今節は京セラドーム大阪でカープ3連戦。初戦は接戦の末、今村を打ちこんで代打大山の決勝打で先勝。2戦目は才木がカープ打線に呑まれて打ちこまれ敗れる。3戦目はフランスアから原口のタイムリー、福留の押し出し四球、糸井のタイムリーで逆転勝利。カープには久しぶりのカード勝ち越しで2勝1敗。神宮球場でのスワローズ戦は、初戦、秋山が立ち上がりを攻められブキャナンに好投され敗れる。2戦目はカラシティーを叩いて勝つ。3戦目は岩田が疑惑の危険球退場などもあり打ち負けてカード1勝2敗。今節は3勝3敗。今季通算48勝52敗1分で勝率は.480の4位。首位のカープとは12.5差と変わらず。カープにマジックナンバー30が点灯。
◎カープ15回戦……7-4
カープの先発はジョンソン。2回裏、先頭の糸井がレフト前ヒットで出ると、ロサリオが歩き無死一二塁に。しかし鳥谷は三塁フライ、俊介はショートゴロで二封。一三塁になり梅野の強い当たりはレフトの定位置に飛んでアウト。先取点を逃す。岩貞は初回から好投。4回表2死までひとりの走者も許さず。しかし丸にライトフェンス直撃の二塁打を打たれて投球が乱れる。鈴木を歩かせて一二塁とされると、松山に初球を狙われてレフト前タイムリーヒットを打たれて先制を許す。しかし直後の4回裏、先頭の糸井がセンター前ヒットを放つと、ロサリオのショートゴロで二封、鳥谷は三振。それでも俊介がライト前ヒットでつなぎ、梅野がセンター前に同点タイムリーヒットを放つ。5回表、西川が三塁線を抜く二塁打を放ち、石原のライト前ヒットで一三塁に。ジョンソンのバントで二三塁とされるが、田中は二塁ライナー、菊池は空振り三振でピンチを脱した。5回裏、先頭の糸原が歩くと北條はバント失敗の後エンドランが決まりレフト前ヒットで無死一三塁に。福留の鈍い当たりの一塁ゴロは内野安打となり糸原が生還。松山の送球をジョンソンがそらして北條は三進。糸井のライト前タイムリーヒットで2点差とする。その後もロサリオの三塁ゴロエラーで無死満塁と攻め立てたが、後続を断たれて大量得点はならず。6回表、ヒットの丸を置いて松山にライトスタンドにライナー性のツーランホームランを打たれてしまい同点に。岩貞は7回4失点で降板。ジョンソンは5回で降板し、アドゥワ、フランスアのリレーで7回まで試合は動かず。8回表、二番手は藤川。1死から丸を歩かせ、鈴木にレフトの頭を越す二塁打を打たれ、二三塁に。松山は申告敬遠で満塁に。野間の一塁前の鈍いゴロは藤川がファウルになると見極めたが、ぎりぎりフェアゾーンで止まり、タイムリー内野安打となりリードを許す。それでも西川と代打新井を連続三振に取って最少失点でしのいだ。8回裏、四番手今村に対し、先頭の鳥谷のショートゴロは田中がファンブルしてエラーで出塁。代走に植田。今村の牽制でぎりぎりセーフになるも緒方監督はリクエスト申請。しかし判定は覆らず。俊介のエンドランはショートゴロとなり植田は二進。梅野のセンター前ヒットで一三塁とし、代打原口のセンター前タイムリーヒットで同点とする。代走に大山。一三塁から糸原の打席で大山が二盗。糸原は四球で満塁に。北條は三振に取られたが、福留はフルカウントからよく球を見切って押し出し死球でリードを奪うと、糸井のセンター前へのテキサス性の当たりは深く守っていたセンター丸の前に落ち2点タイムリーヒットとなって3点差に広げた。9回表はドリスが三者凡退で締めて初戦をとった。勝利投手は藤川。ヒーローインタビューは8回の逆転劇で同点打の原口、勝ち越し四球の福留、リードを広げるタイムリーの糸井。
◎カープ16回戦……4-6
タイガースの先発は才木。課題だった立ち上がり、初回は三者凡退。しかし2回表、1死から松山にライト前ヒットを打たれ、2死後、西川のライト前ヒットと會澤への四球で満塁とするも九里は見逃し三振でなんとか切り抜けた。カープの先発は九里。2回裏、1死からナバーロの死球、鳥谷のライト前ヒットでチャンスを作るも梅野と才木が連続三振でこちらも得点できず。3回表、先頭の田中の肩口に死球を与えると、菊池の投手ゴロで二封したが、丸に右中間を破られタイムリー二塁打で先取点を与える。さらに鈴木にレフトスタンドにツーランホームランを打たれ、3点差に。3回裏、タイガースも反撃。糸原と北條の連打で無死一二塁とし、伊藤隼のバントで進塁。糸井がレフト前にタイムリーヒットを放ち、一三塁からロサリオがセンターへの大きな犠牲フライを放ち、1点差に迫る。4回表、1死から會澤に二塁打を打たれ、2死後、田中、菊池に四球を与えて満塁に。丸にも押し出しの四球を与え、才木はここで降板。二番手の岡本は鈴木を打ち取り追加点は許さず。4回裏、2死から糸原が歩き北條の二塁打で二三塁のチャンスを作るが伊藤隼は空振り三振で同点機を逸した。九里は5回2失点で交代。6回表、続投の岡本は好投していたが、1死から田中にセンター前ヒットを打たれると、菊池の打席で二盗。菊池は四球で、丸はレフトフェンス際への大きなフライ。これをナバーロが捕球できず、タイムリー二塁打にしてしまった。それでも後続を断ち、最少失点にとどめた。6回から8回まではカープはアドゥワ、一岡、フランスアの継投でタイガース打線を抑える。7回表、三番手岩崎が會澤にレフトスタンドにソロホームランを打たれて4点差とされる。それでも岩崎は8回はきっちり抑え、9回表は望月が三者凡退でリズムを作る。9回裏、クローザーの中崎に襲いかかる。1死から大山がレフト前ヒットで出ると、糸原のセンター返しは中崎のグラブに当たり、菊池が素手で捕球して一塁に好送球するも糸原の足が一瞬早く内野安打に。緒方監督のリクエスト申請も判定は覆らず。北條のライトフライで大山は三進。一三塁から代打は原口。糸原が走り二進。二三塁で原口はセンター前に2点タイムリーヒットを放つ。代走は熊谷。糸井は四球で、一発逆転のチャンスとなったが、ロサリオはショートゴロで試合終了。カープにマジックナンバー32が点灯した。
◎カープ17回戦……3-2
タイガースの先発はメッセンジャー。初回から慎重な投球でカープ打線を抑える。カープの先発岡田はこの試合はコントロールよく、タイガース打線も苦しむ。2回裏、先頭のナバーロがライト線に二塁打を放つと、伊藤隼のセンター前ヒットで無死一三塁とし、鳥谷のライト犠牲フライで1点を先取。4回裏、1死からナバーロがレフト前ヒットで出ると、伊藤隼のライト前ヒットで一二塁のチャンスを作るも、鳥谷の強い当たりの一塁ライナーで伊藤隼は帰塁できず併殺に。5回裏、2死から糸原が歩き、北條のレフト前ヒットと福留の四球で満塁に。糸井も押し出しの四球で2点目を加えた。しかしナバーロはレフトフライで大量得点はならず。6回表、1死後、田中のライトへのヒットは糸井が捕球できず三塁打に。菊池を歩かせ、丸のセカンドゴロは糸原がファンブルし二封のみで田中が生還して1点差とされる。鈴木を歩かせるも松山は一塁ゴロでリードは守った。7回表、2死から野間にレフト前ヒットを打たれ、福留が弾く間に二進される。代打新井はセンター後方への大飛球。俊介が好捕して同点を防いだ。メッセンジャーは7回1失点で降板。岡田も6回限りで降板した。7回裏、二番手飯田哲に抑えられ、8回表は藤川がマウンドに。1死から菊池を歩かせ、丸のレフト前ヒット、鈴木への四球で満塁とされる。ここで松山に犠牲フライを打たれて同点とされた。8回裏、カープの三番手はフランスア。中谷の三遊間の当たりを西川に好捕されるも送球がそれて内野安打に。中谷がファウルライン内側を走っていたと緒形監督の抗議があるが、審判は守備妨害はなかったと判断。鳥谷のバントはフランスアが一塁悪送球。無死一三塁とする。梅野が歩いて満塁とし、代打大山のセンター前タイムリーヒットで勝ち越した。しかし、糸原、北條、福留はいずれも球威に押されて内野ゴロで追加点は奪えず。9回裏、ドリスは先頭の會澤へ初球を頭部死球。危険球退場となる。急遽登板した能見がきっちり3人で抑えてプロ入り初セーブ。勝利投手は藤川。ヒーローインタビューは決勝タイムリーヒットの大山。
◎スワローズ14回戦……2-3
タイガースの先発は秋山。立ち上がり不安定なところをつかまる。1回裏、先頭の坂口にレフト前ヒットを打たれ、青木には左中間を破るタイムリー二塁打を打たれて先制される。山田哲は見逃し三振に取ったが、バレンティンにレフト前タイムリーヒットを打たれて2点目を失った。スワローズの先発はブキャナン。先制された直後の2回表、1死からロサリオがライト前ヒットを打つと、鳥谷の打席で暴投。ロサリオは二進。鳥谷のライト前ヒットで一三塁とする。2死後、梅野隆がレフト線にタイムリー二塁打を放ち、1点差とする。続く秋山のセンター前タイムリーヒットで同点に。梅野隆も一気にホームを突くが、憤死。ここでリードをとれなかったことが後で響いてくる。3回裏、1死から山田哲を歩かせ、バレンティンの右中間を破るタイムリー二塁打で山田哲が一気にホームイン。リードを許す。4回表、2死から鳥谷がセンター前ヒットを放ち、俊介もライト前ヒットで続く。梅野隆のレフト前ヒットで満塁とするも、秋山は二塁ゴロで逆転ならず。5回裏、坂口のヒットと山田への四球で1死一二塁としたところで、秋山は降板。二番手は岡本。バレンティンと雄平をそれぞれレフトフライに打ち取り、ピンチを脱した。6回裏、先頭の西浦にセンター前ヒットを打たれ、1死後、中村のバントで二進。代打畠山を歩かせ、代走に宮本。坂口を打席に迎えてマウンドには岩崎。二塁ゴロに打ち取って切り抜けた。7回表、スワローズは二番手に梅野雄を送る。先頭の梅野隆が歩き、中谷は二塁へのハーフライナー。山田哲の前で落ち、一塁へ送球してアウト。打球の判断に迷った梅野隆は一二塁間の狭殺プレーでタッチアウト。若い梅野雄を助けてしまった。7回裏は岩崎が先頭の青木をショートゴロに打ち取ると、四番手の桑原にバトンタッチ。桑原は山田哲、バレンティンを連続三振に取る。8回表は近藤に抑えられ、8回裏は望月が登板。2死から谷内と中村の連打でピンチを作るも代打上田の二遊間の当たりを糸原が好捕し、二塁ゴロで切り抜けた。しかし9回表、石山の前に三者凡退で逃げ切られてしまった。
◎スワローズ15回戦……4-3
タイガースの先発は小野。懸案の立ち上がりをまたも攻められる。1回裏、1死から青木に左中間に二塁打を打たれると、山田哲を歩かせて一二塁に。バレンティンがライト前にタイムリーヒット。それでも雄平をショートゴロ併殺に取って最少失点に抑えた。スワローズの先発カラシティーに苦しめられていた打線が、3回表に反撃。1死から糸原がライトフェンス際に届く三塁打を放つと、北條がレフト前タイムリーヒットで同点とした。3回裏、2死から青木のヒットと山田への四球で一二塁とされるが、バレンティンを見逃し三振に取って切り抜ける。4回表、先頭の伊藤隼が歩くと、鳥谷のセンター前ヒットで一二塁に。梅野隆はショートゴロで二封されたが、小野の打席で梅野隆は二盗。小野の一塁ゴロの間に鳥谷が生還して勝ち越した。5回裏、先頭のカラシティーにセンター前に落ちるヒットを打たれ坂口には左中間を破る二塁打を打たれて二三塁に。青木のショートゴロでカラシティーが本塁を狙うが好返球で憤死。山田哲は空振り三振、バレンティンは二塁ゴロとピンチを脱した。6回表、鳥谷がレフトスタンドに今季第1号となるソロホームランを放つと、続く梅野隆がバックスクリーンにソロホームランを放りこんで3点差と突き放す。6回裏、雄平と西浦を歩かせると、宮本にレフト前ヒットを打たれて無死満塁に。ここで小野は降板。二番手は桑原。代打上田は空振り三振に取るが、代打畠山にセンター前2点タイムリーヒットを打たれ1点差とされる。しかし後続を断ち、リードは守った。カラシティーは6回限りで降板。7回表から9回表はハフ、風張、梅野雄のリレーで抑えられ、追加点が取れない。タイガースも7回裏から8回裏を藤川と能見が抑え、9回裏、ドリスが登板。危険球退場以来初めてのマウントで、ドリスは本来の投球ができない。先頭の井野にライト前ヒットで出られ代走は田代。坂口のバントで二進。青木の深いセンターフライは田代がタッチアップをせず進塁はできず。山田哲、バレンティンと歩かせ2死満塁とするが、雄平を三塁へのファールフライに打ち取り辛くも逃げ切った。勝利投手は小野。ヒーローインビューは決勝のホームランを放った梅野隆。
◎スワローズ16回戦……5-8
タイガースの先発は岩田。1回裏、1死から青木にヒットを打たれ、山田哲の三塁ゴロで二封するも併殺は取れず、バレンティンにレフトスタンドに先制のツーランホームランを打たれてしまう。2回裏には西浦にバックスクリーンに飛びこむソロホームランを打たれ、3点差に。スワローズの先発は石川。3回表、先頭の梅野隆が歩くも岩田のバントはチャージしてきた三塁谷内の正面を突き併殺打に。2死から糸原がレフトフェンス直撃の二塁打を放つと、北條が歩いて大山の左中間を破る2点タイムリー二塁打で1点差とする。3回裏、先頭の青木のヘルメットをかすめる投球は、死球と判定された上に危険球を宣告されて岩田は退場。急遽マウンドを任されたのは岡本。山田哲にセンター前ヒットを打たれて一三塁に。バレンティンの打席で山田哲が二盗。梅野隆が二塁送球するも悪送球となり青木が生還。山田哲は三進。バレンティンには右中間にタイムリー二塁打を打たれ、1死から西浦に死球で一二塁とされ、谷内のレフトの頭を越す2点タイムリー二塁打でこの回4点を失った。4回裏には三番手岩崎がヒットの坂口、内野安打の青木、四球の山田哲がそれぞれ塁を埋め無死満塁の危機に。しかし雄平をショートゴロ併殺に打ち取り無失点で切り抜けた。5回裏には先頭の西浦に二塁打を打たれ、谷内のセンター前ヒットで二三塁とされる。ここで井野はセーフティスクイズ。6点差とされた。7回表、疲れの見えた石川を攻める。梅野隆のセンター前ヒットと伊藤隼のライト線への二塁打で二三塁とし、糸原の二塁ゴロの間に梅野隆が生還して1点を返す。ここで石川は降板。二番手は風張。北條のセンター前タイムリーヒットでさらに1点を返した。2死後、糸井が歩き、ロサリオがレフト前タイムリーヒットを放ち3点差に詰め寄る。風張は降板し、三番手にハフが上がる。鳥谷は見逃し三振で勢いを止められた。6,7回裏は望月が走者を出しながらも無失点で切り抜けた。スワローズも8回表、近藤に抑えられ、8回裏には才木がやはり走者を出しながら無失点。9回表、クローザーの石山に対し、北條の三塁前のゴロは石山の体に当たり内野安打に。大山、糸井と歩いて逆転の好機となる無死満塁に持ちこんだが、ロサリオは三塁フライ、鳥谷は二塁ゴロ併殺で1点も返せずに敗れてしまった。
愛すれどTigers週間MVP
投手……岩貞祐太 カープ戦の内容は勝ち投手。しかし打線との兼ね合いで白星はつかず。これでプロ入り以来カープからの勝利をまたも逸してしまった。それでも岩貞の踏ん張りがあったから初戦を勝てたしカード勝ち越しにつながった。運のなかった分、個人的に表彰したい。
野手……梅野隆太郎 春先の打撃不振はどこへやら。今や打撃絶好調。カープ戦では盗塁を刺して先取点を阻むなど、キャッチャーとしても會澤に負けないところを見せてくれた。正捕手としての地位を確立してきている。
次節は長期ロード最終戦。ナゴヤドームでドラゴンズ3連戦。前回のナゴヤドームでは一方的にやられてしまっただけに、ここはお返しをきっちりとしたい。そして東京ドームでジャイアンツ3連戦。今度こそ3タテしてはやく5割に戻してもらわねば。ジャイアンツ戦では藤浪が一軍復帰予定だそうで、今度はもし打たれたとしても二軍に落とさずローテーションにきっちりと入れてほしいのです。才木が同じような失敗を毎試合しながらもローテーションから外さないのに、なぜ藤浪はすぐにファーム行きなのか。そんなに藤浪が嫌いか香田コーチ。
(2018年8月20日記)