周に左中間を深々と破る2点タイムリー二塁打を打たれ5点差とされる。代打福田を歩かせ、代打武山の打席で梅野が捕逸、1死二三塁とされ、武山にはセンターへ犠牲フライを打たれて6点差に広げられた。7回表は新外国人の左腕ロドリゲスに抑えられ、7回裏は四番手岡本が抑える。8回表、ドラゴンズの四番手又吉を攻める。レフト前ヒットのロサリオと、レフト前テキサスヒットの梅野を置いて、代打伊藤隼が今季第1号となるスリーランホームランをライトフェンスの向こう側に放りこみ、3点差に。しかし後続を断たれて一気に持っていけない。8回裏は能見が抑え、9回表、鈴木博がマウンドに。先頭の福留が四球で出るも、中谷、陽川と平凡なフライに終わり、ロサリオの三塁ゴロで試合終了。この時点でリーグ最下位に転落した。
◎スワローズ12回戦……10-9
先制したのはタイガース。スワローズ先発のカラシティーから先頭の糸原がレフト前ヒットを放つと、北條の三塁ゴロで二封。しかし福留がレフトスタンドにツーランホームランを放つ。タイガースの先発はメッセンジャー。4回表、山田哲にバックスクリーン右にソロホームランを打たれて1点差とされる。さらにバレンティンにセンター前ヒット、雄平にライトフェンスにあたる二塁打を打たれて二三塁とされると、川端に左中間を深々と破る2点タイムリー三塁打を打たれて逆転を許す。西浦を歩かせ一三塁とされると、中村は投手ゴロで三本間にはさみ川端はアウト。しかし1死二三塁と進塁を許し、カラシティーにライトの頭を越す2点タイムリー三塁打を打たれる。メッセンジャーは4回6失点で降板。5回表、二番手の望月は2死から雄平にバックスクリーンにソロホームランを浴び、5点差に。5回裏、北條がライト前ヒットを放つと、福留と陽川の四球で2死満塁に。ロサリオのライト線への2点タイムリー二塁打で3点差に縮める。6回表は続投の望月が抑え、6回裏にカラシティーをとらえる。先頭の梅野がセンター前ヒットで出ると、1死後、糸原のレフト前ヒットで一二塁とし、北條のライト前タイムリーヒットで2点差に。カラシティーはここで降板。二番手は左腕中澤。福留は三振に倒れたが、糸井が泳ぎながらもセンター前タイムリーヒットで1点差とすると、三番手の風張がマウンドへ。陽川はバットを折られながらもライト前に同点となるタイムリーヒットを放つ。ロサリオが四球を選び満塁としたが、中谷は凡退で勝ち越しはならず。7回表は藤川が抑え、7回裏は左腕中尾がマウンドに。梅野がレフト線を破る二塁打で出ると、代打岡崎の打席で暴投、梅野は三進。岡崎は三振に倒れたが、糸原は四球。北條の見逃し三振の間に糸原が二盗。福留が歩き満塁とすると、糸井も押し出しの四球でついに勝ち越した。8回表は能見が抑え、8回裏は星に抑えられる。9回表、クローザーのドリスが登板。2死から青木に二塁打を打たれ、代走は上田。山田哲を歩かせ、バレンティンにレフト前に同点タイムリーヒットを打たれる。9回裏は近藤に抑えられて試合は延長戦に。10回表は桑原が、10回裏は続投の近藤が好投。11回表、桑原がつかまる。先頭の畠山にレフト線に二塁打を打たれ、代走は三輪。坂口のバントで三輪は三進。上田のライト前タイムリーヒットでリードを許してしまう。11回裏、スワローズのクローザー石山がマウンドに。1死から代打原口がレフト前に落ちるヒットで出ると、代走は上田。代打原口がレフト前に落ちるヒットで出ると、代走は植田。糸原がレフト前に弾き返すと、植田を気にしたレフト三輪が打球を後方にそらし、同点タイムリー三塁打となる。そして北條がレフトにサヨナラの犠牲フライを放ち、5時間10分にもなる長時間試合にけりをつけた。桑原が今季3勝目。ヒーローインタビューはサヨナラ打の北條。「疲れました」「明日のために早く寝ます」と本音で答えて遅くまで残ったファンの笑いを誘った。
◎スワローズ13回戦……3-1
タイガースの先発は小野。1回表から不安定な投球。先頭の坂口にはセンター返しの打球を糸原が好捕するも内野安打。青木を歩かせ、山田哲は見逃し三振に取るもバレンティンの打席で暴投し坂口は三進。バレンティンの二塁ゴロの間に生還を許し、1点先制される。なおも雄平を歩かせたが川端は三塁ゴロに仕留めてなんとか1点にとどめる。2回表は、2死から石川を歩かせ、坂口、青木にも四球で満塁に。ここでも山田哲を見逃し三振に取り、無失点で切り抜けた。3回表、1死から雄平と川端の連打と西浦への四球で満塁に。ここでも井野を二塁ライナー、石川を三塁ゴロに打ち取って切り抜ける。4回表、1死から青木に一塁内野安打を打たれ、山田哲には死球。ここでもバレンティン、雄平を凡退させまたも無失点。5回表、川端のヒットと井野の二塁打で1死二三塁とされるが、石川、坂口を凡退させてまたも切り抜ける。綱渡りの投球で5回1失点で小野は降板。スワローズの先発石川は持ち味の緩急をつけた投球で4回まで2安打に抑えられる。5回裏、先頭のロサリオがセンターオーバーの二塁打を放つと、中谷が右中間を深々と破るタイムリー三塁打で同点に。梅野は四球で、代打鳥谷の鈍い当たりの二塁ゴロの間に中谷が生還して勝ち越した。6回表、二番手の岩崎が先頭の青木を歩かせると、三番手桑原が登板。山田哲は空振り三振し、二盗を試みた青木を梅野が刺して2死に。バレンティンは空振り三振で必死の継投が決まる。6回裏、1死から陽川のセンター前ヒットを青木がファンブルして陽川は二進。ここで石川は降板し風張と交代。2死後、中谷は歩くも梅野はセンターフライで追加点が取れない。7回表は能見が糸原のファイン府令などもあり三者凡退。7回裏、三番手中澤が登板。代打ナバーロのヒットを糸原が送ると、北條のヒットと福留の四球で満塁に。糸井は肘への四球が跳ね返って股間を打つ。これが押し出し死球となり、1点を追加した。ここで四番手星に交代。陽川は二塁ゴロ併殺で大量点はならず。8回表は藤川、8回裏はウルキデスが抑え、9回表はドリスが登板。走者は出したものの無失点で逃げ切り連勝。勝利投手は小野。ヒーローインタビューは同点三塁打の中谷。
愛すれどTigers週間MVP
投手……能見篤史、藤川球児 今節も両ベテランの働きが際立った。先発陣が早々と降板しても、能見が悪い流れを断ち切り、藤川がセットアッパーをつとめる。中継ぎの桑原や抑えのドリスが不安定な分、それをカバーしてあまりある活躍である。
野手……北條史也 今節も好調を維持。スワローズ戦のサヨナラ打のようにきっちりと打てるのだから、苦手なバントのサインなどベンチは出してほしくない。プロ入り初サヨナラ打でのインタビューは下柳以来の爆笑インタビュー。「中谷さんに水をかけられてむかつきました」には笑った。それ以上に「福留さんにまわさず自分で決めようと思いました」の言葉に頼もしさを感じた。
次節は東京ドームでジャイアンツ3連戦。先発投手陣が安定しない相手だけに、まずは先取点を取るべし。リリーフ陣はタイガースの方が上なのだから、先手先手で攻めていけば3連勝もあり得る。京セラドームに移りカープ3連戦。どんな形でもいいから執念で勝ってくれ。カープ打線を抑えるのは難しいのだから、打たれてもともとと攻めの投球を見せてほしい。特に小野! 四球四球の自滅はあかんぞ。
(2018年8月6日記)