神宮球場でのスワローズ戦。岩貞が1イニングに3本のツーランホームランを打たれ、大敗。続いてマツダズームズームスタジアムでカープ3連戦。初戦は雨天で試合開始が遅れた上に長時間の中断もあるという悪コンディションの下、接戦を制した。2戦目は小野の早い交代でつぎこんだリリーフ陣が打たれて敗れる。3戦目は打線が爆発し、藤浪を援護し、2カード連続で敵地でカープに2勝1敗と勝ち越し。甲子園球場にもどってジャイアンツ戦。初戦は青柳が好投するもリリーフの能見が打たれ、僅差で惜敗。2戦目は岩貞とメルセデスの投手戦で、リリーフ陣も踏ん張り両者無得点で引き分けて、1敗1分。今節は2勝3敗1分。今季通算58勝69敗2分で勝率は.457の5位。首位のカープとは17.0差。2位のスワローズとは5.5差。3位のジャイアンツとは2.5差。4位のベイスターズとは2.0差。3位争いiに少し後退。
代打の切り札原口が骨折、セットアッパーの藤川が肘痛とここにきて故障者が目立ってきた。かなりの危機的状況でのこり14試合を迎えることになった。
二軍では矢野二軍監督のもと超積極野球で優勝が決まった。由布球場で胴上げ。二軍の日本シリーズではジャイアンツと対決。来季は矢野監督にならい一軍も超積極野球で突っ走ってみてはと思わずにはいられない。
◎スワローズ22回戦……4-9
スワローズの先発はブキャナン。1回表、立ち上がりを攻める。1死から森越が歩き、大山の投手ゴロで二進。糸井の一塁への当たりは大きくイレギュラーしてライト前タイムリーヒットとなり先制。タイガースの先発は岩貞。坂口の二塁ゴロを糸原が弾きエラーで出塁を許す。青木の左中間を破るタイムリー二塁打で同点とされると、山田哲にレフトスタンドにツーランホームランを打たれる。1死後、雄平のショート内野安打と大引のレフト前ヒットで一二塁とされると、西浦にレフトスタンドにスリーランホームランを打たれてこの回だけで6失点。2回表、ナバーロのセンター前ヒットと中谷の四球で一二塁とし、1死後、岩貞のバントはブキャナンが三塁へ悪送球して満塁に。糸原の犠牲フライで1点を返す。4回表、ナバーロのセンター前ヒットと中谷の左中間フェンス直撃の二塁打で二三塁とし、梅野隆の左中間を破る2点タイムリー二塁打で2点差に詰め寄った。直後の4回裏、西浦に2打席連続となるソロホームランをレフトスタンドに運ばれ3点差に。ブキャナンは4回限りで降板し、5回表は二番手大下に抑えられる。岩貞も4回で降板、5回裏望月が登板。青木のヒットとバレンティンへの四球で1死一二塁とされ、雄平に低めをうまく打たれセンター前タイムリーヒットで4点差とされる。6回裏は伊藤和が抑え、7回表は梅野雄に抑えられる。8回裏、セットアッパーの近藤から糸井が四球を選ぶが、1死後、ナバーロのショートゴロ併殺に抑えられる。8回裏、好投の伊藤和が雄平にボール球をうまくセンター前に打たれ、大引のバントで二進。西浦のライト前タイムリーヒットでダメ押しをされた。9回表はクローザーの石山から原口が死球で出るも、糸原の内野安打の判定を小川監督のリクエスト申請で覆されて試合終了。
◎カープ21回戦……5-4
雨天のため試合開始が1時間遅れになる。カープの先発はジョンソン。1回表、2死から大山が三塁に内野安打で出ると、糸井が歩き、陽川がレフト前にタイムリーヒットで先制する。タイガースの先発は才木。1回裏、野間と鈴木を歩かせるも、菊池、丸、松山を空振り三振に取る立ち上がり。2回裏が終わったところで雨が強くなり、1時間の中断。カープは3回表から二番手中村祐にスイッチ。4回表、ナバーロがバックスクリーン横にソロホームランを放つ。5回表、先頭の糸原が左中間に二塁打を放つと、植田のバントを投手中村祐が一塁に悪送球し、糸原は一気に生還。2死後、陽川が左中間を破るタイムリー三塁打で4点差をつける。5回裏、2死から菊池を歩かせると、丸に右中間を破るタイムリー二塁打を打たれ、さらに鈴木にレフトスタンドにツーランホームランを打たれて1点差とされる。試合成立でコールドゲームかと思われたが、6回表、試合続行。三番手戸田から中谷が内野安打で出ると、2死後、糸原のライト前ヒットと植田の四球で満塁とするも大山はショートゴロで得点できず。6回裏は能見が三者凡退に抑える。7回表、陽川の二塁ゴロは菊池が弾き内野安打に。ナバーロの左中間を破る二塁打で二三塁とすると、中谷がセンターに犠牲フライを放ち、2点差に広げる。7回裏、桑原はバティスタを空振り三振に取るも野間のライト前ヒットと菊池のバントを桑原が雨で滑って投げられずエラーで一二塁とされるが、丸と鈴木を連続見送り三振に取ってピンチを脱した。8回表はアドゥワに抑えられ、8回裏は藤川が登板。松山のヒットと西川への四球で一二塁とされると、松山には代走堂林。田中のバントで二三塁とされると、會澤にライト犠牲フライを打たれて1点差とされる。代打新井に死球を与えるが、野間はレフトフライに打ち取り、リードは保った。9回表は新外国人のヘルウェグに抑えられたが、9回裏、ドリスは三者凡退で締めて、日付の変わる長時間の試合にけりをつけた。勝利投手は才木。ヒーローインタビューは先制打とダメ押し三塁打の陽川。
◎カープ22回戦……3-7
タイガースは小野、カープは野村が先発。2回裏、1死から西川のヒット、會澤の四球で一二塁とされ、野間の二塁ゴロで二封。野村は一塁へのライナーでピンチを脱する。先制したのはタイガース。3回表、梅野の三塁西川への強襲二塁打でチャンスを作る。小野はバントができず三振。糸原が歩き、森越の二塁ゴロで二封。2死一三塁となり、大山のレフト線へのタイムリー二塁打でまず1点。糸井が歩き満塁に。陽川がレフト前2点タイムリーヒットで追加点を奪う。小野は走者を出しながらも粘りの投球でカープを無失点に抑えていたが、5回裏、先頭の會澤はセンター返しの打球は小野のかかとに当たりレフト前に転がるヒット。野間と代打バティスタを歩かせ、無死満塁に。田中のフェンスいっぱいのライト犠牲フライで1点を返される。菊池のショートへのゴロは小野のグラブをかすめて弱い打球となるが、森越が好捕して素早く一塁へ送球し、菊池はヘッドスライディングをするもアウト。その間に野間が生還して1点差とされる。菊池のプレーに緒方監督はリクエスト申請するも判定は覆らずアウト。丸を空振り三振に取り、同点は防いだ。6回表、二番手アドゥワからナバーロの四球と梅野のヒット、小野のバント、糸原の四球で2死満塁とするも代打福留はキャッチャーフライに倒れて追加点はならず。7回表は一岡に抑えられ、7回裏は能見がマウンドに。2死から菊池を歩かせると、丸の打席で暴投。さらに丸の四球の際にも暴投で菊池は三進。能見から桑原に交代したが、鈴木にレフト前に同点タイムリーヒットを打たれる。松山のショートゴロは植田がトンネルし、丸が生還して勝ち越しを許す。7回表、フランスアに対し中谷のヒットと梅野のバント、糸原の四球、植田の死球で2死一二塁とするも大山はセンターフライで得点できず。8回裏、望月は1死から野間に二塁打を打たれ、代打新井のライト前ヒットは糸井がスライディングキャッチを試みるも後ろにそらしてタイムリー三塁打となる。ここで岩崎がマウンドへ。田中が歩き、二盗されて1死一三位となり、菊池にレフト前に2点タイムリーヒットを打たれて突き放される。9回表は中崎に締められて試合終了。
◎カープ23回戦……13-4
タイガースの先発は藤浪。1回裏、1死から野間に二塁打を打たれたが、丸を空振り三振に取る。鈴木には死球を与えたが西川は空振り三振と荒れながらも抑える。カープの先発は岡田。2回表、伊藤隼がライト線に二塁打を放つと、ナバーロもライト前ヒットで続き一三塁とする。1死後、梅野の打席で暴投。二三塁としたところで梅野はセンター前に2点タイムリーヒットを放ち先制。藤浪のバントで二進。糸原のレフト前タイムリーヒットでさらに1点を加えた。3回表、1死から伊藤隼が二塁打、ナバーロが歩き、中谷がレフトスタンドにスリーランホームランを放つ。2死後、藤浪が左中間を破る二塁打で出ると、糸原は右中間を破るタイムリー三塁打。森越が今季初安打となるレフト前タイムリーヒットでさらに1点追加。大山のヒットでついに岡田は降板。二番手は藤井皓。陽川への四球で満塁とし、伊藤隼の一塁ゴロは松山が弾いてその間に1点を追加する。この回一挙6点で試合はほとんど決した。3回裏、田中のヒットと野間の二塁打で無死二三塁とされ、丸は空振り三振に取り、鈴木もキャッチャーフライに打ち取るが、西川のレフトの頭を越す2点タイムリー二塁打でついに失点。5回裏までは藤浪と藤井皓の投げ合いとなる。6回表、先頭の伊藤隼が歩きナバーロのライト前ヒットで一三塁に。1死後、梅野がライト前に落ちる2点タイムリーヒット。藤浪のバントは投手藤井皓が捕球。ここで藤井皓は降板。二番手の戸田から、糸原の犠牲フライで1点を追加する。6回裏、四球の磯村を置いて、バティスタにツーランホームランを打たれた。藤浪はこの回限りで交代。7回表、大山が二塁曽根のエラーで出ると、2死後に伊藤隼の犠牲フライで1点追加すると、ナバーロのライト前タイムリーヒットで8点差をつけた。7回裏は岡本が抑え、8回表はヘルウェグに抑えられる。8回裏は伊和三者三振の好投。9回表もヘルウェグを攻略し切れず。9回裏、伊藤和は走者を出しながらよく踏ん張って締めた。勝利投手は藤浪。ヒーローインタビューは先制タイムリーを含む3打点の梅野。
◎ジャイアンツ23回戦……1-2
タイガースの先発は青柳。初回からジャイアンツ打線をほぼ完璧に抑える。ジャイアンツの先発は今村。2回裏、1死から大山がレフト前ヒットで出ると、2死後、中谷の打席で大山が二盗。捕手大城が二塁へ悪送球する間に三進。中谷、梅野は四球で満塁に。しかし青柳が投手ゴロに打ち取られ、先制のチャンスを逸した。そのあとは投手戦となるが、5回表、阿部と亀井の連打で無死一二塁とされる。しかしゲレーロと大城を連続三振に取り、好投の今村の代打宇佐見を一塁ゴロに打ち取って切り抜けた。5回裏はジャイアンツは中川が登板。タイガース打線を抑える。6回表、2死からマギーを歩かせて岡本和にレフト前ヒットを打たれると、阿部を迎えたところで青柳は降板。二番手の能見が阿部にライト前に先制タイムリーヒットを打たれる。6回裏はアダメスに抑えられる。7回表、能見はゲレーロを歩かせ代走に立岡。大城のバントで二進。代打山本泰を迎えて三番手桑原に交代。桑原は山本泰を空振り三振に取ると、坂本勇は申告敬遠。重信も空振り三振で切り抜けた。7回裏、四番手上原から梅野と糸原のヒットで2死一三塁とし、代打鳥谷のセンター前タイムリーヒットで同点に追いついた。福留に対して五番手畠が登板。福留は三振に終わりリードできず。8回表、四番手藤川は1死から岡本和を歩かせ、阿部の投手ゴロで二進。長野は申告敬遠。立岡にセンター前タイムリーヒットを打たれて再びリードを許す。8回裏は畠に抑えられ、9回表はドリスが抑える。9回裏、山口俊が登板。ヒットの中谷を梅野が送り同点のチャンスを作るが、ナバーロは三振、糸原は一塁ゴロで試合終了。青柳の交代機がポイントとなったか。
◎ジャイアンツ24回戦……0-0
タイガース岩貞、ジャイアンツメルセデスの投手戦。岩貞は立ち上がりは球が高めに浮いてやや不安定な投球。1回表、坂本勇にレフト前ヒットを打たれるが、立岡のバントはキャッチャーフライとなり、マギーはセンターフライ、岡本和は空振り三振と課題の初回を無失点で切り抜けた。2回裏、糸井がセンター前にヒットを放つも、大山、ナバーロと連続三振に打ち取られ、中谷はライトフライで進塁打も打てず。以降は、岩貞は低めに速球を決め、メルセデスはコーナーワークが決まり、打線は沈黙。7回表、先頭の岡本和に二塁打を打たれ、阿部のファーストライナーはナバーロが二塁に送球しようとするが糸原がベースカバーに入っておらず、ナバーロは悪送球。ここで審判団が協議してライナーアウトの判定がワンバウンドで捕球と変更され、阿部も一塁に生き、無死一三塁とされる。しかし、長野はキャッチャーフライ、ゲレーロは見逃し三振、大城は空振り三振と大きなピンチを脱した。7回裏、2死から大山がヒットを放つもナバーロの打席で牽制球に釣り出され狭殺。8回表からタイガースは継投に入る。まずは桑原が抑え、9回表はドリスが抑える。ジャイアンツも9回裏から継投。まずは畠に抑えられ、延長10回表は続投のドリスが1死から代打重信を歩かせるが、小林のバントはドリスが判断よく二封。坂本勇にはヒットでつなげられたが、代打亀井を空振り三振に取り、得点は許さない。10回裏からジャイアンツは山口俊が一人で最後まで投げ切る。タイガースは11回表は岡本洋、12回表は能見が好投し、両チーム一歩も引かず、無得点のまま引き分けた。
愛すれどTigers週間MVP
投手……才木浩人 降雨のため試合開始が遅れ、さらに中断。2時間強のブランクを乗り越えて好投。しかも相手は首位カープ。来季に向けて、この経験はきっと生きるはず。この試合でさらに成長したと確信している。
野手……陽川尚将 今節はこの選手がという決め手に欠けていたが、コンスタントにヒットを打ち、チャンスメークもし、あるいはタイムリーも打ちと、安定した打棒を見せてくれた陽川を推す。あとは持ち味の長打がもっと出てくれればいうことはないのだが。期待料も込めて、ということで。
次節から14連戦。甲子園でベイスターズ2連戦。ナゴヤドームでドラゴンズ3連戦。また甲子園でベイスターズ戦という変則日程。今季は甲子園もナゴヤドームも鬼門になってるからなあ。そんなことを気にせず、二軍のように超積極野球で初球からガンガン打ち、塁に出たら走りまくるくらいやってほしい。青柳と藤浪がローテーションにはまってきたのは頼もしい限り。早目の交代もいいけれど、リリーフ陣をつぶさんように頼みますよ。
(2018年9月25日記)