今節はナゴヤドームでドラゴンズ３連戦。初戦は岩貞がビシエドに一発を浴び、打線はガルシアに抑えられて敗れる。２戦目は才木が初回のピンチを乗り切って好投し、小熊を叩いて勝つ。３戦目はメッセンジャーと吉見の投げ合いもミスがたたって敗れる。このカードも負け越して１勝２敗。東京ドームでのジャイアンツ戦は、メルセデスの前に２安打完封負け。２戦目は菅野に完封されて連敗。３戦目は移籍の飯田が先発したが打ちこまれ、５点差をつけられたが澤村を打ち崩して一挙６得点で逆転勝利。３タテを免れてカード１勝２敗。今節は２勝４敗。今季通算５０勝５６敗１分で勝率は．４７２の４位。首位のカープとは１３．５差。２位のスワローズとは２．５差。
◎ドラゴンズ１６回戦……１－４
タイガースの先発は岩貞。１回裏、１死から京田にレフト前ヒットを打たれると、続く大島にはセンター前に弾き返されて一三塁とされ、ビシエドにレフトスタンドに先制スリーランを叩きこまれた。ドラゴンズの先発ガルシアから序盤は走者も出せない。３回表、中谷がレフト線へ二塁打を放つが、梅野のライトフライで三進させたのみで、岩貞、植田は凡退でチャンスを生かせない。３回裏、１死後、京田に三塁打を打たれると、大島にライト前タイムリーヒットを打たれてさらに１点を追加される。４回表、１死から大山の一塁ゴロはベースカバーのガルシアが取りそこね内野安打となる。さらに糸井のヒットでチャンスを広げるが、ナバーロ、俊介が空振り三振でまたも得点できず。６回表、先頭の植田のセーフティバントが決まり三塁内野安打に。しかし北條は三塁ゴロ併殺。大山がライト前ヒットで食い下がるが糸井は空振り三振。どうもちぐはぐな攻撃が続く。岩貞は６回限りで交代。７回表、１死から俊介がライト前ヒットで出ると、中谷はライト前にテキサスヒット。一二塁のチャンスで梅野は二塁ゴロで二封。代打ロサリオは三塁ゴロ。７回裏は岡本が抑え、８回表は祖父江に抑えられる。８回裏、岩崎が登板。大島、ビシエドを連続四球で出すも藤井を空振り三振に取ると三盗を狙った大島を梅野が刺す。高橋周は空振り三振でなんとか切り抜けた。９回表、佐藤に対し、先頭の糸井がライトスタンドにソロホームランで完封を免れる。ナバーロと代打伊藤隼が空振り三振に倒れるが、代打鳥谷は四球、代打原口は肘に死球、代打福留も四球で満塁とし、佐藤は降板。岩瀬がマウンドに。一打同点のチャンスだったが、糸原は二塁ゴロで試合終了。またもあと１本が出ずに連敗。
◎ドラゴンズ１７回戦……５－２
ドラゴンズの先発は小熊。１回表、レフト線への二塁打の北條を置いて福留がライトスタンドへ先制のツーランホームランを放つ。タイガースの先発は才木。先頭の平田にショートへの内野安打を打たれると、京田のセンター前ヒットで一二塁とされ、大島にセンター前にタイムリーヒットを打たれて１点差に詰め寄られる。しかしビシエドとアルモンテを連続の空振り三振に取ると、高橋周は歩かせて満塁にされたものの福田を二塁ゴロに打ち取って最少失点にとどめた。２回表、伊藤隼のセンター前ヒットと梅野のレフト線二塁打で１死二三塁とし、才木の二遊間の高いバウンドの当たりはショートゴロとなったものの本塁には間に合わず一塁送球の間に伊藤隼が生還してまたも２点差に戻した。才木はプロ入り初打点。４回裏までは才木と小熊の投げ合いが続いたが、５回表に試合が動く。先頭の糸原がライト前ヒットで出ると、北條のバントは投手正面のゴロとなり二封。しかし福留が歩き、糸井のライト線のタイムリー二塁打で待望の追加点。さらに二三塁からナバーロがセンター前にタイムリーヒットを放ち４点差とする。ここで小熊は降板。二番手岡田から伊藤隼が四球を選んで満塁とするも後続を断たれて大量得点はならず。６回表はベテラン浅尾に抑えられ、７回表は福谷に抑えられる。７回裏、才木は福田に左中間スタンドにソロホームランを浴びるが、７回２失点で交代。８回表は木下雄に抑えられ、嫌な流れになるが、８回裏は藤川が平田、京田を連続空振り三振に取り、大島には二塁打と暴投で三塁まで進まれるが、ビシエドも空振り三振で切り抜けた。９回表、続投の木下雄に対し、大山のヒットと糸原の四球、北條のバントで１死二三塁とする。福留は投手ゴロで大山が三本間で狭殺。糸井が歩いて満塁とするも、ナバーロはショートゴロで追加点ならず。９回裏、抑えのドリスはアルモンテを見逃し三振に取るも高橋周にレフト前にテキサスヒットを打たれる。しかし福田は空振り三振。代打藤井にはライト前ヒットを打たれたが、松井雅を一塁ゴロに打ち取り逃げ切った。ヒーローインタビューは４勝目の才木。
◎ドラゴンズ１８回戦……３－４
タイガースの先発はメッセンジャー。１回裏、２死から大島にレフトとショートの間に落ちる二塁打を打たれ、ビシエドと藤井に連続四球で満塁とされるが、高橋周を空振り三振に取って切り抜けた。ドラゴンズの先発は吉見。２回表、先頭の糸井がライト前ヒットで出ると、ナバーロのセンター前ヒットで一三塁とする。１死後、鳥谷が歩き満塁に。梅野の鈍い当たりの三塁ゴロで糸井が生還して１点を先制した。４回裏、先頭の藤井を歩かせ、高橋周の二塁ゴロで二進。福田にセンター前タイムリーヒットを打たれ追いつかれる。５回表、先頭のメッセンジャーがセンター前ヒットで出ると、糸原がバントで送り、北條のセンター前ヒットで一三塁とする。福留の二塁ゴロは高橋周が弾いて一塁送球がやっと。その間にメッセンジャーが生還して勝ち越す。５回裏、先頭の平田にレフト前ヒットを打たれ、京田のバントで二進。大島の投手ゴロはメッセンジャーが三塁へ悪送球し、平田は一気に生還。またも追いつかれた。６回表、伊藤隼と鳥谷の連打で無死一三塁とし、梅野がセーフティスクイズを決めてまたも勝ち越す。７回裏、代打亀澤のセンター前の当たりは伊藤隼がスライディングキャッチを試みるも後ろにそらすが、福留のバックアップでシングルヒットにとどめた。平田を歩かせ、京田のバントで二三塁とされる。大島の二塁ゴロは糸原がバックホーム。判定はアウトだったが、森監督のリクエスト申請で覆り、亀澤のホームインが認められ、またも同点に。吉見もメッセンジャーも７回３失点で降板。試合はリリーフ陣に託される。８回表は祖父江に抑えられ、８回裏は能見が登板。１死から高橋周に二塁打を打たれ、福田を歩かせたところで能見が指先に異常を訴えて降板。三番手は桑原。代打荒木雅のライトフライで高橋周は三進。代打アルモンテは見逃し三振に取り、ピンチを脱した。９回表、佐藤に抑えられ、９回裏は藤川がマウンドに。先頭の平田を歩かせ、京田のバントで二進。大島は申告敬遠で一二塁にし、ビシエドと勝負するが、右中間を破るサヨナラタイムリーヒットを打たれてしまった。エラーやゴロアウトの間での失点が多く、すっきりしない展開の試合だった。
◎ジャイアンツ１９回戦……０－２
タイガースの先発は秋山。２回裏、先頭の岡本和を歩かせ、阿部のセンター前ヒットと大城のライト前ヒットで１死満塁とされ、山本泰に押し出し四球を与えて先制される。４回裏には１死から大城にポール際スタンドに運ばれ、一度はホームランの判定を下されたがリプレイ検証で覆りファウルに。大城にはしつこくファウルで粘られレフトフライに打ち取ったものの、山本泰にライト前ヒットを打たれると、メルセデスに左中間を破るタイムリー二塁打を打たれて２点差とされる。ジャイアンツの先発はメルセデス。５回までノーヒットに抑えられ、６回表、代打ナバーロがセンター前にヒットを打ったが植田のバントは投手の正面で二封。走者が入れ替わり植田の足をメルセデスは警戒し牽制球を何度も投げる。しかし、北條、大山ともに倒れ得点できず。秋山は５回２失点で交代。６回裏は岩崎が抑える。７回裏は続投の岩崎が代打陽と田中俊を抑え、マギーを迎えて岡本洋が登板しセンターフライに取る。８回表、先頭の俊介のセンター返しをショート山本泰が好捕するも内野安打に。しかし梅野はショートゴロで二封。糸原、福留と代打攻勢をかけるもともにレフトフライで走者を進めることもできない。８回裏は望月が抑えて打線の奮起を待つが、９回表も三者凡退でメルセデスの初完封をアシストしてしまった。２安打２四球で走者は二塁も踏めない完敗。
◎ジャイアンツ２０回戦……０－６
ジャイアンツの先発は菅野。１回表、先頭の糸原の一塁ゴロは菅野のベースカバーが遅れて内野安打に。しかし北條のバントは手元に上がる小フライとなり、捕手小林が捕球するとすぐに一塁に送球。飛び出していた糸原は帰塁できず併殺に。それでも福留の四球、糸井の高く弾むショート内野安打、ナバーロの四球で満塁とする。しかし伊藤隼は三塁ファウルフライに倒れ、先制機を逸した。タイガースの先発は小野。ヒットの坂本勇を置いて岡本和にレフトスタンドに先制ツーランホームランを打たれる。２回裏、先頭の長野に三塁へ内野安打を打たれると、田中俊のセンター前ヒットでピンチを作る。しかしここは小林のスリーバント失敗と菅野のショートゴロ併殺で切り抜けた。３回表１死から北條が左中間にヒットを打ち、二塁へ。センター重信の返球を二塁田中俊がタッチに行くが、空タッチ。それでも判定はアウト。金本監督のリクエスト申請があったが判定は覆らず。ここから菅野が落ち着きを取り戻し、以降はタイガース打線は手も足も出ない状態に。４回裏、先頭の岡本和を歩かせ、阿部のヒットと暴投で無死二三塁に。長野のレフトの頭を超える２点タイムリー二塁打で２点を追加された。小野は４回４失点で降板。５回表、１死から梅野と代打大山の連打でチャンスを作るが、後続を断たれて得点できず。５回裏、二番手岡本洋は先頭の重信に二塁打を打たれ、マギーのセンターフライで三進。岡本和のレフト前タイムリーヒットで追加点を許した。岡本洋は６回は無失点に抑え、７回裏は三番手望月がマウンドに。１死から重信の一塁ゴロはナバーロが弾いてエラーで出塁。マギーの二塁強襲安打、岡本和への四球で満塁とされ、阿部の犠牲フライで６点差とされた。８回裏は望月もしっかりと抑えたのだが。９回表、２死から伊藤隼が二塁打を打ったが代打原口は二塁ゴロで２試合連続完封負けを喫してしまった。
◎ジャイアンツ２１回戦……９－８
ジャイアンツの先発は左腕今村。１回表、先頭の糸原がレフト前ヒット。北條はバントの構えからヒッティングに切り替えるヒットエンドランでレフト前ヒットを放ち無死一二塁に。福留のライトフライで糸原は三進。糸井は左手首に死球で満塁に。しかしロサリオはショートゴロ併殺で先制できず。タイガースの先発はホークスから移籍後初登板の飯田。１回裏、坂本勇に二塁打を打たれ、１死後マギーを歩かせ岡本和のレフト前タイムリーヒットで先制点を奪われた。３回表、北條と俊介のヒットとロサリオの四球で２死満塁とし、大山がセンターオーバーの２点タイムリー二塁打で逆転する。３回裏、山本泰のセンター前ヒットをダイレクトキャッチしようと飛び込んだ俊介はグラブに球を当てるのが精いっぱいで後ろにそらし、三塁打にしてしまう。マギーにはセンターの頭を超えるタイムリー二塁打で同点とされた。さらに岡本和にレフトスタンドにツーランホームランを打たれて勝ち越しを許す。飯田は３回４失点で降板。４回表、梅野がライトポール際のネットを直撃するソロホームランで１点差に。４回裏、二番手は岡本洋。ヒットの小林を置いて坂本勇がレフト線を破るタイムリー二塁打を放つ。山本泰のレフト前ヒットで坂本勇は一気に本塁を突くも、前進守備の福留が本塁へ返球。タッチアウトの判定も、高橋監督のリクエスト申請で覆り、ホームインとなってしまった。５回裏、三番手の望月がゲレーロにソロホームランを打たれ、６回裏、四番手の桑原はマギーにソロホームランを打たれ、５点差をつけられてしまう。今村は６回３失点で交代。７回表は上原に抑えられ、７回裏は能見が三者凡退でリズムを作る。８回表、三番手澤村に対し、大山がレフト前ヒットを放つと、１死後、梅野がレフトスタンドにこの試合２本目となるツーランホームランを放つ。２死後、糸原のライト前ヒット、北條と福留の連続四球で満塁とし、俊介がセンター前に落ちる２点タイムリーヒットで１点差に詰め寄る。そして代打伊藤隼が四番手池田の初球をとらえて右中間を深々と破る２点タイムリー三塁打でついに逆転。８回表は藤川が三者凡退で抑え、９回表はアダメスに三者凡退に抑えられる。９回裏、ドリスが登板。１死から長野に内野安打を打たれたが、ゲレーロをショートゴロ併殺に打ち取って逃げ切った。好リリーフで流れを作った能見が３勝目。ヒーローインタビューは逆転打の伊藤隼。
愛すれどTigers週間ＭＶＰ
投手……才木浩人 今節は先発リリーフともなかなか結果が出せない状態。才木もベストピッチとはいえなかったけれど、ラストチャンスと監督に言われ、必死で粘り、勝利をもぎ取った。その意気に感じてＭＶＰだっ。
野手……梅野隆太郎 ジャイアンツ第３戦での２本のホームランは効いた。特に澤村から放った一発は試合の空気を変えた。前節から好調を維持し、めでたく連続ＭＶＰ。
次節は甲子園に戻り６連戦。スワローズに３連勝すれば順位がひっくり返る。３タテとはいわない。とにかくカード勝ち越し。岩貞しっかりせえよ。そしてベイスターズ戦。先発が２枚足りない？ 青柳が、藤浪が二軍で結果を出しているじゃないか。中継ぎで獲得した飯田を先発で起用するなんてちぐはぐなことをするんじゃない。ここはもう青柳と藤浪を信じてやんなさい。そして秋山、自信を失っているように見える。昨年は昨年。今年のベストピッチを見せてくれ。ベイスターズには３タテしようよ。相手は最下位なんやから。
（２０１８年８月２７日記）
目次に戻る
ホームページに戻る