愛すれどTigers


マツダスタジアムでカープに連勝

 敵地マツダズームズームスタジアムでの首位カープと3連戦。初戦はメッセンジャーの粘りの投球でリードしていたが、藤川が同点にされ、ドリスが菊池にサヨナラ打を打たれて惜敗。2戦目は岩貞がよく踏ん張り、打線も九里を攻略して大勝。3戦目は才木が真っ向勝負でカープ打線を抑え、岡田を攻略して2試合連続の二桁得点で連勝。マツダスタジアムでは2年半ぶりのカード勝ち越しで2勝1敗。1日おいて甲子園に戻りジャイアンツ戦。初戦は菅野から陽川のホームランで先制するも小野が1イニングでツーランホームランを3発浴びてしまい連勝ストップ。2戦目は青柳が打たれるも降雨ノーゲーム。今節は2勝2敗。今季通算54勝61敗1分で勝率は.470の4位。首位のカープとは15.0差。2位のスワローズとは3.0差。

◎カープ18回戦……4-5
 カープの先発のジョンソンに対し、1回表から2死一二塁と攻めるも陽川は三振。それでも2回表、1死から俊介がライト線に二塁打を放つと、梅野はライトの頭を超える二塁打で二三塁とする。メッセンジャーの一塁ゴロの間に俊介が生還して1点を先制した。3回表、2死から陽川がライト前ヒット。すぐさま二盗し、大山は四球。俊介のセカンドゴロは菊池が二塁へグラブトスをするもセーフで満塁に。しかし梅野はライトフライに倒れて追加点はならず。タイガースの先発メッセンジャーは2回まで走者を出さない好投。しかし3回裏、先頭の西川にレフト前ヒットを打たれると、石原のバントで二進を許し、ジョンソンは四球。野間にレフト前に落ちるタイムリーヒットを打たれて同点に。菊池にもセンター前にタイムリーヒットを打たれて逆転された。4回表、2死から北條がレフト前ヒットで出ると、福留のライト線を破る二塁打で二三塁とする。糸井の一塁ゴロは松山がベースカバーのジョンソンに悪送球で2点タイムリーエラーとなり、逆転する。ジョンソンは5回3失点で降板。4回裏、西川にレフトスタンドに同点ホームランを打たれたが、6回表、二番手アドゥワに対しヒットの糸原を北條が送り、福留の一塁ゴロで三進。糸井が勝ち越しのライト前ヒットを放つ。7回表は今村に抑えられ、メッセンジャーは7回あ失点でリリーフ陣に後を託す。8回表は左腕の佐藤に抑えられる。8回裏、二番手藤川が野間にレフト前ヒットを打たれ、菊池のバントで二進。丸を空振り三振に取るも、鈴木は四球。松山にライト線にタイムリーヒットを打たれて同点とされる。ここで三番手能見に交代。田中を二塁ゴロに打ち取りリードは許さない。9回表は中崎に抑えられ、いちおかにたいして9回裏は続投の能見が抑える。延長戦となり、10回表、一岡からヒットの大山を俊介が送り、2死後、代打原口は申告敬遠。代打伊藤隼は一塁ゴロに倒れ、勝ち越しのチャンスを逸した。タイガースは桑原、岡本、岩崎のリレーで11回裏まで抑え、カープはジャクソン、フランスアのリレーで12回表まで抑える。12回裏、ドリスが先頭の代打小窪にライト前ヒットを打たれ、代打堂林のバントで二進。野間のセカンドゴロで三進を許し、最後は菊池にライトへのサヨナラヒットを打たれて力尽きた。
◎カープ19回戦……11-3
 カープの先発は今季マツダスタジアムで負けなしの九里。1回表、1死から北條、福留、糸井が歩き、満塁として陽川の鈍い当たりの二塁ゴロで北條が生還し先制。大山がレフトスタンドにスリーランホームランを叩きこんで4点差とする。タイガースの先発はプロ入りしてからカープ戦の勝利がない岩貞。1回裏、先頭の野間に二塁打を打たれるも菊池のショートゴロで野間は狭殺。丸を三振に取って2死一塁としたが、鈴木にレフトスタンドにツーランホームランを打たれて2点差にされる。2回以降は両投手とも自分のペースを取り戻したが、4回表、2死から梅野が左中間を破る二塁打を放ち、岩貞は四球。糸原のライト前タイムリーヒットで3点差に広げる。九里は5回5失点で降板。6回表、西川と田中の連打で無死一二塁とされるも會澤の三塁ゴロは大山が三塁を踏んで一塁に送り併殺打に。代打新井は空振り三振でピンチを脱した。6回表は二番手戸田に抑えられ、6回裏2死から丸にレフトスタンドに飛びこむソロホームランを打たれまたも2点差に。7回は戸田、岩貞がきっちり抑え、8回表、三番手は今村。四球の俊介を梅野が送り、代打原口のレフト前ヒットで一三塁に。原口の代走植田は糸原の打席で二盗。糸原はライト前に2点タイムリーヒットを放ち4点差にまたも広げる。8回裏は能見が三者凡退で抑え、9回表は左腕佐藤がマウンドに。糸井は内野安打で出て二盗。1死後、大山と俊介が歩いて満塁とし、梅野がレフト線に2点タイムリーヒットを放ち6点差に。なおも二三塁から植田の一塁ゴロの間に俊介が生還。さらに代打ナバーロのライト前タイムリーヒットで1点を追加して8点差と広げた。9回裏は望月が鈴木を歩かせたものの丸と西川を三振に取って試合終了。カープの連勝を止めた。ヒーローインタビューはカープに初めて勝利した岩貞。
◎カープ20回戦……13-3
 序盤は才木と岡田の投手戦。2回裏、1死から西川にレフト線に二塁打を打たれるも、後続を断ち先制点を与えない。3回表、2死から糸原が右中間を破る二塁打で出ると、北條のセンター前タイムリーヒットで先制する。1点差で緊迫した展開が続いたが、5回表、タイガースが猛攻。糸原のセンター返しの打球は二塁菊池に好捕されるも送球は間に合わず内野安打に。1死後、福留がセンター前ヒットでつなぐと、糸井がライト前にタイムリーヒットを放ち待望の追加点を奪う。糸井は足の不調を訴え、代走に江越。1死一三塁として陽川のセンター前タイムリーヒットで3点差に。一二塁で大山はセンターの頭を越すタイムリー二塁打で4点差。二三塁として俊介の一二塁間を抜くライト前2点タイムリーヒットで6点差とした。さらに梅野のヒットと才木のバントで2死二三塁と攻め立てるが、糸原はセンターフライ。しかしこの回でほぼ勝負は決まった。5回裏、先頭の田中に二塁打を打たれたところで才木は足をつり、ベンチで治療。無事にマウンドに戻り、磯村、代打バティスタ、野間を三者三振に取る。岡田は5回6失点で降板。6回表、二番手の左腕飯田哲から福留がツーランホームラン、陽川がソロホームランを放ち9点差に。6回裏、丸にソロホームランをレフトスタンドに運ばれるが、才木はその1失点のみで交代。7回表、先頭の梅野が歩き、2死後北條のヒットでつないで福留のセンター前のタイムリーヒットで10点目を奪う。7回裏、二番手岩崎がヒットの田中を置いて代打會澤にセンターオーバーのタイムリー二塁打を打たれる。8回表、三番手藤井皓に対し、1死から二塁打の大山と四球の俊介を置いて代打原口がレフトスタンドにスリーランホームランを放ってとどめを刺した。8回裏、望月がまたも丸にレフトスタンドにソロホームランを打たれるが、後はしっかり抑える。9回裏、岡本は先頭の西川に二塁打を打たれるも、後続を断ち、試合終了。2年半ぶりにマツダスタジアムでカード勝ち越し。ヒーローインタビューは5勝目をあげた才木。
◎ジャイアンツ22回戦……2-7
 タイガースの先発は小野。1回表、先頭の坂本勇にショートへの内野安打を打たれ、重信のバントで二進。マギーは見逃し三振に取るも岡本和を歩かせてしまう。しかし亀井を三塁へのフライに打ち取って課題の立ち上がりを乗り切った。ジャイアンツの先発は菅野。2回裏、先頭の陽川が左中間スタンドに先制のソロホームランを放つ。続く大山もレフト前ヒットで続くが、俊介の空振り三振の時に大山は二盗を試み、タッチアウト。金本監督のリクエスト申請も判定は覆らず。ここで一気に打ち崩せなかったのが大きかった。3回表、2死から重信とマギーを歩かせるも、岡本和をライトフェンス手前まで飛ぶフライに打ち取ってピンチを脱した。4回裏までは投手戦。しかし5回表に小野がつかまる。1死から菅野にライト前ヒットを打たれると、坂本勇にライトスタンド最前列にツーランホームランを打たれて逆転を許す。重信を歩かせ暴投で二進。2死後、岡本和にセンターバックスクリーン右にツーランホームランを打たれる。さ@ンにらに内野安打の亀井を置いてゲレーロにライトスタンドにツーランホームランを打たれ、小野はこの回限りで降板。6回表からタイガースは岡本洋が登板し、抑える。6回裏、1死から福留の四球と糸井のヒットで一二塁とチャンスを作るが、後続を断たれて得点できず。7回表、続投の岡本洋がマギーにレフトポール際にソロホームランを打たれてしまう。菅野は7回1失点で交代。8回表、三番手岩崎が抑えると、8回表はジャイアンツの二番手アダメスに抑えられる。9回表は望月が走者を許すも無失点で切り抜ける。9回裏、抑えに回った山口俊に対し1死から大山の投手ゴロは山口俊の送球が大山の背中に当たり出塁。2死後、梅野が歩き、代打伊藤隼のライト前タイムリーヒットで1点を返す。しかし反撃もここまで。菅野を序盤に打ち崩せなかったのが大きかった。
◎ジャイアンツ23回戦……0-2(降雨ノーゲーム)
 タイガースの先発は青柳。1回表、坂本勇にいきなりスリーボールとコントロールに不安を感じさせたが見逃し三振に取ると、重信、マギーを連続空振り三振に取る立ち上がり。ジャイアンツの先発は今村。1回裏、北條が二塁打を放つも得点ならず。2回表、1死から亀井にセンターオーバーの二塁打を打たれ、ゲレーロのライト前に落ちるテキサス性のタイムリーヒットで先制される。4回表には先頭のマギーに左中間を破る二塁打を打たれ、岡本のライト前テキサスヒットで一三塁に。亀井のショートゴロ併殺の間にマギーの生還を許し、2点差に。4回表のタイガースの攻撃の前に雨脚が強くなり、土を入れても水が浮く状態になり、1時間28分の中断後、降雨ノーゲームが宣告された。

愛すれどTigers週間MVP
投手……岩貞祐太
 プロ入り初のカープ戦勝利。好投しても打線の援護のない試合が多かったが、今回は打線が爆発して大量援護点をもらった。欲をいえば、完投してもらいたかったが、まあ贅沢は言うまい。この好投が翌日の才木の好投を呼んだといってもいいだろう。
野手……梅野隆太郎
 カープとの初戦、敗れはしたが、俊足自慢のカープの盗塁を3つすべて刺した。そのせいか、2戦目以降、カープが足をからめた攻撃ができなくなった。それがカード勝ち越しを呼んだといってもいいだろう。「梅野バズーカ」の威力をたたえたい。

 次節は7連戦。甲子園でドラゴンズと3連戦。メッセンジャー、岩貞、才木で3ついけるか。ナゴヤドームでの借りを返してもらいたい。引き続き甲子園でスワローズツ2連戦。小野、青柳でいくのか、秋山をはさむか。打線が上向きになってきたので、神宮での3タテのお返しをしてもらわねば。そして横浜スタジアムに移動してベイスターズ2連戦。メッセンジャーと岩貞でいくか、藤浪を絡めるか。ここからはとにかく連戦が続くだけに、秋山と藤浪の復調は欠かせない。先発のコマはそろいつつある。小野がここのところ調子をあげられないのが気がかり。捕手は梅野固定でいいが、足を絡めないドラゴンズ相手なら原口を1試合先発起用して目先を変えるという手もある。
 ノーゲームとなったジャイアンツ戦の日程はまだ決まらないが、ひょっとしたら20連戦の可能性もあるという。高橋遥はどうした。岩田は何をしている。思い切って岡本や望月の先発という奇襲もありか。先発陣はあまりリリーフ陣に負担をかけんなよ。

(2018年9月10日記)


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